(続)とある最底辺歯科医の戯れ言集

日本語が不自由な歯科医師のろくでもないお話 コメントは承認制

第110回歯科医師国家試験アンケートの集計結果

第110回歯科医師国家試験当日にアンケートを受験生を対象に実施、85名の回答を得た。

 

Q1.110回歯科医師国家試験はいままでの国試と比較して

やや難しかったという回答がかなり多かった。

実際、私が受験した感じではやや簡単かな?という感じだった。

採点前に受験した本人達に聞いたアンケートであるため、必修がクリアされているかなどの不安がありやや難しかったが多くなった可能性もある。

前年度と同等並、という選択肢は安易に選びそうな学生が多いと判断して元々設置していないが、次回からは設置を考慮してみたい。

 

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Q2.今回で難しかった分野は?

補綴系がダントツのトップ。

確かに解いてみたが、答えが割れそうな問題が多かった。

私としても答えが明確にはよく分からないものがあり、今年も削除が多いのかな?なんて思ってしまう補綴系。出題委員の先生はもうちょっとなんとかしてもらいたい。

私も解いてみてかなり簡単だな、と思った保存系はやはり学生達も同じ様に感じていたようだ。口腔外科もそんな感じ。衛生も結構簡単だった模様。

小児・矯正や基礎系はやや難しかったようだ。

問題数の多い口腔外科系、衛生系、保存系が簡単だった、ということから、おそらく高得点の争いになりそう。

とくに領域Bのボーダーは例年通り高そう。

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Q3.模擬試験の受験回数(365問スケール)

この1年でどれだけの模擬試験をうけたか?というアンケートだが、6回がダントツ。

やはり1業者ではなく2業者以上受験している人が多いようだ。

私としても1業者の模擬試験だけでは問題の偏りなどがあると思うので2業者受験してしっかり復習するべきだと考えている。

3回受験だと1095問、6回受験すれば365×6=2190問

やはり6回ぐらい受験しておくといいなあ、と思う。

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Q4.受験した業者模試の種類

やはりAとDの組み合わせがダントツ。

Q3で7回以上受験した人が15人いるのだが、3業者受験したのは12名。

うーむ、選択ミスか、過去のフルスケール模試を受験したのか。

いまいち数字があってるようなあってないような。

まあどちらにしても大手2社の模擬試験を6回受験している人が多いのは確かだ。

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Q5.国家試験の難易度に最も近かった模擬試験の業者は?

D社が最も国試の難易度に近い、という意見になった。

ただしA社も多い。

I社はもともと受験者数が少ないのでこういう答えになるのは想像出来たが、それでも2名答えている。

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Q7.AとDの難易度比較

D社がA社よりも難しい、というのは確かなようだ。

D社は難しすぎて役に立たない、と学生から聞いたことがあるが、実際国試を受験してみるとD社の方が難易度は近かった、ということなのでやはり2社受験はマストだろう。

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Q8.国試の感想(自由回答)(原文ママ)

必修など

とりあえず必修が怖かった。

必修がとても心配です

必修は本当に歯科医師に必要な知識なのか?

必修は去年同様の難易度で一般に関しては去年よりも易しくなってるように感じました。

必修の削除量に波があると思うのですが今年はどうなりそうでしょうか。

必修の内容が細かすぎる気がした。 計算問題やLA問題が中途半端な所にあって困惑した。 義歯はオーバーデンチャーが多かった。

 

受けてみての感想ですが、今年の必修は簡単だったと思います。他の基礎や科目もそこまで難しくは感じなかったです。が、補綴系は結構難しく感じました。C領域に不安が残ります…

 

 a問題で大抵の場合36問目は2つ選べになっているところ、問36問37と1つ選べが続いたから必修が1から35じゃないのか解きながら考えた。 模試のようにひねくれてないから素直に選ぶことが一番大切だと感じた。

 

CBTレベルの異常に簡単な問題もあるかと思えば、うちの大学でやってないだけかもしれませんが、必修でも覚えてないとかではない、聞いたこともないってレベルのものが出たりと難易度が二極化していたイメージでした。

 

109でやたら計算問題が出題されたので対策していましたが、110ではまさかの1問。 XXも少なくなった印象があります。 必修は相変わらずの難しさ。必修削除で合格人数を調整しているのでしょう。 新しい単語や出題委員の研究内容も多く出題されています。 内科や全身疾患絡みの出題レベルが強化。歯科医師国家試験は歯についての問題は解けて当たり前で、+αの医学的知識を求めるものとするのかもしれません。

 

大学への愚痴等も含めて

感想としては必修とB領域(特に小児)が難しく感じました。臨床問題も抜歯?保存?で迷う問題が多かったです。 109回も抜歯については?な問題が多かったのを踏襲していると思います。国試を受けてみて感じたのは卒業試験は知識の整理にはなるかもしれないが、正直国家試験とは全くの別物でした。一番やって効果を実感できたのは模試(A,D)6回分の復習です。卒業試験が終わるまではそれに集中せざるを得なかったですが、模試の復習&近年の過去問を早めにやれればよかったと思います。

 

基礎はともかく、臨床経験がない大学生だった身分には臨床が難しく感じました。通った大学は臨床実習、病院実習共にゆるく、病院実習などは朝夕の出席の時にしかいない生徒も多くいます。 そのような状況ですので、先生方も生徒に治療を経験させるとか、教えながら治療をすると言う事はほとんどありません。 衛生士より文句の言いやすいアシスタント的な立場で、介助をさせる診療科もありますが、自主的に診療室に行ってもブースの外にいるだけだったり、邪魔だと嫌がられたり。 実習をサボる生徒が大多数なので、自主的に参加してると、まわりの生徒に色々と言われたりもして、イジメに合わないようにあえて真面目に参加しない人もいたと思います。 このような状況の改善は、1人の生徒では無理ですので、厚生労働省が臨床が大事と思うのなら、もっとその旨を大学に指導して欲しかったと思います。 今年不合格になってしまったら、このような臨床経験が乏しい身で、他大学で病院実習を頑張ってきた生徒さん達に立ち向かえるのか…という不安を感じています。

 

やや酔っ払ってます。やはり全身管理ができる歯科医師を求めている問題だと感じました。やっていて良かったことはやはり過去問で国試王道問題を抑えること。近年の出題傾向を予備校の模試で抑えること。 反面、非常に残念だったのが卒業試験が何回もあったの国試の出題基準すら守っていない教員の怠慢もありまったく役に立ちませんでした。もちろん、為になる科目もありました。そういったとこはきちんと利用するべきです。ただ、来年の受験生は卒業試験と国家試験は別物であると考えたほうが良いです!

 

難しい問題もありましたが、問題自体は麻布模試でベーシックな問題を確認、デス模試で新傾向、的中を狙うのが良かったです。 大学にもよるとは思いますが、私の大学の講義、卒業試験は少なくとも国試にはほぼほぼ役に立ちませんでした。卒業試験は問題が漏れることもあるし、出題者が分かるので好みも出ます。あれだけの時間を講義に費やすのならば自習していたほうがましでした。 卒業が無ければ国試もないわけではありますが。

 

聞かれている内容は簡単でも言い回しが難しく、終わってから、そういうことか!と気づく問題が多かった。

 

臨床経験というかいかに臨床実習でいろんな症例を経験するかが重要だとおもいました。 それと高齢者や全身疾患を正確に理解し歯科治療とリンクさせることも重要だと思いました。

 

Q9.模擬試験の感想(自由回答)(原文ママ)

うちの学校では、模試の復習をしっかりやっていた人とやっていなかった人とで最後には大きな差になっていたと思います

 

模試の必修はあんまりあてにならないかな〜〜

 

デスは難しい

 

Dの模試や直前講習での的中が多いように感じました

 

模擬試験はA,Dどちらがいいと言うことはないと思います。ただDのほうが問題は難しいです。また、解説が間違ってることが多々あるので確認はしたほうが良いです。

 

Dの試験は解説や正答が滅茶苦茶なものもあったが、正答を導く為の細かな知識が必要となる問題が多く勉強になった。

 

DESの3回目の模擬試験は難問、奇問が多すぎて全く参考にはならないかとおもいました。 今回の国試は麻布模試によく類似しており麻布で高得点取れてる方ならよく出来たの感じられたかと思いました。

 

予想問題で固めて難しくなっている業者と、難易度を本番に合わせてくれている業者、それぞれあっていいと思う。両者の比較はする意味がないのは百も承知。それぞれの特性を活かした使い方をすればいいと思う。

 

どことは言いませんが問題作成者と解説作成者が違うのか全然写真や出題の意図をくみとれていないけどどや顔な解説文がむかつきます。おかしくないかと質問送りまくった回もありましたがきつすぎてやめた。受験生はデバッカーじゃないんだぞ

 

模試はAが問題の質として一番受験しやすい。Dの臨床問題はひねり過ぎててよくわからないものも多数あった。ADの模試からは国試でもちょいちょい似た問題が出たのでありがたかった。 Iについては三回受験はしたもののしなくてもよかったかなぁと思った。

 

模試はAとDどちらも国試の傾向に近いとは言いがたかったですが、臨床を難しくしていたDの方が少し近かったかな?と言う感じです。 109回より国試が臨床重視になってきた様に思いますが、模試はまだそれに対応出来ていなかった様に感じました。 特にAは今年が現在のブルーシートの最後の年である事をふまえて、108回の様に簡単な年になると思っているんだろうな…と言う内容で、過去問を真剣にやり直ししていたら解けるようになっていたので、良い成績が出ても安心出来なかったです。

 

 

終わりに

まあ色々な意見がある。

しかし、

模擬試験はある程度の回数受けないといけない、という意見が殆どである。

 

悲しいのは、卒業試験が国家試験を無視して出題されており、わざわざ別の勉強をさせている大学がある、と言うことだ。

もしかしてそれが底辺と呼ばれる大学であるのなら、ただやたらと卒業を厳しく大多数を留年させながら、教官の一部?大多数?は何も改善していない、ということになってしまうのではないだろうか?

勿論卒業させるかどうかを判定するのは大学の仕事だからどんな問題でもいいのかもしれないが、あまりにも解離した勉強をさせる意味がどこにあるというのだろう?彼らは国試に合格しなければ何もない人生だというのに。

また臨床実習に関しても、ただ遠くから立っているだけ、という悲しい実習をしている大学があるようだ。明らかに臨床経験を問う問題が多くなってきているわけであり、それに対応した臨床実習が組めていないのなら、まあ成績が悪くても当然なのかもしれない。

 

来年もアンケートはやってみようかな。どうしようかな?

考えてみるとしよう。

200人ぐらい回答してくれるといいなあ・・・。

 

あ、今回協力してくれた受験生の皆さん、本当に有り難うございました。

 

 

某飯田橋、某岐阜県、情報頂きました。

 

この本買ったけど、辞典的な感じ。

一つ一つの項目がそれほど深い内容ではなく簡潔に記載されている。

咀嚼機能検査の種類とか、嚥下まで薄い内容だが網羅されていて面白い。

学生も教科書よりちょっと深い事まで知りたいな?と思ったらお勧めかも。

今回の国家試験の問題の答えも何個かこの本に書いてあった。