(続)とある最底辺歯科医の戯れ言集

日本語が不自由な歯科医師のろくでもないお話 コメントは承認制

研修歯科医、学生向きかもしれない本 part4

積み本が多すぎてなかなか消費できない。

 

少しずつ読んだ本で研修歯科医向けと思われるものをピックアップしたいと思う。

 

部分床義歯

 

部分床義歯で困るのは何はともあれ、

どう設計していいかわからない!!!

じゃないかと思う。

その気持ちよく分かる。

しかし、わからないままに技工士さんに模型を投げつけて全部丸投げは駄目。

 

残念だが設計に関してズバッと!書いてある本というのは発見できなかった。

設計というのはこれしか正解がないというものではない。

原則を踏まえ、患者1人1人に対応する多様性が必要になる。

そういうわけで色々な設計を見ているだけでもかなり参考にはなる。

おそらく習ったことがないデザインなどが一杯あると思う。

 

 

パーシャルデンチャー成功のための設計3原則

クインテッセンス出版 7200円

非常に薄い本だが、本にCDがついていてそこに症例集が結構一杯入っている。

設計の重要な所がちょっと書いてあるのが良い所。

支持・把持・維持の設計順番とかそういうのがわかりやすい。

てんこ盛り、じゃないのが残念。

この出だしのパートをもっと詳しく書いて欲しかった、と思うのは私だけではないだろう。

 

後はデジタルデータ(PDF)

PCにファイルを移して眺めてみる感じになる。

前処置や設計の要点が載っており、術者の意図がよくわかるようになっている。

通常のクラスプデンチャーよりもテレスコープの症例がかなり多く載っている。

学生でテレスコープを見たことがない、根面板と何が違うのかわからない、という人にはよい写真が多い。

テレスコープ、いざというときのオプションとしては有用な物だ。

まあ当然だが御高名な先生に特有の自費治療のオンパレードで保険の症例が少ないのが研修医向けではない所。

ただし、将来自費やるときも来るだろうし、その時の参考にもなるだろう。

そんなに値段も高くないし持っていて損はなさそう。

amazonで買うと高い・・・。シエン社でお買い求めください。

 

シエン社へのリンク

パーシャルデンチャー成功のための設計3原則 動かない 汚さない 壊れない

 

 

迷わない、悩まないパーシャルデンチャーのつくり方

クインテッセンス 8000円

これ完全な症例集だが、

上記の本よりも詳しく

どういうことに配慮してこういう設計をしたか

前処置はどんなことをしたのか

などが結構詳しく載っているのでより流れが分かりやすいかもしれない。

ただし、この本も自費の症例が多い(テレスコープは少なめ)。

クラスプデンチャー主体の設計はこちらがいいだろう。

欠損形態別で分類されているので、片側遊離端の設計をしなければいけなくなった場合など探しやすい。

まあ保険では設計に制約が多いから自由に設計できないわけで、そういう意味で自由に設計できる自費を本に載せるのは当然といえば当然だろう。

これもamazonで買うと高いのでシエン社で買ってくださいな。

 

シエン社へのリンク

迷わない、悩まないパーシャルデンチャーのつくり方

 

 

クラスピング

この本はすでに絶版。

残念だが、ヤフオク等で入手して貰いたい。

一番最初に読んだ時の、

こんな設計あるんか!!すげええええ

衝撃が凄かった思い出がある。

設計とは色々な意味で原則を守れば自由なのだ(自費では)。

色々イマジネーションが膨らむ本だが、友達に貸してから行方不明の1冊となってしまっている。

ちなみにある程度原則を知ってないと余計混乱するので、それをマスターしてからの本

 

 

終わりに

色々な設計パターンを見せてくれる本は結構ある。

しかし、設計の原則に関してしっかり書いている本には出会えなかった。

教科書をしっかりマスターしていればできるはず

という前提に基づくものだと思う。

教科書は確かに断片的に設計に関する事項を書いてはいる。

では教科書を読んでいれば設計できるだろうか?

できないと思う。

 

凄く基本的な事だが

・レストの配置

 遊離端の直接維持装置には近心レスト

 中間欠損の両側にはレスト

 孤立歯には近遠心レスト

 をメインに

とか

・ガイドプレーン

 マイナーコネクターの立ち上がり部も付与するとよりリジッドだとか

・リカンタリング

 歯冠形態を少し変更するだけでもかなり設計は楽になる

・メタルアップ レジンアップ

 どういうときに使う?

・近心で維持をとる、遠心で維持をとる

・すれ違い咬合の場合の対応

 支持・把持・維持どれもしっかり考えないと失敗する

 いっそのことどっちかをオーバーデンチャーにして解消とか

とか 

基本的なテクニックや考え方をしっかり記載している本があれば凄くいいのに・・・なんて思う。

実は最近の国試で問われる内容が多いんだが、こういう事っておそらく出題者にとっては当然だけど、学生からするとよくわからん問題なんじゃないかと思う。

 

そういうのが一気に解決する本に出会ってないので、部分床義歯これ1冊でなんとかなるぜ!と自分が推せない所なんだろう。自分が読んでいない本に載っている可能性はあるので載っている本があれば教えて頂きたい。

いまさらマクラッケンとか勧められても困るけど・・・(読んでる)

 

 

歯科医師が滅茶苦茶な設計をしたり、または技工士に設計を含めて全部投げてしまい義歯が上手くいかないのを技工士のせいにするのは非常に不幸なことだと思う。

なので偉い先生、そこら辺なんとかお願いします!!!

 

 

今回読んだがおすすめしない本

必ず上達 支台歯形成

クインテッセンス出版 11000円

殆どイラスト集であり、なんというかイメージもわきづらいし、あまりおすすめできないと思う。というかこれで10000円超えるのは高い、高すぎる。

 

 

これなら私が昔読んだこっちの本を勧めたい

 

支台歯形成でおすすめは古い本だけど

 

臨床を変える支台歯形成

臨床を変える支台歯形成

1と2があるが、これ何でこの歯を削るの?というぐらい綺麗な歯を綺麗に形成している写真満載なんで凄く勉強になる。

相当古い本だが、買って損はないと思う良い本。

2冊あわせてもそんなに高くない。

もうとっくに絶版なのかと思ったらまだしっかりシエン社にありました!

是非是非!

 

 

しかし、こういった専門書

amazon、定価より遙かに高いんだけど・・・

細々とした私のアフィリエイトに全く貢献することはなかった(ToT)

アフィリエイトでこのブログの運営費用をまかなっておりますんで。。。。

残念無念でバイバイキーン

 

 

過去の推し