(続)とある最底辺歯科医の戯れ言集

日本語が不自由な歯科医師のろくでもないお話 コメントは承認制

各大学別国家試験合格率推移2016年版(私立)(関東編)

 

大学多いよー

今回は関東編

前回の北海道・東北・北陸編はこちらから

 

spee.hatenablog.com

 前回も書いたが109では私立大学全体の合格率は微減だった。

その中で108から109で合格率が急降下している大学が目立つ。

これは明らかに二極化であり、

できれば二極化の下の大学は避けて上の大学に入りたい

というのは受験生なら誰もが考える事だろう。

 

明海大学

偏差値:47.5 (前年度40.0)

学費:6年総合 1931万+教材費150万(前年度と変化なし) 

特待生数:なし

H28年度入学試験:受験者数730名 合格者数215名 倍率3.40 入学者数120名(定員120名)

6年ストレート合格率:29/95 30.5%

 

f:id:spee:20160918152711p:plain

f:id:spee:20160918152729p:plain

1)国家試験合格率の推移

  過去9年で2回ほど全国平均を上回った事があるが残りは平均以下だ。107は成績がよかったが108で急降下。さらに大量に留年させた109でも低下しており、私立大学平均よりも15%ほど合格率が低くなってしまっている。これは確実に中間層のレベルが低下していることを示している。

 2)6年時の留年数

 留年率は急上昇しており109では44%に達している。志願者数は145名とかなり6年生が溜まっている事がわかるので、110でもかなり留年させざるを得ないのではないか。

3)110での展望

  ここ2回の状況をみるとおそらく110も厳しいと思われる。中間層の底上げができなければ大量留年させてやっと合格率をある程度作ることができる、程度だろう。

4)総評

  ここ2,3年は大学受験者数はかなり多く学生を選抜出来ている。偏差値も急上昇しており、この学生達が上位に上がってくるとまた違うのかもしれない。学費がかなり安いことも学生を集める要因になっているだろう。ただ後3年ぐらいはかなり厳しい状況は続くだろう。そこで舵取りを間違えると今後同じように受験生を確保できなくなる可能性がある。今の6年ストレートでの国家試験合格率は30%しかなく、今年入った学力が比較的高いと考えられる学生もある程度振り落とされていくだろう・・・・。

 

 

 

東京歯科大学

偏差値:55.0 (前年度55.0)

学費:6年総合 3214万円+教材費?(前年度と変化なし) 

特待生数:1~3位が100万、4,5位が50万学費免除(卒業生から情報頂きました)

H28年度入学試験:受験者数712名 合格者数199名 倍率3.58 入学者数128名(定員128名)

6年ストレート合格率:95/128 74.2%

f:id:spee:20160918153803p:plain

f:id:spee:20160918153811p:plain

1)国家試験合格率の推移

  私立大学では5年連続国家試験トップ。全国では国立に抜かれて3位に落ちたことがかなり悔しかったらしい。さらなる改善を施しているという噂を聞いた。ここまで盤石だともう言うことはない。

2)6年時の留年数

 毎年10%程度留年している。留年しても浪人しても次はほぼ受かる、それがこの大学。この大学に入ることが歯科医になる一番の近道なのかもしれない。国立はここまで浪人の合格率は良くない。

3)110での展望

 私立トップの座は揺るぎそうにない。国公立も合わせたトップに再度君臨できるかどうかが焦点だろう。

4)総評

 学費が非常に高いことを除けば歴史もあり、活躍しているOBOGも多く私立の中では間違いなくトップレベルだろう。御三家の中でも飛び抜けた存在になりつ つある。水道橋に戻ってきた効果で入学試験の偏差値等にも今後いい影響が出てくる可能性があるのではないだろうか。ホームページでの国家試験合格率を前面 に押し出した宣伝も嘘じゃないから説得力がある。(書くことないんで去年と一緒

 

日本歯科大学

偏差値:55.0 (前年度55.0)

学費:6年総合 3141万円+教材費?(前年度と変化なし) 

特待生数:20名が半額(今年から新設)

H28年度入学試験:受験者数892名 合格者数208名 倍率4.29 入学者数128名(定員128名)

6年ストレート合格率:61/128 47.7%

f:id:spee:20160918154027p:plain

f:id:spee:20160918154035p:plain

1)国家試験合格率の推移

 ここ数年合格率が全国平均を下回っていたが、109では全国平均を上回っている。109では留年者数をかなり出してきており、本格的にできない学生を落として合格率を取る形に戻ってきたようだ。

2)6年時の留年数

 109では26%ほど留年させている。今後も合格率をとるためにある程度留年させるのではないかと思われる。(以前は6年を長期間留年させることもあったようだが、今はどうなんだろうか?)

3)110での展望

 110でもある程度留年させて学生を絞れば全国平均を超える合格率は取れるだろう。元々の学生の質は109の補正合格率が62%とかなり高い。

4)総評

 御三家として君臨してきたが、国家試験の合格率で東京歯科にかなり差を開けられてしまっている。6年ストレートでの合格率は50%を割っており、そこでも東京歯科に大きく離されている。そこでかどうかは知らないが特待生のシステムを導入してさらなる学生集めに入ったようだ。受験者数自体はしっかりキープ出来ており、偏差値も高い。勝ち組ではあるが、御三家としてのプライドもあるだろうし今後に注目だ。

 

昭和大学

偏差値:57.5 (前年度57.5)

学費:6年総合 2450万円+教材費?(前年度と変化なし) 

特待生数:入学試験時選抜試験合格者50名は初年度授業料300万免除

H28年度入学試験:受験者数916名 合格者数170名 倍率5.39 入学者数98名(定員96名)

6年ストレート合格率:65/103 63.1%

f:id:spee:20160918164033p:plain

f:id:spee:20160918164041p:plain

1)国家試験合格率の推移

 私立としては東京歯科に続く安定した合格率を誇っている。合格率としては東京歯科と少し差があるが、ほぼ留年させていないためであり、内容としてはかなり肉薄していると考えられる。今後も高い水準を保っていくと考えられる。

2)6年時の留年数

 ほぼ留年しない。よって6年までくればほぼ卒業できる。ただし、6年ストレートの合格率自体は63.1%であり、1~5年の間で多少留年する可能性があるようだ。

3)110での展望

  安定して80%程度の合格率をとっているので、今年も同水準をキープ出来るか、というのが110での見所だろう。東京歯科みたいにダントツトップを狙っている感じもないし、今の状況である程度問題ないと考えているんじゃないだろうか。

4)総評

  東京歯科よりも学費がかなり安い(特待生50名だと2150万)ということもあり私立で最も偏差値が高く入学試験もかなり厳しい。一番低い大学とは偏差値が20ぐらい差がついており、学生の質の差は圧倒的だろう。これだけ学生が揃えられる勝ち組の環境であれば、当分安泰なのではないか。

 

日本大学松戸歯学部

偏差値:50.0 (前年度47.5)

学費:6年総合 6年総合 2940万+教材費?(前年度と変化なし) 

特待生数:入学試験時優秀者は200万免除

H28年度入学試験:受験者数577名 合格者数214名 倍率2.70 入学者数127名(定員115名)

6年ストレート合格率:24/97 24.7%

f:id:spee:20160918164453p:plain

f:id:spee:20160918164501p:plain

1)国家試験合格率の推移

  104、105、106と卒業保留を繰り返して国家試験の合格率をつり上げてきたようだ。卒業保留に関しては用語の説明を参照のこと。浪人受験者が前年度から異常に増えていることで明らかだ。そうやって裏でつり上げて表の合格率をFacebookなどで大々的にアピールしていたが、109で合格率は急落。地盤沈下しており110でもかなり厳しい状況だろう。

2)6年時の留年数

年によって多かったり少なかったりしているが、今までは6年生のクラスがパンクしそうな時には留年を多くしたり、卒業保留していたと考えられる。しかし109では6年生が少ない割に多く留年させたのに合格率は急落した。つまり中位グループの学力低下が顕著、ということだろう。

3)110での展望

 今までは数字をつり上げてきたが、それでも補正合格率自体は50%を超えておりある程度の学力水準はキープできていた。しかし109では補正合格率も40%を切ってしまっている。いままでギリギリで国家試験に受かっていたグループがごっそり落ちた可能性があり、難易度が下がるわけはない今回も厳しいと言わざるを得ない。 

4)総評

 偏差値は50を回復。今後入学してくる学生はある程度レベルが高い学生となる可能性ががあるが、実は関東で最も大学受験の倍率が低く、イマイチ受験生からすると魅力が薄いようだ。授業料が高いわりに都心から遠い、からだろうか?110で109と同じような成績だと、いままでは中の中ぐらいだった位置から下位層が見えてくるわけで正念場だろう。6年ストレートの合格率は30%割れで相当留年するので、ただでさえ高めの学費に留年した分の学費まで献上する可能性がある。

 

日本大学

偏差値:52.5 (前年度52.5)

学費:6年総合 3180万+教材費115万(前年度と変化なし) 

特待生数:授業料免除(上位6名)

H28年度入学試験:受験者数718名 合格者数220名 倍率3.26 入学者数130名(定員128名)

6年ストレート合格率:69/128 53.9%

f:id:spee:20160918164815p:plain

f:id:spee:20160918164828p:plain

1)国家試験合格率の推移

  あまり国家試験の合格率を気にしていなかった御三家だが、ここ2年は流石に留年数を増やすことにより合格率を作りに来ており、全国平均を上回っている。元々、補正合格率は60%をキープしており、学生のポテンシャルは高い。

2)6年時の留年数

 107までは殆ど留年なしで卒業だったが、ここ2年は20名程度留年させている。おそらく今年もある程度は絞ってくると予想できる。ただ、留年率は他大学から比べると少ない。

 3)110での展望

  基本的にあまり留年させず6年生を溜めない方向かと思う。なので今年も10~20%留年させて全国平均を超えるぐらいの合格率をキープするような形を狙ってくるのではないだろうか。

4)総評

  御三家だけあって、学生の質は高いがそれでも6年ストレート合格率は54%弱であり、もう少し欲しい所だろう。大学入試はある程度の受験者数を確保できている。学費が高い事以外は問題ないだろう。平成32年に新しい校舎、病院?が建つみたいなので、今入学すれば臨床実習は新しい所になるはず。

 

追記

109の学生数が130ではないという情報があり調査したところ、実際は147で留年は34であることを確認いたしました。

実際の補正合格率は57.8% 留年率は23.1%となります。

出願前に17名留年させた模様です。

 

鶴見大学

偏差値:42.5 (前年度42.5)

学費:6年総合 2790万+教材費?(前年度と変化なし) 

特待生数:少数が授業料全額または一部免除

H28年度入学試験:受験者数588名 合格者数199名 倍率2.92 入学者数105名(定員115名)

6年ストレート合格率:10/76 13.2%

f:id:spee:20160918165708p:plain

f:id:spee:20160918165720p:plain

1)国家試験合格率の推移

  101以降、合格率が全国平均を超えたことは一度もなく、ここ3年は合格率が急降下している。特に109では合格率が39.8%と全国最下位まで転落した。それなりに留年させてこの結果なので、おそらく今後もかなり厳しい状況と考えられる。 

2)6年時の留年数

 留年率はここ数年でどんどん増加しており、ここ2年はほぼ50人が留年。留年率は44.6%、32.4%となっている。定員115名なのに6年生は150人程度いるわけで国家試験合格の見込みがない留年生が大量に存在しているだろう。今年も40%以上留年させないとある程度の合格率は望めないだろう。

 3)110での展望

  今と同じ留年率やカリキュラムなら今年も残念だが下から3つのポジション争いだろう。2年連続最下位もありうる。もうM本があるから大丈夫、という時代が終わるかもしれない。それを回避するにはもう50%を超える留年ぐらいしか思いつかない。

4)総評

  あまりの国家試験の悪さからか、関東地区で唯一10人も定員割れしてしまっており学生の質もよいとはいえないだろう。6年ストレート合格率は驚異の13.2%であり、86%の学生はどこかで留年休学退学国試浪人ということになる。このストレート合格率が20%を切っているのは鶴見だけであり、状況は相当深刻だ。関東は基本立地条件の良さから負け組は少ないのだが、この大学は横浜の近くという立地条件ながら負け組だ。根本的な改善がない限りこの状況は変わりないだろう。だって結構なお金払ってるのに歯科医になれない確率がここまで高いと、他大学も合格していたらわざわざこの大学を選択する理由があるのだろうか?

 

神奈川大学

偏差値:42.5 (前年度42.5)

学費:6年総合 2700万+教材費150万程度?(前年度と変化なし) 

特待生数:入試上位10名初年度学費無料 2年生以上は上位3名が授業料半額

H28年度入学試験:受験者数569名 合格者数201名 倍率2.83 入学者数106名(定員100名)

6年ストレート合格率:25/76 32.9%

f:id:spee:20160918165740p:plain

f:id:spee:20160918165749p:plain

1)国家試験合格率の推移

  103~107までは全国平均を下回る合格率で下から3,4位ぐらいが定位置だったが、108、109と全国平均を上回る合格率になっている。それは大量に留年させることによって得た数字であることを理解しておくべきである。ただし、補正合格率自体はずっと45%弱であり、他の下位校よりは高いことから、成績上位者は安定して合格しているが、成績中位のグループは相当成績の幅が大きいと考えられる。

2)6年時の留年数

 ここ2年は45、47%とほぼ半数が留年している。今後もこれぐらい落とさざるを得ないだろう。落とさなければ合格率が落ちるだけだ。

3)110での展望

  ここ2年の傾向からかなり留年させてでも合格率を取りに来ると予想される。今の6年で成績下位層は覚悟しておくべし。

4)総評

  ここ2年の国家試験の表の合格率から大学受験の人数はある程度集まっているようだ。定員も充足されている。ただし、4年~6年で相当の数が留年するので6年ストレート合格率は32.9%であり、表の合格率とはかなりの差があるから注意が必要だ。このまま表の合格率を良く見せて学生数をキープする方向なのだろうが、残念だが偏差値はそれほど回復しておらず学生数はキープできても学生の質の向上は難しそうだ。負け組からの脱却は成功するのか大変興味がある。

 

 

他の資料

用語の説明

 

spee.hatenablog.com

 

 入学状況など

spee.hatenablog.com