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(続)とある最底辺歯科医の戯れ言集

日本語が不自由な歯科医師のろくでもないお話 コメントは承認制

模擬試験の結果の活用法 その2

模擬試験を受けて1か月ぐらいすると結果の紙が帰ってくると思う。

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これは数年前の某Aの模擬試験結果表。

個人のプライバシーに関わるところはマスクした。

こんな感じの紙が届くだろうし、ネット上に結果も出るだろう。

この紙をみて単に全国順位だけみて一喜一憂していないだろうか?

それでは全く模擬試験を受験した意味が無い。

 

1)総合順位

 前回のブログで書いたが

 今の時期の総合順位は国公立と私立で意味が異なる。

 ともあれ、良い方が良いに決まってるのは確か。

 3000人受験して3000番では未来はない。

 

spee.hatenablog.com

 

 

2)必修、領域

 現在の国家試験で落ちるポイントは色々あるが、大きく分けると

 ①必修足りず

 ②領域のどれかが足りない

 ③どこかの分野の最低点不足

 が考えられる。

 つまり、現在の国家試験では得意な科目で点を稼ぐが不得意科目がある人より、どの教科も不得意なくある程度稼げる人の方が合格する確率が高い。

 

 必修は問題は全てAタイプで難易度も低めだが8割正答が要求される。

 必修で点数が足りないというのは単純に知識不足、解釈不足である事が多い。

 一問一答や、同じAタイプのみで構成されるCBTの参考書などで一度知識を整理し直した方がいいだろう。

 

 領域はA,B,Cと別れているが、毎年領域Bは高得点を要求される。

 領域Bは保存、小児、矯正であり、ここが苦手な学生は国試に落ちやすいといえる。

 領域Bの科目は絶対に苦手を作っては駄目だ。

 

 領域B以外でも領域AやCで点数が大幅に足りないような場合、一体自分のどの教科が足を引っ張っているのかしっかり解析する必要がある。

 返却された用紙の右上に各教科のレーダーチャートが載っており、そこら辺をみると自分がどの教科が駄目だったのか、足りないのか分かってくるはずだ。ただし1回の模擬試験だけを参考にするのは危険なので他の試験等も併せて自分が苦手だな、点数とれてないな、という所が一致すれば、その教科は積極的に勉強し直した方がいい。

 

3)全国の人達と差がついた問題

 左下には1問ずつの全国正解率と解答、自分が間違えた問題等が載っている。

 この模擬試験では全国で80%以上正答率があるにも関わらず、自分が間違った問題を赤でピックアップしてくれている。このシステムはD予備校にもあったはずだ。

 よく考えて欲しい。

 自分が国家試験に受かるために

 全国の正解率が20%の問題を何問もクリアする必要があるだろうか?

 

 いや、違う。

 全国の正解率が60%以上の問題を確実にとれば落ちるはずはない。

 正解率が20%なんて問題は間違えても無視していい。

 時間に余裕がないなら、当然効率良く行こう。

 必修以外の全国正解率が60%以上の問題で自分が間違えた問題をピックアップしてみよう。

 あまりにも多いなら70%以上でもいい。

 それが全国と自分の差がついたところだ。

 そこを徹底的に勉強しよう。

 まず何故間違えたのか?

 単なる勘違い、ならそのまま次にいけばいい。

 知識があやふやで間違えたのなら、もう一度知識を整理しよう。

 その問題が全部クリアできれば、1つレベルアップ出来ると思う。

 そしてさらにやれるなら50%以上で自分が間違えた問題とかやっていけばいい。

 

4)自分の間違える傾向を知る

 例えばある教科が苦手として、その教科の何が苦手か考えた事があるだろうか?

 ①一般、必修が苦手なのか、臨実が苦手なのか?

 ②レジン修復とか補綴の技工とか表面処理とか特定の分野を多く間違えていないか

 ③Aタイプを間違えているのか、X2タイプを間違えているのか。

  X2なら一個は合っているのにもう一個を間違えているのか

  それともX2両方なのか?

 

 といったことも模擬試験の結果からある程度判別することができる。

 特に多いのはX2の片方は分かるのに、もう片方を間違えるという人。

 (模擬試験の紙の左下の各問題の所を見れば分かる)

 これは問題へのアプローチが間違っていることが多い。

 X2の場合、殆どの問題では正解1個はわかる。後2個の選択肢のうちどちらが正解かで迷うことが多いと思う。特に補綴の臨実などは曖昧で、学生レベルではどこら辺で正解不正解の区別がつくのかよく分からない事が多い。そういう場合は残った2個のどちらかがより答えに近そうか、で選択する。つまり、どっちも正解っぽいという時には明確に正解や不正解なのかで迷うのでは無く、どちらかがより正解に近そうかで判断しないといけない事がある、ということだ。

 

 以上のような事を模擬試験1つ1つでやると自分がいつも間違っている所なんかが分かってくる。時間に余裕があればエクセルシートとかに自分が間違えた問題をまとめていけば、自分が間違えやすい分野の偏り(例えば腫瘍の放射線と病理の画像診断が求められる所に間違いが多いとか)が分かってくるが、流石に受験生の皆さんにそこまでの余裕はないかな・・・。

 

5)一個一個の教科は同じ重みではない

 当然知っていると思うが、基礎系1科目と予防歯科社会歯科では問題数が圧倒的に違う。

しかしレーダーチャートを見ていると同じ重みなんじゃないかと錯覚してしまう。

そうではない。

そこは絶対に間違っては駄目。

自己分析ができていない人ほど、基礎を延々とやったりする。

勿論基礎も大事だが、それ以上に苦手で問題が一杯出る教科があるにも関わらずだ。

問題が一杯出る、臨実が出る、そういった科目で苦手教科から潰さなければ時間が幾らあっても足りない。

もうこの時期時間を有効に使わなければいけないのだ

 

以上のような事が模擬試験の結果1枚からわかるし、

模擬試験を何回も受ければデータが集積されてもっと正確になる。

自己分析をしっかりできない人(または分析してくれる人がいない人)は落ちる。

それが今の国家試験だ。