(続)とある最底辺歯科医の戯れ言集

日本語が不自由な歯科医師のろくでもないお話 コメントは承認制

研修歯科医が読んだ方がいいもの その3

ごめん。

なかなか進まない。

だってリアルタイムで本読んでるんだから・・・。

できるだけ新しい本を!ということなんでね。

そして読んでこれは研修医にはな・・・というのもあるわけで。

 

ペリオ

 

6ミリ以上の歯周ポケットも改善出来る8つの階段

 

 

シエン社のサイト

AMAZONが高いのでシエン社での購入をお勧めします。

6ミリ以上の歯周ポケットも改善できる8つの階段

シエン社の立ち読み

6ミリ以上の歯周ポケットも改善できる 8つの階段

 

 

この本、全てに賛同できるわけではないが、ペリオ、特に初期治療をしっかりやるという事に対するモチベージョンがグンと上がる本だ。

それほど厚いわけでもなく読みやすい。1日で読み切ることができる。

読んだ後、あー、もっと初心に立ち返ってやらないとだめだ!と思える本だった。

8つのステップに関して食事指導に関しては私は完全には賛同していないが、他のステップに関しては非常に共感できた。

私も衛生士によるしっかりとした初期治療と咬合調整で深いポケットがぐんと浅くなるのを経験することがある。

地道で長い歯周治療。

歯科医自身にモチベーションがなければ患者は絶対治せない、治らない。

この本には色々な長期症例が載っており、それをじっくり見るだけでも参考になる。

なお、著者は歯周外科は全くいらない、と言っているわけではないので注意されたし。

日頃エビデンスエビデンスいう割にそういう事書いてない本勧めるのか!というご意見あると思うけど先人の経験というのも大事だと思っていますから!

補綴の宮地先生の長期症例なんかも大事に思ってますよ!

 

全部床義歯

コンプリートデンチャー

鈴木哲也のマスター1

ランクアップのための知恵と技 

 

 

シエン社 

コンプリートデンチャー鈴木哲也のマスター1

 

新刊。

非常に分かりやすく全部床義歯へのアプローチが書いてある。

実際どういう所に気をつければいいのか懇切丁寧。

私はこの本の最大の売りは概形印象の取り方だと思う。

概形印象がうまくとれなければその後は絶対に上手くいかない。

その後の個人トレーの形態も概形印象に拘束される。

概形印象の取り方だけで45頁

これを研修医に勧めずしてどうする。

総義歯苦手だなーという先生にも是非お勧めしたい。

 

後は義歯の形態。

正しい形態とは美しい形態である、ということを教えてくれる。

この本と下の良い義歯だめな義歯を読んで義歯の形態というのはこういう風にすればいい、というのを目に焼き付けて頂きたいと思う。 

 

よい義歯 だめな義歯

 

立ち読み

よい義歯 だめな義歯

 

全部床義歯なんてもう50年はたいして作り方は変わっていない。

その割になぜ多くの歯科医師が路頭に迷うのだろうか?

それは正しいルールに則った義歯を知らないからだと思う。

この本はそういったルールを教えてくれる。

超高齢社会、義歯はまだまだ減らない。

君達も義歯を作り続けるしかないんだよ・・・?

上手い義歯と下手な義歯

君ならどっちを作りたい?

 

 

 

今回読んでみたがお勧めには入らなかった本

歯周病と全身疾患

最新エビデンスに基づくコンセンサス

シエン社のサイト

歯周病と全身疾患

 

高血圧や糖尿病などと歯周病の関連性についてかなり詳細に記載されている。

結局の所、まだ分かっていない所が多い、というのが感想。

ただし、どういった機序で全身に影響があると考えられるのか?なんていうことがけっこう細かく載っているので今後こういう事を勉強しなければいけない3、4年生が読んでもいい本なのかもしれない。

アラキドン酸カスケードがわかる学生ならこの本は充分読めるので、向学心のある学生向きとしておきたい。

勿論患者さんに説明する時にこういった知識があるといいのかもしれないんで興味がある人は是非。

患者さんに説明するときに使えるようなイラストが結構あるんだけど、書いてあることが細かすぎて患者さんにはなかなか使いづらい。患者さんにIL-1とIL-6の違いとかいらないだろうし。

 

歯周治療成功が見えてくる垂直性骨欠損への対応

 

垂直性骨欠損は本当やっかい。

やっかいだからどうすればいいのか手がかりが載ってるんじゃないか?と読んでみたが各章の内容が薄くてイマイチだった。

どこが重要なのかが分かりづらい。

私としてはお勧めはできない本だ。

 

今回お勧めはしないけど避けては通れない?かもしれない本 

Linde

臨床歯周病学とインプラント

 

 

 

いまだ日本にでかせ・・・・講演にいらっしゃるLinde先生。

私も大学院生の時に全部読んだ。

まだ3版でインプラント編はなかったが後で買い足した。

 

一番最初に読んだときは

ポケットは正確に測れない!

という事にびっくりした思い出がある。

本自体はもう古いが概念的な事を学ぶにはよい本なのではないだろうか。

 

終わりに

実はまだ読んだ本もあるんだが、まあそれは後々紹介できればしていこうと思う。

そろそろゴールデンウィーク。

色々楽しい事もありそうだが、5月病のシーズン?でもある。

研修医としてはここからが本番という所だろう。

 

さて、気軽に先輩に物を尋ねて先輩が何でも快く教えてくれるのは何年目ぐらいまでだろうか?

 

私はせいぜい3年目ぐらいまでだと思う。

それ以降は

①そんな事もしらないのかお前?と馬鹿にされながら教えてくれる

②そんな事もしらないのかと内心思われて使えないやつというレッテルを貼られる

③自分で調べろよそんな事、と言われる

④後輩の〇〇でも知ってるぞ、そんな事と言われる

 

この気軽に誰もが教えてくれる期間にどれほど勉強したかで将来の方向が決まると思う。

大体3年目ぐらいまでで自分のスタイルってある程度決まるしね。

しっかり本を読んで学び実践する。

上手い人の治療見せてもらって自分との違いを考える。

その期間を過ぎれば後は結構なお金を払って講習会に行くとかしないと上手い人の治療とか見学できないからね?1日5万~10万円はするからね。

今の立場をうまく使って自分を成長させてほしいと思う。

ポカーンと日々怠惰に過ごしていると後で後悔する。

もう歯科医師として自分がどれだけのレベルになれるかという階段を上り始めたわけで、3段で終わるか無限にある階段をどんどん上っていけるかは自分次第なのだ。

 

 mastodonアカウント開設

インスタンスは今後医歯薬系の物ができれば移動する可能性あり

mstdn.jp