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(続)とある最底辺歯科医の戯れ言集

日本語が不自由な歯科医師のろくでもないお話 コメントは承認制

第108回歯科医師国家試験 卒業年次別結果の考察

以前、卒業して3年ぐらいまでの国家試験結果を各大学別に出せばかなり大学によって数字が異なるのではないかというブログを書いた。

これ、相当前に書いていたのねえ。

spee.hatenablog.com

 

まあ、これを読んだからというわけではないと思うが厚労省のワーキンググループに近い?資料が載っていた。

各大学別ではないが、全体的なやつをやっと出してきたか、という資料

www.mhlw.go.jp

資料2-2 第108回(平成27年)歯科医師国家試験関係資料等(PDF:228KB)

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000121037.pdf

 

この資料は、平成27年に行われた108回歯科医師国家試験を受験した人がどれだけ廻り道をしてきているのか?またその廻り道が合格率にどのように影響しているかを報告している。

 

1)受験者の内訳(現役、浪人)

このデータに関してはすでに以前触れたことがある。

現役受験者が全体の63.6%。浪人はそれ以外なので36.4%ということになる。

平成18年以前に入学して未だ合格せず受験している人が63名。2.0%いる。

大学で紆余曲折してきたか、多浪しているか、と言うことになる。

ストレートで卒業して9浪以上という人が多いと思う。まれに大学12年やって3浪とか。この人達は一体親からどれだけ搾取して一人前になれていないのだろうか。後で計算してみよう。

まあ合格率とすれば、やはり順当に考えても早い内に卒業してすぐ合格した方がいいにきまっているデータになっている。

分かれ目は4回と5回。

ここで合格率が全然違う。

ストレートに卒業したとすれば、3浪と4浪の間。

ここには大きな溝があると考えて良いだろう。

4浪側に行って、いや逝ってしまった場合、合格できる確率は相当低くなる。

 

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2)歯学部入学後9年以内の動向

勿論だが、入学後6年ストレートに卒業して国家試験に合格する人もいれば、留年して卒業して国家試験を受験する人もいる。一応入学してから9年間でどうなっているかをフォローした結果がこれ。

全体、国公立、私立の3つの結果が出ている。

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私が着目した点

1)6年間ストレート卒業の国家試験合格率は国公立と私立の差はかなり少ない

 国公立ストレート合格→446/525*100=85.0%

 私立ストレート合格 →716/889*100=80.5%

 と実はそれほど差がない。

 ただし私立大学では留年が国公立に比べて非常に多いので注意

 

2)私立大学の6年ストレート学生と留年生の合格率の差

 1701名入学してストレートに卒業できたのは889名で716名合格。

 これを一番下に載せた108の結果と合わせてみる。

 私立大学現役の受験者は1377名で合格者は952名。

 留年経験があるがなんとか卒業して初めて国家試験を受験した学生は488名

 そのうち合格したのは236名ということになる。

 合格率は236/488×100=48.3%

 6年間ストレートに卒業した学生の合格率80.5%と比べると歴然の差

 浪人生の合格率は大体45%程度であり50%は越えないため

 私立大学で1回でも留年した場合、国家試験に合格する確率はすでに50%以下と言えるだろう。

 勿論大学によって異なるだろうが、底辺私立では確実にあてはまりそう。

 1年、2年で留年した場合、この結果を踏まえて続けるかどうか充分考えて欲しい。

 

 国公立大学で留年経験ありで初めて国家試験試験を受験し合格したのは63.7%

 予想していたよりずっと低い。うーむ。

 ただ言えることは留年の基準というのは間違ってないということなんだろう。

 

3)1浪と1留現役では1浪の方が合格率が高い

 7年目の所で

 1留現役の合格率は国公立私立合わせて55.3%

 1浪の場合は75.5%であり、全然数字が違う

 また現役の全体の合格率が73%であり、ストレート卒業1浪の75.5%の方が高い。

 

 この結果から考えられることは

 ①留年の判定自体は学力によりある程度しっかり行われている

 ②1浪してやっとお尻に火がついた人がいる可能性

 ③大学の教育は予備校の教育よりも国家試験に対して洗練されていない?

 ということだろうか?

 

 ただし、8年目のところで1留+1浪の所をみてみると合格率は53%であり、1留現役の55.3%、ストレート卒業2浪の58.7%のよりも低い。ということは留年するというのは浪人するよりも遙かにクリティカルということがいえるのではないだろうか?

 

ただし、9年目では、1留2浪と0留3浪の成績は逆転しており、この法則が成立するのは入学してから8年までとなりそう。もう3浪もしちゃえば差がなくなるってことなのかね。

 

厚生労働省様

これを各大学別でやって頂きたいです。特に私立。

私立は大学間でかなり差が出ることが予想されますので。

 

 

3)どんだけ親のすねをかじるのか

平成18年に入学したと仮定。

私立歯科大学6年で学費が3000万とする。12年いけば5500万ぐらい?

さらに3年浪人して予備校が1年200万として6100万

そして生活費もかかる。

自宅以外で生活しているなら、家賃とかもあるだろうから月20万は絶対かかるか?

月20万をすでに15年払っているとすると、3600万

ほぼ1億を大学1年生から親は投資してまだ歯科医師になれない。

そして、63名受験して合格者はたったの3名!!!

つまり60名はまた翌年。

大学入学15年はたってるわけなんで最低でも34歳?

 

 

6年間で順調に私立を卒業して歯科医師になったとすると投資した額は3000万+1440万

そこから月10万の研修歯科医を経て2年目にどっかの常勤で月30万、4年目ぐらいに月40万、6年目ぐらいに分院長なって月70万稼いでいると仮定してみる。あくまで仮定。

120万+720万+960万+3360万→5200万ぐらいは個人で稼いでいる事になる。

 

1億投資してまだ子供の収入0

4440万投資して子供の収入は5200万

とすると差額はすでに1億を超えているわけであり、親子で二世帯住宅ぐらいは余裕で建っちゃうレベル。

 

34歳で1億円の差がついているわけで、今後さらにどんどん差が開くわけだ

 

まあ、こういう話をするとキョトンとする私立の学生いるんだが、

それも理解できないぐらいアホなのか

1億などはした金のセレブなのか

どっちだ?

 

 

今回のまとめ

①浪人よりも留年の方がクリティカルである

 ストレートに6年で大学を卒業する方が2浪までは国家試験の成績はよい

②私立大学で1回でも留年した場合、国家試験に合格する確率は50%以下

③厚労省さん、もっとデータいっちゃって!

 

 

参考

第108回歯科医師国家試験結果

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