(続)とある最底辺歯科医の戯れ言集

日本語が不自由な歯科医師のろくでもないお話 コメントは承認制

どの歯学部がお得なのか? 賢い選択とは?

国家試験合格率の低迷や留年率の増加等、本人や父兄にとって非常に心配な状況は今後とも続くだろう。

私立大学歯学部の学費は確かに高い。

が、最近では定員割れなどの影響から国家試験成績下位校で学費を下げる所が多く出てきている。ただし、授業料が安い下位大学は留年や最悪歯科医師になれないというリスクがある。

その反面授業料が高い大学が絶対的に成績優位かというとそうでもない。

 

実際、今の状態でどこの歯学部がお得なのか?

ということを理解するために色々調べてみた。

 

ホームページから記載しているが、わかりにくい大学もあり、間違い等あるかもしれない。

データは全て今年のデータを使用している。

今後歯学部を受験予定の皆さんには参考になるのではないだろうか。

 

追記:2015.10.23

このデータは平成26年度のデータです。平成27年度ではありませんのでご注意ください。

平成27年度版を各所から要望されておりますが、参考とする文科省のデータが平成27年度はありませんので、こういったデータを算出することはできません。ただし、明海大学の国家試験の成績がかなり悪かったため、おそらく明海大学はトップからは落ちてしまったと思います。

 

追記:2016.11.1

 最新版

平成27年

 

 

 

 

 

各大学の授業料、受験者等データ

 

国立大学(定員539名 受験者2379名 合格者589名 倍率4.04)

入学金 28万円程度

授業料:年間54万円程度

6年で卒業した場合:350万円程度

6年で卒業して国家試験に合格する確率:70.9%

 

北海道医療大学(定員80名 受験者485名 合格者414名 入学者70名)

http://www.hoku-iryo-u.ac.jp/~koho/shi_gakuhi/index.html

今年度より6年間総額で400万円減額

初年度:410万円

2年以降:410万円

6年で卒業した場合:2460万円

6年で卒業して国家試験に合格する確率:43.8%

 

岩手医科大学(定員57名 受験者125名 合格者108名 入学者51名)

http://www.iwate-med.ac.jp/education/entrance/dent/fee/

初年度:650万円

2年以降:430万円

6年で卒業した場合:2800万円

6年で卒業して国家試験に合格する確率:35.0%

 

奥羽大学(定員96名 受験者50名 合格者42名 入学者22名)

http://www.ohu-u.ac.jp/examination/expenses.html

初年度:400万円

2年以降:350万円

教材費:6年で200万円

6年で卒業した場合:2350万円

6年で卒業して国家試験に合格する確率:28.1%

来年度より30人学費免除の特待生導入


特待生選抜 | 入試情報 | 奥羽大学

 

日本歯科大学新潟校(定員70名 受験者327名 合格者210名 入学者70名)

https://www.ngt.ndu.ac.jp/examinee/admissions/gakuhi.html

2014年度から初年度納入金を300万円以上減額

初年度570万円程度

2年以降380万円+教育充実費73万円+施設維持費60万円=510万円程度

6年で卒業した場合:3120万円

6年で卒業して国家試験に合格する確率:36.1%

 

明海大学(定員120名 受験者385名 合格者268名 入学者137名)

http://www.meikai.ac.jp/01about/information/school_expenses.html

初年度350万円程度

2年目以降310万円程度

6年間の教材費:150万円程度

6年で卒業した場合:2050万円程度

6年で卒業して国家試験に合格する確率:52.5%

 

東京歯科大学(定員128名 受験者795名 合格者210名 入学者128名)

 http://www.tdc.ac.jp/college/admission/tuition.html

初年度950万円程度

2年目以降450万円程度

6年で卒業した場合:3200万円程度

6年で卒業して国家試験に合格する確率:73.4%

 

昭和大学(定員96名 受験者885名 合格者174名 入学者96名)

http://www.showa-u.ac.jp/admissions/sch_expenses/kaitei2013.html

2014年度から学費減額

初年度450万円

2年目以降400万円

6年で卒業した場合:2450万円程度

6年で卒業して国家試験に合格する確率:62.5%

入学時上位50名は初年度150万円となる

 

日本大学(定員128名 受験者471名 合格者195名 入学者127名)

http://www.dent.nihon-u.ac.jp/admissions/expense/index.html

初年度700万円

2,3年時530万円

4~6年時470万円

教材費6年で100万円程度

6年で卒業した場合:3270万円程度

6年で卒業して国家試験に合格する確率:55.9%

 

日本大学松戸(定員115名 受験者465名 合格者208名 入学者121名)

http://www.mascat.nihon-u.ac.jp/m/faculty/expenses.html

初年度690万円

6年で卒業した場合:2940万円程度

6年で卒業して国家試験に合格する確率:45.3%

 

日本歯科大学(定員128名 受験者897名 合格者228名 入学者128名)

http://www.tky.ndu.ac.jp/admission/tuition/

初年度570万円程度

2年以降380万円+教育充実費73万円+施設維持費60万円=510万円程度

6年で卒業した場合:3120万円

6年で卒業して国家試験に合格する確率:62.5%

金額は新潟校と全く同じ

 

神奈川歯科大学(定員100名 受験者260名 合格者198名 入学者113名)

http://www.kdu.ac.jp/dental/examinees/scholarship/

2014年より初年度を450万円減額

初年度400万円程度

2年以降460万円程度

教材費6年で150万円程度

6年で卒業した場合:2850万円程度

6年で卒業して国家試験に合格する確率:32.5%

 

鶴見大学(定員115名 受験者553名 合格者194名 入学者117名)

http://www.tsurumi-u.ac.jp/campus/fee/fee.html

初年度510万円程度

2年以降450万円程度

6年で卒業した場合:2790万円程度

6年で卒業して国家試験に合格する確率:35.9%

 

松本歯科大学(定員96名 受験者270名 合格者165名 入学者96名)

http://www.mdu.ac.jp/faculty/gakuhi/003642.html

数年前に学費を大幅減額

初年度270万円程度

2年以降320万円程度

教材費6年で215万円程度

6年で卒業した場合:2100万円程度

6年で卒業して国家試験に合格する確率:20%

 

朝日大学(定員128名 受験者452名 合格者218名 入学者128名)

http://nyuusi5.asahi-u.ac.jp/d-gakuhi.html

初年度350万円程度

2年以降310万円程度

6年で卒業した場合:1900万円程度

6年で卒業して国家試験に合格する確率:36.7%

 

愛知学院大学(定員125名 受験者336名 合格者282名 入学者130名)

http://navi.agu.ac.jp/examination/fee2.html

初年度730万円程度

2年以降480万円程度

6年で卒業した場合:3100万円程度

6年で卒業して国家試験に合格する確率:54.7%

 

大阪歯科大学(定員128名 受験者283名 合格者148名 入学者128名)

http://www.osaka-dent.ac.jp/admission/nyushi/gakunokin.html

初年度660万円程度

2年以降515万円

6年で卒業した場合:3235万円程度

6年で卒業して国家試験に合格する確率:52.3%

 

福岡歯科大学(定員93名 受験者356名 合格者163名 入学者93名)

http://www.fdcnet.ac.jp/col/release/edu/edu4.html

初年度480万円程度

2年以降430万円程度

教材費6年で130万円程度

6年で卒業した場合:2760万円程度

6年で卒業して国家試験に合格する確率:51.0%

 

ランキング

 

1)学費高いぞランキング

1位 日本大学   3200万円後半

2位 大阪歯科大学 3200万円中盤

3位 東京歯科大学 3200万円程度

4位 愛知学院大学 3100万円程度

5位 日本歯科大学東京 新潟 3100万円程度

 

名門と言われる私立大学は高い傾向にあるようだ。

1,2,3位はもう誤差の範囲内といっていいだろう。

 

2)学費安いぞランキング

1位 国立大学   350万円程度

2位 朝日大学   1900万円程度

3位 明海大学   2050万円程度

4位 松本歯科大学 2100万円程度

5位 昭和大学   2450万円程度

 

教材費がホームページに記載されているところと無い所があるため

100万円程度の変動はあるのかもしれない。

 

3)お得度ランキング 

お得度を見てみるために非常に単純な式を立ててみた

 学費/6年で歯科医師になれる確率=お得度指数

という式だ。

数が大きいほどお得ではない!ということになる。

学費が抜群に安くて国試の合格率も高い国立が抜群に良い結果になる。

国立=350/0.704=497ポイント

圧倒的すぎて評価にならないので順位は私立のみでつけてある。

 

1位  3904ポイント 明海大学
2位  3920ポイント 昭和大学
3位  4359ポイント 東京歯科大学
4位  4992ポイント 日本歯科東京
5位  5177ポイント 朝日大学
6位  5411ポイント 福岡歯科
7位  5616ポイント 北海道医療大学
8位  5667ポイント 愛知学院大学
9位  5849ポイント 日本大学
10位   6185ポイント 大阪歯科大学
11位 6490ポイント 日本大学松戸
12位 7771ポイント 鶴見大学
13位 8000ポイント 岩手医科大学
14位 8362ポイント 奥羽大学
15位 8642ポイント 日本歯科大学新潟
16位 8769ポイント 神奈川歯科大学
17位 10500ポイント  松本歯科大学

 

何と意外な所で私立では明海がトップ

明海が最もお得、競争力が高いという結果になった。授業料が安くある程度国家試験合格率がいい事が競争力トップに寄与したようだ

明海は大学入試もそれほどきついとは思えないし、かなりお得そうではある。

このポイントで上位に出るためには

・学費を下げる

・6年で歯科医師になれる確率を上げる

という事が必要である。

つまり下位に低迷している大学で学費が高い所は学費を下げないと競争力が保てない可能性があるということだ。

勿論国試の成績を上げればいいんだが短期的に上げるのはなかなか難しい。

 

特に12位以降は11位と比べてポイントが大きく離れており、ここら辺の大学を選択するならリスクがある事を理解する必要がある。

ただし、今回のデータに採用した6年生というのは定員割れが激しくなった年の学生であり、多くの私立大学で定員割れを起こした世代である。

その頃と比較すると関東の大学などは大学受験の倍率が戻ってきており、学生の質はある程度回復しつつあるのかもしれない。そういった大学は今後成績が回復していく可能性はある。

逆に今でも定員割れの厳しい大学は今後さらに低迷する危険性がある。

 

すでに学費を大幅に下げているにもかかわらず下位に低迷している大学があるが、そこに入学するのは本当に考えた方がいい。

安物買いの銭失い

という言葉では済まされない。

最悪歯科医になれない単なる歯に詳しい人育成コースになってしまう可能性がかなりある。

 

またトップになった明海でも6年で歯科医師になれる確率は50%ちょっとであり、留年すればこの指数は意味のないものになってしまう。

5位に入った朝日大学も学費は抜群に安いが国家試験に留年せずに受かる確率は低い。

絶対安心したいなら国立や東京歯科を目指すべきだろう。

ただし大学受験の関門がかなり高くなる。

勿論1年だけのデータで全てを語るのは危険なので、この評価は毎年やっていくべきだろう。

 

しかし、6年で歯科医師になれる確率は国立でも70%しかない。

30%はなんらかの紆余曲折を経ることになる。

なかなか厳しい世の中になったと痛感する。

 

終わりに・・・ 

歯科では大学別の派閥が存在する。

先輩後輩でのコネなどはお金で買えないもの。

伝統校ではそういったコネクションが強く存在している。

先輩後輩が多いというのはこの業界ではある意味正義なのだ。

そこら辺は数字には表れないので注意が必要である。

 

追記

平成27年度(平成28年入学)の学費等に関しては

 

spee.hatenablog.com

 を参照のこと。