(続)とある最底辺歯科医の戯れ言集

日本語が不自由な歯科医師のろくでもないお話 コメントは承認制

各大学別国家試験合格率推移(国公立編)

国公立はどこでもよい?

国公立は私立と比較すると国家試験の成績も段違いだし、学費も1/10程度と比較にならないほど安い。

「だから国公立に行きたい。」

国公立なら全国どこでもいい!なんていう人もいるだろう。

 

けど国公立だったら本当にどこでもいいのか?

同確率で6年で歯科医師になれるのか?

という疑問を持った。

そこでここ7年間の国家試験の合格率の変動を各大学別で示していく。

なお、ここで扱うのは現役のみ。

 

北海道大学

H26年度大学入試 受験者数151名 合格者数43名 競争倍率3.51倍

前期試験偏差値57.5(河合塾) 62(東進)

f:id:spee:20150327150915j:plain

図の見方:合格率の青字は全国平均よりも高い事を示す。

     赤字は全国平均よりも低い事を示す。

 

かつて北大の国試の成績は非常に優秀だった。

ここには書いていないが第100回では現役100%を達成している。

しかし、ここ数年は全国平均から比べると優位性を示してはいるが、決して成績が良いとは言えない状態だ。

国公立12校のなかでも下位になってしまっている。

 

東北大学

H26年度大学入試 受験者数205名 合格者数58名 競争倍率3.53倍

前期試験偏差値57.5(河合塾) 62(東進)

f:id:spee:20150327150923j:plain

 102回で国公立大学で最低の合格率をはじき出してからはある程度の水準をキープしている。

何か対策がされたのかもしれない。

なかなか優秀な大学といえるが、102のような事がまたない、とはいえないだろう。

 

 東京医科歯科大学

H26年度大学入試 受験者数174名 合格者数60名 競争倍率2.90倍

前期試験偏差値60(河合塾) 63(東進)

f:id:spee:20150327150929j:plain

 

言わずと知れた東日本の雄であるが、国家試験の合格率はとても雄とは言えない。

国公立の中では上位半分にはいれず、下位にいることが多い。

101回では全国平均よりも合格率が下回るという大失態を演じてしまった。

107回では他の国公立大学の平均を大幅に下回っており、今後も浮上する可能性はあまりなさそうだ。

この大学は国家試験対策などという事をする自体馬鹿にしていたが、今年から少し重い腰を上げて講義を少し始めたと聞いている。

ただし、国家試験を全く知らない教官がまず今の国家試験を知るのが先だろう。

 

新潟大学

H26年度大学入試 受験者数210名 合格者数48 競争倍率4.38倍

前期試験偏差値57.5(河合塾) 60(東進)

f:id:spee:20150327150936j:plain

 新潟大学はここ数年安定した成績をはじき出しており、国公立では最も信頼性が高い大学といえる。

どういった教育をしているか分からないが、学生に完全に任せていたらこの成績は維持できないのではないかと思うので、何らかのカリキュラムを組んでいるのではないだろうか。

新潟大学は全歯学部中最も留年・休学者が少ない。

各学年でどこか異常に多く留年しているということもない。

色々しっかりしているのは間違いないので新潟は一種の理想型だろう。

 

大阪大学

H26年度大学入試 受験者数174名 合格者数60名 競争倍率2.90倍

前期試験偏差値62.5(河合塾) 63(東進)

f:id:spee:20150327150942j:plain

西の雄は東の雄とは違ってある程度安定した成績である。

やはり国試発表日に祝賀会やるだけあって気合い入るんだろうか。

ただし、大阪大学は留年が多いようで、107回において6年間で国試に合格した学生は59.7%しかいない。全学生の25%は留年や休学等を経験しているので、大阪大学歯学部に入ったからといって6年で順風満帆に歯科医師になれるチケットを得たわけではない。

 

 岡山大学

H26年度大学入試 受験者数215名 合格者数50名 競争倍率4.30倍

前期試験偏差値57.5(河合塾) 61(東進)

f:id:spee:20150327150947j:plain

 非常に乱高下が目立つのが岡山大学である。

105では全国で20位と大失態を演じてしまったが、107では国公立で1位になっている。但しおそらく学生任せになっている部分が大きく、安定した成績はあまり期待できなさそうな感じはある。

107では6年で国家試験に受かった学生が全国ダントツトップの85%以上を記録しており、このペースを維持できればいいのだが・・・。

 

広島大学

H26年度大学入試 受験者数371名 合格者数58名 競争倍率6.40倍

前期試験偏差値57.5(河合塾) 61(東進)

f:id:spee:20150327150954j:plain

104回で奇跡の現役100%を達成。

国家試験の合格率がどんどん下がっている昨今100%が次出るのはいつの日か・・・・という意味ではある意味金字塔。

しかし、107では成績が少し下がっており、今後はどうなるかわからない。

入試の倍率が全国で最も高かった。国公立に行きたいのなら北海道や東北の方が倍率は低そうだが・・・

 

徳島大学

H26年度大学入試 受験者数221名 合格者数42名 競争倍率5.26倍

前期試験偏差値60.0(河合塾) 60(東進)

f:id:spee:20150327151004j:plain

かなりの問題校

ここ4年間で国公立最下位を2度獲得してしまっている。

大学受験時の競争倍率は他の国公立よりも高いのに国試の成績がこんなに悪いのでは教育システムが悪いと言われても仕方無いのではなかろうか?

107回では私立平均すら下回る成績。

ちなみに107回において6年間で国試に合格した学生は45.0%と半分を切ってしまっている。留年も多くて国試に受からない、って文科省から寒い目線を送られているのは間違いないだろう。

 

九州大学

H26年度大学入試 受験者数210名 合格者数59名 競争倍率3.56倍

前期試験偏差値60(河合塾) 62(東進)

f:id:spee:20150327151014j:plain

 101回で国公立最低をはじき出した九州大学

その後も乱高下を繰り返している。

107回は良かったが、とても続くとは思えない。

九州大学も国公立の中では留年が多い。

 

長崎大学

H26年度大学入試 受験者数233名 合格者数57名 競争倍率4.09倍

前期試験偏差値62.5(河合塾) 60(東進)

f:id:spee:20150327151020j:plain

 ずっとある程度の順位をキープしてきたが、107回で大幅に下がっている。今までなら合格できた学生がボーダーが大幅に上がったことで対応出来なくなったと考えるべきだろう。今後もボーダーが上がることが予想されるだけに何か手を打たないとそのまま合格率が低下する可能性がある。

5年生がかなり留年しており、CBTの成績が相当悪かったのだろうか?この5年生が上がってきた年(今年?来年?)はかなりの勝負だろう。

 

鹿児島大学

H26年度大学入試 受験者数215名 合格者数58名 競争倍率3.71倍

前期試験偏差値57.5(河合塾)59(東進)

f:id:spee:20150327151026j:plain

低迷期もありながらもある程度の成績をキープできている。

留年率もかなり低い。

低迷する時期もあったが、総じて成績は悪くない。

大学進学のための偏差値、競争倍率ともに他大学よりも低めであり、狙い目かも。

 

九州歯科大学

H26年度大学入試 受験者数466名 合格者数97名 競争倍率4.80倍

前期試験偏差値57.5(河合塾) 東進記載なし

f:id:spee:20150327151056j:plain

九州歯科は唯一の公立大学である。

成績は乱高下が目立つ。

全国平均にかなり近い年(102)や全国平均を下回ってしまった年(105)もある。

卒業試験の回数が国公立の中では多い。

今後の合格率に注目だろう。

 

ランキング

大学受験競争倍率

上位3校

1位 広島大学 6.40倍 偏差値57.5

2位 徳島大学 5.26倍 偏差値60

3位 新潟大学 4.38倍 偏差値57.5

 

下位3校

3位 北海道大学 3.51倍 偏差値57.5

2位 大阪大学 3.11倍  偏差値60

1位 東京医科歯科大学 2.90倍 偏差値60

 

総括

偏差値は57.5~62.5(河合塾) 59~63(東進)の中に密集しており、入試の難易度自体には私立ほどの大きな差はないと考えることができる。西日本の方が総じて倍率が高い傾向にあるが、西日本では私立大学が少ないため、国立を選択する学生が多くなっていると考えられる。

競争倍率は悪くても3倍程度はあり、学生をふるい落とすことは出来ている。そのため国家試験の合格率の差は6年間のカリキュラムの差と見なすことができる。

留年率や国家試験の合格率の推移から見て最も優れた大学は新潟大学といえる。

他には東北大学大阪大学広島大学などが比較的安定した国家試験の成績を残している。

大阪大学は国公立の中でずば抜けて留年率が高く4人に1人留年している計算になる。

他に九州大学なども高学年での留年が目立つ。留年が少ないのは新潟と岡山、鹿児島大学である。

徳島大学は入試の倍率は高く学生の質は高いはずであるが、高学年での留年率はかなり高く、国家試験の合格率も国立ではダントツに悪い。

 

 

国公立の中でもある程度差が広がりつつある。

これはボーダーが上がったことである程度成績が下位でも合格していた学生が不合格になったことによるだろう。学生に任せっきりではある一定以上の学力向上は難しい面があり、これからは教員が介入しない大学は国試の合格率がさらに下がっていく可能性もありそうだ。つまりこれからは国立でも勝ち組と負け組がよりはっきりしてくる可能性がある。

 

 参考資料

f:id:spee:20150327151119j:plain

f:id:spee:20150327151127j:plain

 

f:id:spee:20150327151137j:plain