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(続)とある最底辺歯科医の戯れ言集

日本語が不自由な歯科医師のろくでもないお話 コメントは承認制

第111回歯科医師国家試験からの変化をもう一度確認する

私立歯科大学 国公立大学歯学部 歯科医師国家試験

来年行われるのが111回歯科医師国家試験。

もう1度確認してみたい。

1つ言えるのは110回までと全く違うということ。

 

以前書いたエントリーはこちら

 

その中のこの資料が超重要

資料2-1 歯科医師国家試験制度改善検討部会報告書

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000120874.pdf

 日程

去年までは1月最終週に行われていた国家試験。

なぜか今年は2月最初の週に久々に戻った。

以下の図からも2月上旬と記載されている。

111回歯科医師国家試験は平成30年2月3日、4日が最も可能性が高いと思われる。

勿論また1月最終週になる可能性もある。

正式な日程は毎年7月1日に厚労省から発表される。

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時間割、問題数

問題数は現行の365問から360問に。

必修が10問増加。

必修は毎年問題の難易度のばらつきが指摘され、実際削除になる問題が相当数ある。

問題数が多ければ削除の影響を下げる事ができる、ということだろうか。

しかし、単純計算で70×0.2=14 80×0.2=16で問題数が10問増えても間違えられる問題は2問しか増加しない(8割正答率要求なんで当然といえば当然)わけで、学生のプレッシャーは一段と増加するのではないかと思われる。

2日間丸々試験というのは今までと同じである。

 

また、出題構成は、問題冊子で必修問題及び一般問題又は臨床実地問題と分か
れているが、一般問題と臨床実地問題を含む連問や診断・治療計画を論理的に思
考し一連の診療行為を問うため冊子をまたいだ連問等を出題できるよう、各冊子
に必修問題、一般問題、臨床実地問題を出題するよう見直しが必要である。

必修、一般、臨実がごちゃごちゃになる可能性がある。

おそらく最初に必修問題がかたまっていて、そこからは一般と臨実が配置されるんじゃないかと思う。よりCBTの連問に近い形がとられるのではないだろうか?

 

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 合格基準

今年、いきなり試験直前に必要最低点の廃止が告知された。

111回からは禁忌肢も廃止される。

領域はなくならないので注意されたい。

なので落ちるとすれば

必修落ち

領域落ち

まあ今までとほぼ変わらんが、禁忌にビビって抜歯とか選べなかった人もこれで抜歯選べるんじゃないですかね。

結局必要最低点が足りない、禁忌肢を踏む人は、必修または領域ですでに落ちてるので基準として必要ない、てことみたい。

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出題内容

拡充される内容として

・高齢化等による疾病構造の変化に伴う歯科治療の変化に関する内容
・地域包括ケアシステムの推進や多職種連携等に関する内容
・口腔機能の維持向上や摂食機能障害への歯科治療に関する内容
・医療安全やショック時の対応、職業倫理等に関する内容

とある。

厚労省がことある毎に言っている高齢者型へのシフトを国試にも組み込むということだろう。

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しかし、これなかなか問題にし辛い分野でもある。

疾病構造の変化ね。

まあ基礎疾患こみの治療問題とかそういったのが問題にしやすいだろうか?

脳梗塞や認知症、他の疾患の問題

FIMなどの自立度やその他のスケール系の問題

OHIPなどの口腔関連QOL

などだろうか?

 

多職種連携は問題にし辛いイメージ。

チーム医療とは別にチームに誰がいてもいいわけであり、STでもPTでもOTでもSWでも心理士でもDrでもDHでも環境にあわせたチーム作りなんで正解がない。これを問題にするとなるとひねりが必要と思う。今後どういう問題が出題されるのか見てみる必要がある。

 

摂食・嚥下領域に関しては110からリハ内容まで踏み込んで出題されるようになった。111以降も問題がより広範囲に深く問われるのは間違いないだろう。今後はカニューレの問題とかPAPやPLPの製作なんていう問題も出るかもしれない。訓練だとワレンベルグに対するバルーン法とか?。ただし国家試験に動画はだせないのでVEやVFを別冊に出しづらい。VEやVFはやはり動画だからこそ意味があるものなので、凄く細かい問題は出せないと思う。栄養などの問題も出てもおかしくないだろう。

 

医療安全、これ医師国家試験ではどんな感じで出題されてるんだろうか?今度誰かに聞いてみよう。

 

まあ、どちらにしても高齢者系増量は間違いない

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 問題形式

X3,X4形式が追加されることになった。

 

なお、XX タイプは、正答及び誤答を正しく把握しなければいけない問題等に
使用すべきである。また、X3 タイプ、X4 タイプ、LA タイプ、計算問題及び順序
問題を使用する際も、問題の質を十分に考慮することが必要である。

と書いてあることから、おそらくこれらは全部で全問題の1割程度ぐらいじゃないかと思われる。

Xxがさらに減少してX3、X4に置き換えられていくだろう。

順序問題は非選択形式と書いてあるので、おそらく今までのステップ問題とは違う形なのかな?例題をみてみないとなんともいえない。

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終わりに

高齢者系が増量されそう、ということは他の分野が削られるということであり、どこら辺が削られることになるのか、ということが問題になる。

110までは高齢者が10%だったが、15%とかになるのかな?

後は総論もちょっと増えて各論が減る?

ブループリントに出題の%が各領域でふられるはずなのでそこら辺、実際ブループリントが出来てこないとわからない。

 

最終的には111回の歯科医師国家試験を実際受験してみないと誰もわからない。

来年の受験生にかかるプレッシャーはおそらく半端ないものになるだろう。

110受験者、絶対落ちたくないだろうが、もうまな板の上の鯉やで・・・。

ただ、1ついえるのは条件は全員一緒。

粛々と1問ずつ解くしかない。

とりあえず言えるのは高齢者系の教育を国家試験レベルでもさらに充実する必要がある、ということだろう。

摂食・嚥下を臨床実習の一貫として取り入れるとか、もうやってるのかな?

ただ、高齢者系って専門の講座がなくて各講座がそれぞれ講義してて連携0っつう所が多いイメージなんだが、今の大学ではどうなんだろうか?

そこら辺をうまく統括していかないとまた国試の成績が大学間でひらいていきそう・・・

 

 

これからの受験生にはマストな教科書だろうね。これは。

私も買いました。観念しました。