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(続)とある最底辺歯科医の戯れ言集

日本語が不自由な歯科医師のろくでもないお話 コメントは承認制

各大学別国家試験合格率推移2015年版(私立)(中部、西日本編)

私立歯科大学 歯科医師国家試験

私立大学の実情を知るためには、表向きの国家試験合格率だけでは全く意味が無い。

多くの私立大学は6年生で多くの留年生を出して合格率を少しでも上げようとしているからだ。なので、実際の6年生の留年前の総数である受験者数を分母とした真の合格率が非常に重要となる。

 

図の見方

①合格率の青字、赤字:全国平均より上だった場合青字、下だった場合赤字

②真の合格率(%):合格者数/出願数*100

③真の合格率順位:私立大学17校の中の順位 

④偏差値は去年も河合塾を参考にしたため河合塾で統一

 

松本歯科大学

偏差値37.5(前年度40.0)

学費:6年総合 1868万+教材費200万

特待生数:16名(2種類存在する)

H27年度入学試験 データ無し

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1)国家試験合格率の推移

 1校だけ違うルールでゲームをしているとしか思えない成績。真の合格率は3年連続で最下位であり、ついに20%を割り込み6年生の5人に1人も国家試験に合格できない。特待生で入る以外にストレート6年で国家試験に受かる見込みはほぼないだろう。特待生以外で入った時点で歯科医師になれる可能性はおそらく相当低い。

 

2)6年時の留年数

 留年率は年々上昇しており今年は45%。もういつ50%を越えてもおかしくないだろう。この大学なら60%留年しても全く驚かない。

3)109での展望

 108の時も書いたが全国最下位を独走するかどうか、そして他の底辺校が最下位を阻止するかどうかぐらいしか見所はない。真の合格率がどこまで下がるかも注目。ほぼ半分留年させて表の合格率34%しか出せない大学だから。

4)総評

 授業料がかなり安くなったので人気が出て偏差値がついているのだろうが、はっきり言って同じ偏差値の別の大学に行った方が遙かに歯科医師になれる可能性は高いはずだ。自分が親ならこの大学しか受からなかったとしても特待生以外なら入学させない。時間の、人生の無駄だ。単に歯に詳しい一般人にするために生活費込みで数千万かける必要があるだろうか?

 

 

 

朝日大学

偏差値42.5(前年度)

学費:6年総合 1888万+教材費?

特待生数:なし?

H27年度入学試験 データ無し

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1)国家試験合格率の推移

 卒業保留常連校である。106,107は大量留年、卒業保留で表の合格率は全国平均を上回ったが、108では大量留年も効果無しで合格率急降下となっている。真の合格率も40%台をギリギリ確保という状態で、おそらく今後の合格者数削減についていけない可能性が高い。

 

2)6年時の留年数

 留年・卒業保留は常に40%弱で安定している。しかしさらに留年させないと合格率を維持することは今後難しいのかもしれない。6年生が何人いるかによるだろうが、150名を越えていれば50人以上留年・卒業保留は可能性がある。

3)109での展望

 おそらく全国平均を上回る合格率を求めて留年させてくるのではないだろうか?下半分の学力レベルは残念な状態だろうからどこまで留年させて数字を取りに来るかだろう。

4)総評

 学費の安さが売り。勿論6年ストレートで合格できれば私立の中でも最低金額レベルだが、留年浪人している学生が非常に多く、結局お金がかかった可能性は否定できない。同じ偏差値ならもっと別の大学という選択肢だってあると思う。

 

愛知学院大学

偏差値37.5(前年度40.0)

学費:6年総合 2874万+教材費?

特待生数:入試で上位で110万減 上位10%が30万円減 

H27年度入学試験 データ無し

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1)国家試験合格率の推移

 表の成績は3年連続全国平均割れ。しかし真の合格率は非常に優秀だ。常に5位以内をキープしている。殆ど留年させずにこれは立派だ。今年もあまり留年させずに勝負してくるのではないだろうか。

 

2)6年時の留年数

 あまり留年していない。6年生に上がった段階でほぼ卒業できる。

3)109での展望

 この大学は方針転換せず今年もほぼ卒業ではないだろうか。109回もある程度の数字は出してくると思われるが、留年を多量に出して数字を上げてくる大学達には表の数字で負けるかもしれない。しかし内情はこちらの方が上だ。

4)総評

 はっきり言ってこれほど偏差値が低い意味がわからない。それほど成績をしっかり出している。むしろこの偏差値の学生でここまで戦えているとすれば凄いカリキュラムなんじゃないだろうか、とさえ思う。おととしの受験もかなり緩かったようだし、お金の問題さえなければかなり良い大学じゃないだろうか。同等ぐらいの偏差値の他の私立で迷っているなら愛知学院をお勧めしたい。学費も下がったようだ。

 

大阪歯科大学

偏差値45(前年度45.0)

学費:6年総合 3230万+教材費?

特待生数:入学時 2名:6年ほぼ全額免除 2名:6年で1000万免除 15名:500万免除

     各学年2位以内 が100万減

H27年度入学試験 データ無し

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1)国家試験合格率の推移

 ここ2年は表の合格率は全国平均を上回っている。それは留年を多く出すことによって数字をたたき出している状態であり、以前のようにほぼ卒業させれば元の状態に戻ってしまうだろう。それぐらい学生のレベルは下がってしまっており関西の雄としての顔はもうない。真の合格率は54%、ある程度の数字だが、全国の私立の中では6~10位の中盤だ。

 

2)6年時の留年数

 30%程度は留年させる方向に変化している。今年もおそらくある程度の割合は留年させるだろう。6年生の総数がかなり多く溜まっている可能性はある。

3)109での展望

 残念だが下30%は戦力外だろう。留年率のさじ加減で合格率を上げてくるのではないか。最大で40%近くまで留年させるぐらいは可能性はあるだろう。トップの判断次第だろう。ここ2回で学生を切ってでも表の合格率にこだわる姿勢を見せているので容赦ないと思う。

4)総評

  一昨年度の大学受験でもかなり苦戦している。完全に関東の御三家や昭和大学と比べると国家試験の成績でも大学受験の偏差値でもかなり差を付けられてしまっている。色々手を打ってきているがいかんせん遅すぎた感がある。単なる中堅校として評価すれば学費もそれなりになったし、ある程度の真の合格率はあるし、問題ないレベルだろう。

 

福岡歯科大学

偏差値42.5(前年度42.5)

学費:6年総合 2725万+教材費140万弱

特待生数:入試で上位3位まで 初年度246万円免除

     2年以降少数名 150万円免除

H27年度入学試験 データ無し

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1)国家試験合格率の推移

 表の合格率は5年連続全国平均割れ。特にここ2年は数字を作るのに完全に失敗した感がある。107までは殆ど留年させなかったのでこういう数字でもまだなんとかなると思っていたのだろうが、108では留年をある程度出したのにもかかわらず合格率はあまり回復していない。他大学がさらに厳しく学生数を絞ったのも原因だろう。真の合格率は52%あたりをキープしており、凄く悪いというわけではない。

 

2)6年時の留年数

 107までは10%なかったが108で20%留年させた。今後も留年率は右肩上がりになる可能性は否定できない。合格率をすこしでもよく見せるためにはやはり下位層を切っていく必要がある。

3)109での展望

 真の合格率は50%を越えており他の地方私立大学とは違い、ある程度のレベルをキープできている。しかし今後表の合格率を作っていい入学者を取っていくためには留年率をさらに上げていく必要があるだろう。今年どれだか留年させるかで今後の方向性が解ると思う。

4)総評

 ある程度のレベルをずっとキープできている。底辺とはある程度の距離がある。本当に中堅なので、今後その位置を守れるか地盤沈下していくのかを観察していく必要があるだろう。どちらにも転ぶ可能性がある大学だ。

 

まとめ

 歯科医師過多のネガキャンにより、私立歯科大学の地位は大きく変化した。受験生を集めにくい地方都市にある大学は次々と定員割れし、国家試験の厳しい数字にさらに受験生が減るという負のスパイラルが起こった。さらに東日本大震災の影響などもあり、一部の大学は本当に悲惨な状況となっている。こうなってしまったスパイラルを断ち切るのはほぼ不可能に近い所まで達し、勝ち組と負け組が明確に選別されつつある。

 すこしでも入学者を集めようと表の合格率を良く見せるために各大学がとった大量留年の波は6年生の教室を一杯にした。6年生だけの留年システムが飽和した大学では低学年まで留年の波が押し寄せようとしている。それはそれで6年生にやっとのことで到達して留年地獄に巻き込まれる前に低学年で早めに引導を渡されるというある意味次の人生にとってはいいことでもあるが、折角入学した以上、なんとか卒業して国家試験に受かりたい、受かる可能性が高い大学に行きたいと思うのは当然だろう。

 今後ますます国家試験は厳しくなると考えられる。もし今から大学受験する方は少しでも条件がよさそうな所を選んで欲しい。条件には色々あるが、最低でも表の合格率に惑わされない様にしてほしいものだ。

 

参考

108回表の合格率順位

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 108回真の合格率順位

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卒業保留

spee.hatenablog.com