(続)とある最底辺歯科医の戯れ言集

日本語が不自由な歯科医師のろくでもないお話 コメントは承認制

研修歯科医が読んだ方がいいもの その2

さて、研修医に勧める本シリーズ第2段

 

その1はこちらから

 

 

spee.hatenablog.com

その1では全く本を勧めていない。

今回はしっかり本を勧めたいと思う。

まずはこれだ!!!

 

最新版の教科書

買え!というんじゃない、今持ってる最新版の教科書を安易に捨てるな!といってる。

教科書の良い所って、あまり確かではないことは書いてない、てことだと思ってる。

著者のエビデンスがあまりない自分の意見、考えは教科書にはない。

そして1つの項目を掘り下げているわけではなく広く浅く一般的な内容だ。

ちょっとしたことを調べたりするのに丁度よいのよね。

ネット調べて嘘読むよりはよっぽど良い。

(このブログが胡散臭いとかは完全に棚に上げてるわけだが・・・・。)

 

そういう意味で私は未だに特定分野の教科書は買ってる。

卒業したからって教科書大量に捨てたりする人がいるが、そんな勿体ない事をするぐらいなら私に送ってくれと言いたい。

解剖なんかは私はまだ学生時代の教科書を持ってるぐらいだ。

10年前の臨床系の教科書は特定分野以外はいらないと思うので適宜廃棄でもよいだろう。逆にそんなもん読んでたら取り残されてしまう。

特にエンドやCRの修復なんかは進歩のスピードがもの凄く速い。卒業して10年後に、学校で習ったことそのままやってるようなら相当遅れてると考えていいだろう。逆に部分床義歯や全部床義歯などは進歩が遅いので10年後でも大丈夫だと思う。CAD/CAMや3Dプリンタ全盛になってきたら話は違うが・・・。

 

専門書

 

一般的な高頻度治療が少しこなせる、理解できるようになる、というのが研修歯科医の目標だろう。大体1年ごときである程度できるようになるわけがない。ちなみに自分も今回買って読んだ本もある。どんな本でも何かは役に立つよね!

 

 口腔外科系

口腔外科といえばやはりまず抜歯。

研修医としての目標はやはり普通抜歯がしっかりできる事だろうが、普通と思って抜き始めてハマルなんていうことはザラにある。

私は専門じゃないので、研修医にお勧めの抜歯の本を口外の先生に聞いてみた。

紹介されたのがこれ。私も買って読んでみた。

必ず上達 抜歯手技

これ、凄く分かりやすいね。

麻酔の仕方から抜歯の基本もしっかり載っている。

麻酔の本数やうつ場所なんかもしっかり書いてるから初心者向け。

実際抜歯中の写真も多く参考になる。

自分は水平埋伏も抜くけど、今までの手技がすごーく甘い事を痛感したので次回からこの本の手技をしっかりできるようにしたい。

上顎の埋伏智歯は分割せず抜ける!!初めて知った・・・。

ハマった時の対処法なんかも詳しく載ってる。

抜歯は本当ハマるときはハマるんでしっかりこの本を読んでおこう!

この本読んだらやはり外科的な技術のなさを実感したのである。どこか講習会いこう・・・。

 

 保存修復

やっぱ修復と言えばCRだよね。

この本は初心者向けだが、素晴らしい内容だ。

1からわかるコンポジットレジン修復

 

カリエスをどこまで削るのか?

齲蝕検知液の見方

生活歯と失活歯でのカリエス進行の違い、削り方の違い

本当に初歩的な内容が写真満載で記載されている研修医向けの内容。

ワンステップタイプのセルフエッチングプライマーではボンディング層が薄くなるのでフロアブルでしっかり裏装する必要があることなど、役に立つ情報が一杯載っているので是非買って読んでみて欲しい。

各商品の比較も載っており、ナノフィラー系のレジンも載っている。おそらく自分達が使う物よっぽど新しいものでなければあるだろう。

バイタインリングの使い方なども載っている。

CRを初めてやってみる学生さんや多浪しててやり方すっかり忘れてしまっているよ!という人なんかにもお勧めできる本だ。

1日で充分読めるがじっくり2,3日かけて読むといいだろう。

初心者向けなのでレイヤリングなどは載っていないが、もう結構臨床経験長い私でも読んでておっ!と思う所があった。

 

シエン社のサイトで立ち読み可能(数頁のみ)

1からわかるコンポジットレジン修復

 

 

 

エンド

いきなり抜髄をドンドンやれ!ということはないだろう。

おそらく再根治。

あまり症状がない再根治をやれ!という場合が多いと思う。

 

臨床根管解剖

 

 

根管の解剖を知らずして根治はできない。

まずどの歯が何根管の可能性が何%ぐらいあるのか。

これは絶対に必要。

基本的に上顎67、下顎6は4根管を前提に治療をスタートしてなければ3根管に、などという事はこの本を読んでから肝に銘じるようになった。

小臼歯も結構根管数バリエーションあったりするから恐ろしい。

根管の探索方法やルールは重要なんでしっかり読んで実践してもらいたい。

文献引用も多い。

各歯種毎のデータは1回読んだ後でもデータベースとして使えるのでずっと持っていて損はない本だ。

 

立ち読み↓

臨床根管解剖

 

 

再根管治療を極める

 

ちょっと古い本ではあるが、再根治にフォーカスをあてた本。

手用ファイルの使い方などの基本的な所から歯根端切除まで内容は満載。

ガッタパーチャの除去法なども載っている。

使用する器具の紹介が多くて開業医の私なんかはかなり参考になった。

内容は少し高度だが、それでも自分がやる事なんでしっかり読んで頂きたい。

基本的に今のエンドの本はマイクロを使うのが前提なので、研修医には難しい本が多いとは思う。

牛窪先生の新しい本読んでないんだがどうなんだろう?

 

立ち読み

再根管治療を極める

 

 

写真でわかるラバーダム防湿法

 

私はラバーダム大好き人間なんでラバーダムの本ないかなーなんて探していたらマジであったよ!しかも大家、井澤先生が書いてる。

マイクロの大家、井澤先生のこの本を読んでなんだろうこの器具は?と歯科雑誌読んでて思ってたものがわかった。

ラバーダムなんて使わないよ!という人は特に読む必要はないと思うけどー?

安い、薄い、すぐ読める!でした(笑)

 

 

美しい撤去

 

 

根治をするためにはまず何かを外さないといけない事が多い。

撤去のやり方をしっかり教わることはない気がする。

本を探してみたら実はあった。

メタルコアは撤去するのはかなりハマることがあるのでしっかりやり方をマスターしておくべし。

使う器具は施設によって違うだろうから色々なバリエーションがある。

実は自分も知らない事があった・・・。

連結冠やブリッジの撤去の効率のよい方法は知らなかった。

また、磁性アタッチメントつけてて外れなくなっちゃった時の外し方もためになった。

よく考えたらこれって抜歯手技に書いてあった骨縁下深い残根抜くときと同じやな・・・・