(続)とある最底辺歯科医の戯れ言集

日本語が不自由な歯科医師のろくでもないお話 コメントは承認制

ご質問に対する回答

こういったコメントを頂いた。

 

「神奈川歯科大学の事でお伺いいたします。文面からいたしますとかなり国家試験合格厳しそうで、私共の子供はあそこで底辺をウロウロしているものです。このままでは、学校の美味しい餌となってしまう事に危惧いたしております。授業も落とさせる為にしているのか、酷いスピードで進んでおります。といってやめる勇気も無く、6年まで続けるべきか悩んでおります。そちらなりの意見でよろしいので、御助言貰えないでしょうか。」

 

正直にいうと、私は内情はよく知らないので続ける続けないに関して等は本人は勿論、大学の先生方と良く話あって頂きたいと思っている。

ただし、これだとご本人に対する回答には全くならないので、私なりの回答を書かせて頂く。なお、この大学には知り合いもいるし、この大学を卒業して今ご活躍の尊敬する先生達もおり、決して悪くいうつもりは全く無いことは予め表明させて頂く。あくまで今現状の数字から判断させて頂く。

 

この文章からすると、この学生さんはまだ2,3年生ぐらいなのだろうか。

5,6年生ではないような書き方に見えるので、まだ2~4年生ぐらいと仮定して進行する。

 

このデータをまず見てみよう

f:id:spee:20150619133817j:plain

神奈川歯科大学は

1年の留年生の割合は8%ということで1→2年は殆ど落としていないことがわかる。

 

2年の留年生の割合は15%ということは、1年で留年して2年にあがった学生と3年生に上がれなかった学生両方が考えられるので、おそらく2→3年もあまり落としてない。

 

3年の留年生の割合は21%ということで、1,2,3年いずれか、または複数で留年した学生は21%ということでおそらく3→4もあまりきつくない。きつくないが、すでに累積で5人に1人留年している。

 

4年の留年生の割合は32%ということで、3年の留年生の割合から結構アップしている。おそらく4→5年に上がる際にボーダーがありそうだ。

ネットを調べてみると

http://www.kdu.ac.jp/dental/students/h_degree/

に進級基準があるが、4年時に全国共用のCBTとOSCEがある。

CBTがボーダーだろう。

CBTのボーダーは70%であり、これで結構落ちていると考えられる。

 

5年生の留年生の割合は39%。4年生の割合とあまり変わりが無い。つまり5→6は殆ど留年していない。臨床実習だからだろう。これは留年させると患者配当の件とか面倒なのであまり落とさないということだろう。

 

6年生の留年率は激烈だ。留年経験者の割合は57%であり、6年ストレートの学生よりも留年経験者の方が多い。

今年に限って言えば、6年生の55%が卒業することができた。つまり45%はもう一度6年生だ。

f:id:spee:20150427085231j:plain

そして、卒業できた55%の学生の80%が国家試験合格。

予め6年生だった学生の43%が歯科医師になれたということになる。

逆に言えば6年に上がった時点で上4割ぐらいにいないとお話にならない。

 

この学生さんがまだ2,3年生であれば

まだ留年も緩く、成績がある程度悪くても進級できてきたと考えられる。

しかし、ここからだ。

4年時のCBTがまず大きな山

どこの大学でも大体4年時のCBTの成績と6年時の成績はほぼ一緒という結果が出ている。

つまり4年時の成績カーストはもう挽回することはほぼ不可能。階級がアップする見込みはほぼない。

ここで引っかかって留年する学生が6年生も素直に1回で終了して国試に合格する確率はかなり低いだろう。

 

CBTまで到達出来ない場合、この大学の低学年の緩さから考えてかなり厳しいと言わざるを得ない。

まずCBTまで到達できるかだろう。

CBTをクリア出来ず大学を辞めたとして現役生なら22歳。まだチャンスはある。

 

運良くCBTを越えて学生実習も越えるとそこは修羅の門最終学年が待っている。

45%留年するわけだから、今のままの成績ならほぼ留年と考えて良いだろう。

複数回留年して自主退学を勧められる可能性だってないわけじゃない。

何回も留年していると当然歳をとってしまう。

自分も親も6年まで来てるんだから後1年経てば・・・・なんて思っているうちに

もう30台が見えてきて、歯医者にもなれてないし、卒業さえできていない、

という学生は腐るほどいる。

勿論学費はその分沢山かかる。

 

そういった学生と親の特徴

学生:とにかく自分に甘い、自己評価と他人からの評価の解離が凄い。

親:とにかく子どもに甘い。子どもを信じる。

  成績が下から2番が4番になったらそれを評価して欲しいと教官にいったりする。

 

下から2番でも4番でも留年は留年。

そこに救われる道など無い。

 

私はこの学生の成績もわからないし、素性も知らない。

しかし、まだ低学年で成績下位層ならかなり厳しいのは事実。

講義が異常にペースが速い?

子どもさんのいってることを真に受けてるんですか?

それが甘いのです。

他の優秀な学生はそう思ってないのではないですか?

 

今すぐに勉強習慣、方法等見直さないと悲しい事になるかもしれませんよ。

それは大学の先生方とよく相談してください

本人は、自分は本気出したらできるとおもっていませんか?

出来ないから底辺なんですよ。

そして一旦できた成績カーストを挽回することは非常に難しい。

よっぽど親も子どもも覚悟しないと明るい未来はない、かもしれない。

それが私の回答です。

 

追記(10/20)

神奈川歯科大学のサイトに各学年の留年、退学者数が載っていたのに気付いた。

f:id:spee:20151020080839j:plain

 これによると平成26年度より5年生の留年数が激増している。

おそらく6年生だけで学生をため込むことが限界になり下の学年に降りてきていると思われる。逆に4年生での留年数はかなり減っており、5,6年生で大量留年させるシステムに移行したと考えられる。

まあ、それにしてもこういうデータをよく表に出すなあと逆に感心。

こういった公開された情報に気付かない人が情弱と言われるんだろう。

 まあ、自分もはじめて気付いたので、情弱否定できない・・・・。