(続)とある最底辺歯科医の戯れ言集

日本語が不自由な歯科医師のろくでもないお話 

第112回歯科医師国家試験アンケートの結果

今年で3回目だが・・・

第112回歯科医師国家試験終了直後より受験生対象でアンケートを行った。

約40時間ほどアンケート回答期間を設けたが、結果として前年を下回る100名の回答者にとどまった。

前回はSurveymonkeyを使用し結果をリアルタイムで見られるようにしたが、無料版は100名までしか同一質問で集計できない。

有料版は鬼高いので、今回は100名を越えても大丈夫なGoogle Formとしたが、メールアドレスを書いて貰ったりするのが敷居が高かったかもしれない。

しかし、その記載して頂いたメールアドレスを用い、アンケート協力者には優先的に先行配信を行うことが出来た。

協力して頂いた方の優先は当然であり、これに関しては来年度も何らかの形で行っていく予定である。

なお、メールアドレスが間違っていた数名にはメールが届かなかった・・・残念。

なお、先行配信から少し文章は修正しています。

 

 

さて、去年の結果と比較できるところはしつつ結果を見ていきたい。

 

なお、15000字程度ありますので心して読んでください。

去年は3分割しましたが、今回は一気に1本でいきます。 

 

アンケート回答者の組成

アンケート回答者:100名

出身大学

国公立大学:33名 

私立大学:67名

f:id:spee:20190208171341j:plain

出身大学

第111回では国公立と私立は1:3ぐらいの開きがあることから、国公立大学出身者がやや多いアンケート回答、といえるだろう。

 

現役?浪人?

現役:72名

浪人:28名

f:id:spee:20190208171743j:plain

現役浪人

現役と浪人比率は111では2:1程度。今回のアンケートは3:1程度になっており、現役が多い母体となっている。

歯科医師国家試験の実際よりもやや現役国公立が多めのアンケート結果となっているので、優秀な層の回答がある程度多かったと考えられる。

 

第112回歯科医師国家試験について

全体の難易度

全体の難易度に関しては例年と比較して、ではなく、今回からは自分の想定と比較するように設問を変えた。

受験生が毎年の国試全体の難易度傾向を的確に把握しているかどうかはわからないので、自分のイメージ通りだったかを聞いてみた。

f:id:spee:20190208172827j:plain

112歯科医師国家試験難易度

想定を遙かに超えて難しかった、やや難しかったが86%

 

実は111でのアンケート結果においても同様な結果を示した。

去年の111では大幅に傾向が変わりタクソノミーを上げた問題が多くなる、という方向性が示された。

110と比べると遙かに難しく感じられただろう。

なので111のこの感想はよくわかる。

しかし、111に基づいて模擬試験や予備校、大学においても方向性を踏まえて対策が行われたはずである。

実際模擬試験なども110より難しくなったときく。

その対策通りであれば、やや難しかったが多いぐらいで済んだはずであるが、

予想を超えた難しい問題が点在していた、と言うことだろう。

確かにこれは難問だな、という問題と相当簡単な問題が混在しており、受験者も解いていてやや頭がパニックになったかもしれない。

f:id:spee:20190208185412j:plain

111歯科国試難易度

 

必修の難易度

必修の難易度に関しても中央が80%取れるぐらいの難易度と言う風に設定を変更した。

f:id:spee:20190208173813j:plain

112歯科国試必修難易度

必修に関してはやや難しかった、が最も多かった。

80%以上取れる、簡単だったと回答したのは全体の32%しかいなかった。

ただ、これに関しては111の結果と比べると少し落ち着いており、111の劇的な変化を踏まえて112では少し慣れてきた、とも言えるだろう。

ただし、削除問題待ちになっている受験生は相当多いだろう、ということは言えるのではないか。

今年も削除問題が多いようなら、必修に関しては難易度の調整は本当にもう一度真剣に考えて貰いたいと思う。

 

f:id:spee:20190208190009j:plain

難しかった分野

これは重複回答を認めている。

f:id:spee:20190208190550j:plain

112歯科国試難しかった分野

毎年、補綴系や基礎系に票が集まる傾向があるが、今年は大幅に変わった。

なんと小児、矯正がトップ

下にあるコメントからもわかるが、

矯正の難易度がかなり上がったようだ。

B領域は毎回結構高得点勝負だったのが、今回矯正が急激に難化したことにより領域合格ラインが下がりそうだ。

実際DESの自己採点の集計結果においてもB領域の平均点はかなり下がっている。

C領域もかなり下がっている。

第112回歯科医師国家試験 総評|DES 歯学教育スクール

こういった難易度が上がった試験の場合は点差が圧縮されて紛れがおこりやすいと思うが、今年も多浪生でミラクルを起こす人が出るかもしれない。

f:id:spee:20190208190704j:plain

111歯科国試難しかった分野

 

エグかった問題

これは文章による回答である。

必修に関するコメントはやはり多い。

 

必修が傾向変わって辛かったです。
必修の問題全て(必修レベルではないと思う問題が多かった)
必修。二頭筋は?早期接触で起こる事?一般問題を必修に入れるな。
必修は過去問や模試の演習、学校での講義で対策できない問題は出来るだけ控えてほしいです。
必修。80%以上取れる想定で作ってあるとは思えませんでした。一般より難しかったです。
「必修の基本的事項」は「歯科医師として必ず具有すべき基本的最低限度の知識及び技能」であることから、歯科医師として必要な基本的知識及び技能(土台となる知識及び技能)とする。 こういう嘘は国としてどうなの?
母子手帳の問題にも多くのコメントが

多すぎてわからないけど敢えて一番を選ぶなら母子手帳1歳時での記載事項 (必修)。 

母子手帳 解剖系 矯正の中央値 など

母子手帳の中身に関して

f:id:spee:20190209080345j:plain

112C-2

B-1 B-18に関する声もある。B-18は不適当という声も多いようだ。

必修のリスボン宣言、逆性石けん、胎生何週かを選ぶ問題、1歳頃に聞く項目。

あと逆性石鹸の話はニューテキストにも載ってなかった

f:id:spee:20190209082125j:plain

112B-1

f:id:spee:20190209082141j:plain

112B-18

 一般問題のデーデルライン桿菌、ひょう窃に関しても多くのコメントが

A21。膣の常在菌なんて知らないよ。
デーデルライン桿菌
デーデルライン桿菌なんて、それが存在する場所すら見たことないのに無理でした。
いくらなんでも膣の常在細菌を歯科医師国家試験問題として出題するのは間違っていると思う。
膣の菌
A21 何故歯科医師国家試験なのに口腔に関する問題ではないのか疑問です
デーデルライン桿菌 周産期死亡率 CFI feinnmanの分類

f:id:spee:20190209075704j:plain

112A-21

ひょう窃

D-33、ひょう窃行為について

ひょう窃、細胞診分類

f:id:spee:20190209081139j:plain

112D-33

A-82に関する声もあった。これは112で1,2を争う難しい問題だと思う。

なぜこれを普通に埋没して加熱重合せずに流し込み法でやらないといけないのか・・・がちょっと意味不明。

人工歯の交換する問題。咬座印象と咬合印象を写真だけで判断する問題。 スプリントの調整。 

A82 C88

矯正と衛生が難しくなった、というコメントが多数

矯正の一般問題が総じてマニアックになっている気がした
矯正。一般は、初めて見る知識が数問出されてました。臨実もひねってある問題が多かったです。 衛生。例年よりも聞いてくる内容がむちゃくちゃ細かかったです。 
衛生がエグすぎる
矯正、小児、口腔外科、難しい
矯正の臨床問題
外科矯正と抜歯判定のやつ

その他にも色々な御意見を頂いた。

C68 C78
B73 B81
a9 b11 b12 b18 d19
Dentureほぼ全部
トリアージの色
歯内炎のやつ
咽頭結節の場所を問う問題
D-90の計算、ペリオのスケーラーの写真、
BP製剤の休薬期間 基礎全般 英語 小野の回帰方程式?計算問題全部(本当に歯科医師になるために必要ですか…) GIC適応 12誘導心電図 
・咬合調整の問題 ・必修のレベルがかなり難しい、引掛けも多い ・点取り科目の矯正が難化 ・同じく小児も難化 ・基礎系に関しては聞いたことも無い選択肢が多数
質の悪い業者模試みたいな問題が多発
臨床実地問題で、前提条件の設定が微妙に甘く、消去法でしか解けないような問題であるにも関わらず決め手にかける問題があったように感じた。
去年までの出題傾向とは、かけ離れた問題形式でした。かなり難化していると思います。さらに誤答を誘導させやすい問題作りになってます。
 

 国家試験の感想

感想においても必修の難易度に関する意見は多い。

どれが削除されるかにより合否が別れる人もいるわけで、それなら最初からそんな問題出すなよ、というのが率直な意見だろう。

削除問題が多ければ助かる、というわけではないし、適切な難易度の問題を多くして削除問題をにならない努力をして欲しいと切に願う。

今まで高得点競争だったB領域がついに厳しくなったようだ。

矯正がダントツに難しくなったとして小児や保存もなんかよくわからない問題がある。

B領域の最低点が気になるところである。

まあただ難しすぎる問題はあまり気にしないでいいと思う。

アンケートの回答にもあるが、捻りすぎて破綻している問題が結構あった。

タクソノミーIIIの問題を作るなら、しっかりした状況設定や写真が必要であるのに、難易度を無理にあげようとするとこうなる。

その中でも簡単な問題があるわけでそれを落としていては合格は望めない。

 

やはり必修に関する文句は多い
必修のほうが一般よりも数倍難問。何の為の必修なのか?
必修頼む! 削除多めに!
DES模試で必修全国20位でしたが、まったく必修取れなかったです。
必修が難しく、必修レベルではない問題が多かったように思う。後の一般系の問題で寧ろこの問題の方が必修レベルなのでは!?と思うような簡単な問題もあり、問題による難易度にバラツキが激しかった。臨床は比較的簡単だったように感じた。
全体として難しいとは思うが、難易度は模試と同等だと感じた。 必修に関しては「聞いたことないけど、選択肢的に多分これが正解だろうな」という感覚で解く問題が数問存在した。確信を持って回答できていないため試験の最中は精神的に辛かった。
必修とは必修なのか?
咬合器と口蓋裂出過ぎ、必修の問題で必修の難易度じゃないのが多々ある、全体的に難易度が突然上がりすぎだと思いました。
疲れました 必修は難しい 対策が甘かった…
必修が激ムズ。模試も今まで下回った事は一度も無いが、初めて下回った。あれだけの難易度で必修?何をしたいのかわからない。
必修が必ず修めるレベルじゃない
必修削除ないとやばい
必修と一般問題入れ替えた方が良いんじゃないかと思うところが多くあった。必修を難しくしすぎ。
必修を幅広くやっていたつもりだが、ちと深くないですか? どう対策すればよかったのか、、、。
必修問題と言われる1-20問の難易度が難しかったと思います、その後の一般問題のX1の方が易しく感じました。
必修問題は必修レベルではないと思った。

 

簡単な問題を落とさない事が大事という声
難しい問題は本当に難しかった。そうでない問題は簡単なものもあった。そういうのを取りこぼしていないかだと思う。
全体的にわかる問題とわからない問題の差が激しかったです
解ける問題と解けない問題の二極化が進んでいて、その見極めが大切と感じました。
とても難しく感じました。 衛生が思っていたよりも難しく、泣きそうになりました。 あと並び替えが多かった印象。 術式の流れを問う問題が多くて実践的なことが大事なんだなあと感じた。基本的なことも聞かれているのでやっぱり基本を確実に覚えていくことが1番安心できるのかなあと思います。 あと難しかったり変な問題はみんな出来ないと思ってやると気が楽になりました。
予備校の予想問題や各大学の狙った出題を外して来た感じです。 スタンダードな勉強をしっかりしてきて取りこぼしをしないことが大切だと 思いました。私立大学の学生は否応なしに卒業試験に全力を注がざるをえないので大学のベクトルがおかしいと正直厳しいと思います・・・
 
難易度に対する感じ方は個人差もあるが・・・
難しかったです。
必修に限らず全領域で難化している気がした。どれくらいボーダーが下がるのだろうか。
全体的に難しかったです。単純に知識というよりかは、思考力とメンタルの強さが必要でした。特にD問題は、臨実はほぼ消去法で解いていました。出題内容も個人的にはマニアックと思うものが多く、本当にこれを解ける人が歯科医師に欲しいと厚生労働省が思っているのかやや疑問です。
全体的に難しかった。去年の合格基準で試験結果を振り分けられると辛い
口が裂けても簡単だったとは言えない。模試より遥かに難しかった。
予想してた難易度より難しかった。ベストは尽くしたが来年もう一回でもおかしくない出来だと思った。
今年はかなり難しかったように感じた
あれだけ勉強して知らないことがこんなにあるのかと落ち込んだ 
全体的に去年より難しかった
111回と比べると、必修問題はやや必修らしくなったのかなという印象。一方で臨床問題の難易度がかなり上がったのではないかと感じた。 
全体を見渡してみるとそこまで突飛な出題は少なかった気がします。
過去問をしっかりと勉強すれば合格ラインに達する。
 
問題の傾向
知識あれば解ける問題はとても減りました 
歯科医師に必要な知識が問われてるなあと思う反面、これいる?みたいな問題もあるかなという印象です。
似たようなもの問題が出てるなーと Bで聞かれたアナフィラがDでも聞かれていたり。 
ブループリントに沿って見直したはずですが、どの範囲に属するのかわからないような問題もあった気がします。
今年だめなら、もうどうやって勉強していったら良いのかわからないです。 出題範囲に偏りがある科目もあったように感じました。 国家試験は情報戦と言われていますが、その素晴らしい情報というのは誰がどこから入手してくるのでしょうか?(それぞれの試験委員の先生が作られた大学の定期試験の問題をかき集めている人も予備校にいました) あと、卒業保留とかあれはなんなんでしょうか?私の大学は卒業保留という制度が無かったため必死で卒業試験勉強をしました。卒業の基準を全大学で標準化させてほしいです。

 

衛生、矯正が難しくなったと言う声がここでも
衛生の問題偏りすぎだと思いました
衛生はもうどんどん覚えないとダメな事が増えていくんだな 矯正が基本的にセファロ、口腔写真、パノラマの全部を見て考える問題ばかりになった。 補綴は咬合調整の問題が増えて戸惑った。 局所麻酔は一問無いのかと驚いた。 口唇口蓋裂に関係する臨実が非常に多く困惑した。
矯正の一般問題は大学の授業では全く太刀打ち出来なかったです。
今までの国家試験と比べて1歩踏み込んだ問題が多かったような気がする。口唇口蓋裂出すぎ。
 

 

B領域やべえええええ!
B領域は去年より20点以上下がってくれないと無理 得意な必修も一問オーバーしています 模試では必修 B領域共に順位は100番前後でした。
B領域が難しくなっていた。
B領域の臨実たくさん間違えてて辛い。 模試では毎回平均より20〜30点高くとれていただけに、今回取れなかったのがすごくショックです。
B領域がすごく難化したと思います
B領域が例年の合格基準ではちょうどボーダーなので、非常に不安です。
B領域でかなりやらかしてしまった。69%ほどなので、削除等でこれ以上下がらないことと、ボーダーラインが去年より大幅に引き下げられることを祈るばかりである。ちなみに第3回麻布模試全国2桁でした····

 

浪人生の声
111回受かっておきたかったです…
去年は必修で落ちてしまったので、この1年間は「必修」をかなり勉強しました。そのおかげで、AとDの模試では常に必修85%以上をキープしていました。 「去年と比べて確実に実力が付いている」 そう信じて国試の前日まで勉強しました。 ですが……、蓋を開けてみたら必修が足りず、B領域でもコテンパンにやられました……。 正直言って…ショックとしか言いようが有りませんでした……。 この1年間、去年の雪辱を晴らすために色んなものを犠牲にしてきました。 寝る間を惜しんで勉強をし、授業には必ず出席して復習を必ず行い、閉館時間まで勉強しました。平日も土日も祝日も、夜の閉館時間まで自習室の机に向かってひたすら勉強したのに…。 今までこの1年間「必修」だけはクリアしようと努力してきたのに、こんな結果じゃあ……。 今年だけは「必修の悪魔」に取り憑かれて欲しくなかった……。

 

総合的な感想
簡単な問題と難しい問題の難易度の差が激しい112回だった。 自分は必修のせいで分冊A>B>C≧Dの順で難しいと感じた。 1日目は緊張していないつもりが緊張していたらしく全く寝れず徹夜で臨み必修で大失敗をしたこともあり、2日目は1日目よりはまだ戦えたと思ってる。臨床に関してはこれはみんなできないから落としてもそこまで痛くはないというものが分かったので、精神的には比較的楽にはいけた。 むしろ簡単な問題をいかにミスをしないかという方に精神を集中させ、難しい問題はみんな選びそうなのを選ぶことを徹底した。 個人的に必修の難度のおかげで模試の10倍難しかった。 必修の作問者は全国の受験者の呪いを現在進行形で受けているので、自分から削除を申し上げて頂きたく思います。そうすれば助かります。 臨床一般を軸の感覚はD>A>C≧Bの順で難しいと感じた。 感覚とほぼ合致しBCに関しては暫定的に8割以上でき、時点でA、Dは最も悪く7割丁度辺り。 領域は基礎衛生などのA、小児矯正保存3科のBの難度が全体的に上がっている印象。補綴外科などのCは総合すれば平年並みか易化。 ただし難度の差が全ての領域でエベレスト。 領域落ちよりも、必修落ちの国試の様相は111回とおそらく同様なんだと思う。 これからもこれなら、歯科医師に大して重要でも必要でもない設問の運ゲーと合格人数操作の匙加減だけで決まる糞免許試験になるので歯科医師の質は落ちていきますね。 112回で特色なのは一般問題に画像問題がかなり増え、OSCE及び臨床実習を意識した問題を増やす意思を感じた。たぶんこれからは臨床実習がキーになりそう。 模試の結果で甘く見てたのは確かだと思った。実際の国試と似た背筋が冷えた感じになったのは2回目麻布模試。3回目DES麻布の臨床一般と1回目の麻布模試の臨床一般を混ぜこみ、必修を3回目DES麻布より難しく落としたら死ぬという状況を作り出した感じが一番国家試験に近かった。 どちらもそれほど近くないが、強いて言えば3回目のDES
 
お疲れ様でした・・・
疲れました
絶望感が強すぎる やれるだけのことはやったから結果はどうあれ悔いは残さないようにしたい
二度と受けたくない。
問題文を読む時間が必要で見直しの時間が足りなかった
今の国試は方向性を見失ってる気がする。国家試験の目的は一体何か?

 

模擬試験に関するアンケート

業者模試(A,D)の難易度比較

AとD両方受験した学生を対象としている。

模擬試験の難易度は今回も票が割れた。

やはり人によって好みがあるということなんだろう。
やや、Aの方が難しい、という人が多いが、大体去年と同じ感じ。

f:id:spee:20190209101925j:plain

112模擬試験難易度


f:id:spee:20190209102103j:plain

111模擬試験難易度
 

国試の難易度に近かったのは?

去年はAとDでちょっとDが近い、という意見が多かった。

今回もほぼ同様の結果であるが、僅かだが差が開いた。

アンケートの母体がやや偏っているので112受験生全員がこれと同じ意見かはわからないが、模試として国試に近いのはDの方らしい。 

f:id:spee:20190209103124j:plain

112国試近似難易度模試

2年連続でD優勢な結果になったので、これはある程度信用できるものなのかもしれない。

しかし、Dだけ受験するのは私はお勧めはしない。

なぜならDだけだと3回受けても所詮1000問ぐらいなのよ。Aも受ければ2000問。

自分がどこがわかっていないか、と言うことをはっきりさせるには1000問じゃ足りないと思うよ。

後、受験母体はDよりAの方が大きいはず。やはり受験人数が大きい所で順位をみてみないと、自分の正確な立ち位置はわからない。

f:id:spee:20190209102622j:plain

111国試近似難易度


予備校の感想(文章回答)

予備校の直前講習とか、実際浪人して予備校に通った人に対してのアンケートも行った。

やはり直前は多くの人が受講した模様。

予備校儲かってるのかなあ?

 

112は模試を越えた?

数回大学に来ていただき講義を受けました。短時間で大量の情報だったので、ついていくのが大変でした。ただ、大事なところは抑えていたな思います。しかし、模試と国試は全然違うなと思いました。
 Dの模試だけ受けましたが、成績はかなり良かったです。しかし本番は、今合格基準点を不安に感じる程度の出来でした。
こんなに難しくなることを一体誰が予測できてたんだろう…ほかの予備校生や現役生が取れてるか不思議でならない。112回がAやDの模試より10倍くらい難しく感じるのは自分だけじゃないと信じたい。

 

 直前講習は良かったぜ!

予備校の直前講義は受けるべきです。 予想が的中した問題もありました。

直前期desの講義は分かりやすかった。また大学単位出張講座もDesに頼んだが、口腔外科、衛生分野、高齢者歯科分野は分かりやすくて有意義だった。

直前講座はためになった

麻布の出張講義、直前講義の内から何問か当てていた。

直前講義の必修対策で的確に痒いところに手が届く手伝いをしたのはDES。 もっと復習をしていればという後悔があった。

 

大学だけではやはり・・・・

大学と違い、予備校の授業のお陰で臨床に強くなったのでよかったです。
比較的どちらの講義も聞いてポイントを纏めてくれていると感じた
大学の講義で学べなかった知識がついた。
予備校である程度基本的な知識の土台が作られました。 大学の授業よりよっぽどまともでした。 

 

AとDの骨肉の争い
DESの予想は相変わらずよく当たっていました苦笑 
Dr.加藤はたいしたこと言ってない気がする。結局コミュ力なんだと思う。
DESの出張講義は傾向や対策をしっかり教えてくれてよかった。また、周囲の友達も DESのほうがいいという人がほとんどだった。
私の大学は医歯薬、DES、麻布を3つとも呼んで講義をしてもらっていたのですが なんだかんだで講義資料が使えて見やすかったのは麻布でした。カラーでよくまとまってる気がします DESは自分のやってほしい内容との不一致が目立ちました
D口腔外科はとても良かったんですが補綴系が…
私の母校への出張講義でM先生D社がA社に随分攻撃的というかライバル心強かったなという印象 D社の外科専門のN先生の出張講義は学校の先生よりわかりやすくて国家試験で外科は点取れました 
Aの出張講義で、間違ったことを教えるのはホント勘弁してほしい。

 

あんま予備校アテにならないという意見も

 

予備校の直前講座は出題傾向を探る上での参考にならなかった。
予備校の先生より大学の先生。
麻布もDESもまったく役に立たなかった。でもこれは予備校が悪いというわけではなく、出題委員の責任。無理な問題が多すぎる。
直前講義など大学で受けましたが、一部分野を除き、予備校の対策は今回の国試に関してはむしろ足かせになったと感じた方も多いのでは
当たった部分もあったが、Dの臨実の直前対策講義はあまり意味がないと思った。 直前対策講義と模試、大学の講義を基に対策を立て、過去問からも推測を行い臨んだが、それでも国試はその上を行ったと思います。 受けたばかりで気持ちが高ぶっているかもしれませんが、国試に関わる予備校・講師の先生方はここまで予測は出来ていたのでしょうか…
 
予備校に通われた浪人生の意見
予備校に通ってよかった。予備校では各科目バランスよく必要最低限の知識を得ることができるが、自分(過去問)だけの対策では対応できなかったと思う。一般・臨床問題において難しいものも存在したが自分が分からないなら他の受験生も分からないだろうと考えることができた。
予備校は学校とは違い試験がないので貪欲に勉強していくことが大切でした。授業もしっかりと傾向と対策してくれて、問題も間違えそうな選択肢についても対策してくれるので本番焦ることなく対応できました。
自分はIに通っていましたがA領域に関しては手厚く教えてもらいそれが結果に結びついていると思います。
 
 
 
予備校に対する要望?
もっと口頭試問出来るチューターの方が居たらと思う
出題委員から、出題範囲が予想されていたが、あまり当たっていなかったように感じました。
口腔外科は予備校にいっていてよかったと思ったが、基礎、衛生、矯正、補綴は通った意味が全くなかった。
 

大学に関するアンケート

今回大学に関しては現役生のみに回答してもらった。
やはり今年の出来事なので、今年6年生だった人に回答して貰う方がよいだろうという判断。
 

卒業試験と国家試験の傾向は同じ?

国公立が多めなので、卒業試験無し、という所が11%存在している。
あれ?TMDUとOU以外にも卒試ないところあったっけ? 

f:id:spee:20190209110428j:plain

卒試と国試の傾向
卒業試験と国家試験は異なる、全く別物、と回答した人が全体の60%を越えてる結果になった。
しかし、去年もほぼ同等の回答がなされており、あまり改善しているとは言えないのかもしれない。ただし、この傾向の急激な変化についていける大学はそうはないと思う。

f:id:spee:20190209110521j:plain

111卒試と国試の傾向
 

卒試と国試が異なる点

これに関しては重複回答を認めている。 

f:id:spee:20190209110838j:plain

112卒試と国試の相違点
去年と同じで質、傾向と難易度に集中している。
今回は111からさらに矯正が難化したり、タクソノミーが上がった難問が増えた。そういうのもこのアンケート結果に内包されているとは思う。
しかし2年連続で同じ所に集中するというのは全く改善していないとも考えられる。

f:id:spee:20190209110922j:plain

111卒試と国試の相違点
 
大学の卒業試験をプレ国試としてとらえている大学はやはりこういった文句に関してアジャストしていかなければならないと思う。
卒試が国試と全く傾向が違うのなら、学生は別の勉強もしないといけないわけで私は可哀想だと思う。
特に私立。
こう書くと毎年のように、
学生は俺たちが国試を睨んで講義、出題している事がわからない
みたいな事をおっしゃる先生がいる。
学生には全くその意図が伝わっていない。
学生達の理解のキャパシティを越えるような講義、試験では意味がないと私は思う。
ただ単に俺たちについてくれば大丈夫、というなら数字でその価値を証明する必要があるが、その数字が伴ってないなら信用されるわけもない。
 
卒試をプレ国試として捉えているなら、せめて傾向だけでも寄せていく努力をして欲しいものである。 
ただし、ひと言言わせて貰うと、ここ最近の急激な変化についていくのは簡単ではないと思う。
  
自分も大学教官だった立場から言わせて貰うと、タクソノミーを上げた問題を作ることは容易ではない。
特に私立の大学教員は毎年大量の問題を作らされており、 写真等の消耗も早いし、固定されたメンバーで作製すれば問題に偏りが出るのは仕方無い所ではある。
 

大学に対する感想

大学に関する文句は一杯ある。
特に国公立は臨床実習の長さに文句が多いように見える。
国家試験は一段と厳しくなっている
臨床実地が解けるように臨床実習に力を入れる、
聞こえはいいが、内容が全く伴っていないという噂をよく聞く。
自前で国試の講義が出来ないことの言い訳と捉えることもできる。
臨床実習に力を入れるなら期限を区切って内容を濃くするべきであり、期間を延長するのはナンセンスではないだろうか?
国家試験に対して机に座って勉強しないといけない量はどんどん増えているというのにね。
 
卒試に関して
卒業試験用の勉強をしなくてはいけない。無駄だと思う。
卒業試験に重箱の隅をつつくような問題が多い(一部教科除く)が非常に多いので、学生は大学の資料を隅から隅まで猛勉強しますが、その反動か基本が疎かになっている学生も多いです。国試過去問を卒業発表後に解いてる学生が多い。そのせいか模試では入学時の偏差値では私立上位なのに模試ではほぼ6回アンダー5常連でした。
過去問や噂に頼って勝手に山をはるのではなく、しっかり研究して初見問題や応用問題、予想問題を作るなどして対策をして欲しいと思った。この6年間で条件反射で問題を解く悪い癖が出来てしまったと思う。
卒試と国試は全然違ったが、やはり大学の先生の教えは間違っていないと思う。私立だが先生には恵まれていたほうだと思う。現役が強いのも納得
講義や臨床実習
出席に厳しすぎる
対策はほぼなかった
私大とのサポートの差を感じた
私立は大変だなあと思う。国立でよかった。
ほぼ関連してない(3教科ほどしかマッチしてない)
必修で落ちる人がほぼ多数とわかっているのに必修対策が疎か。
最初から何も期待していない
実習が長すぎ
臨床実習だけで国試対策できないわ。
臨床第一なので生徒のことは後回し。衛生は授業ない。
10月まで臨床実習させないでもっと勉強する時間をとれるようにしてほしい。
九月末まで長期休暇返上して毎日8-17時で登院実習させてる場合では無くなってきたと思います。
臨床実習ばかりやるあまり基礎や衛生が疎かになりすぎな気がする。
去年と制度が変わって、臨床での実力を伸ばすというコンセプトで実習が長引き国試の勉強の時間が1か月半ほど減ったのだが正直に言ってその一か月半国試勉強をみっちりやった方がいいのではってレベルで実習はほぼ雑用ばっかだった
 
某教授のおかげで、例年とやり方が大きく異なり、むちゃくちゃ振り回されて色々疲れました。後輩がこういう思いをしないようにしてもらいたいです。 
教員の質にかなりバラつきがあり、優秀でモチベーションの高い講義担当教員が少ない。また配布資料に関しても質にバラつきがあり、とりあえず配布しとけ的に膨大なプリントがくるものの、講座の担当教員間で連絡がとれておらず、全体を網羅してカバーしている資料を配布する講座は少ない。複数教員で担当してる講座はそれぞれが中途半端な責任で講義をしており、出席率で学生の時間を拘束するわりには無駄な授業も多い。総じて教員の質が全体的に低いと思う。
歯科医師の仕事の内容は国家試験の範囲に収まるようなものではなく、他に大切な内容が数え切れないほど存在することは理解できるが、もう少し国家試験を意識した授業や試験を行って欲しい。
補綴(特に義歯が戦えなかった)
自分の大学は基礎系の事を力を入れてしっかりやった方がいいと思った。6年になるまでの実習などが充実している分、臨床系は真面目に実習をやっていれば勉強していなくてもそこそこ取れると思う。
卒業判定
〇〇大はなぜ入学時の倍率は東京歯科大並みなのに合格率は鶴見並みなのでしょうか? 聴講生入れて179人中103人しか国試受けれないのはおかしいのではないのですか?
国試直前まで卒業試験の結果発表を引っ張るのをやめて欲しい。 国試は卒業試験と100パーセント傾向は同じだと国試二日前に豪語されたが、蓋を開けたら結構違う(ごくわずかの科目は似た問題はあった)
卒業試験の点数開示は1回ずつやって欲しかった。  
感謝してます?
ありがとう
なんだかんだ教えてくれてることに間違いはないんだなと思いました。
弱小なりとも頑張って学生を支えてくれててありがとう
某合格率底辺校ですが、ある分野の教授が数問ズバリ的中させてくれて大変感謝してます。他分野も掠りはしたので自信を持って解けました。
特になし 放ったらかしでオッケーです。 
要望も含めて
純粋な歯科分野だけでは対応出来ない。幅広い分野、生命科学や一般医学の勉強が必要。
 
端っこではなくて基本的なことを確実に覚えさせて欲しい。卒試なんかだと重箱の隅をつつく問題が多いので
授業の内容と国試の傾向が違う科目があるので、改善してほしい
学内試験については国家試験とそれほどかけ離れた問題ではありません。しかし6年生の半分が6年留年組ですので居心地はかなり悪いです。
もっと本気で国試に取り組まないとだめだと思います。結局の所放置なので
 6年間でまったく国家試験の対策をしていただけなかった。 
最後にグサッときた。 
卒試は言われているほど国試に繋がらない訳ではない。 少なくとも卒試が駄目なら今回の国試は流石に太刀打ちできない。 個人的には模試の問題よりも良問が多い印象を受けた。 もちろん良問だからこそ正答率は必ずしも高くはないという点も含めて。 その点は惑わされないで良いと思う。 しかし、問題難易度は既出問題を捻ったものを基準かつその正答は既出の回答の練り合わせで、理解していなくても解けてしまうものはあった点やほぼ既出そのままの問題など実際の国試と比べて易しく実力を測れない点は改善の余地はあると思われた。もちろん落ちてしまった友人達の手前、足きりの意味では妥当ではある、とはあまり言えないけれど。少なくとも講師側の優しさや人間性が出てしまっているのは感じた。 卒試の傾向は国試と同じ。君達は卒試に受かったのだから80%は受かるのだと国試2日前に豪語されそして激励されたが、出題範囲は同じだからそりゃあ大きな意味ではそうだろという感覚と共に、確かに難易度は低く既出の練り直しや講義や臨床実習を真面目にきちんと受けていたかどうかの試金石という意味では相関ではなく因果関係並にあるとは思う感覚と二律背反な感覚で、もやっとはした。 科目ごとに難易度のばらつきや講義の質の差もあった。 臨床系に関しては一部を除き、それこそ予備校の講義より質は高かった。 さすがに付属病院の先生が治療をしながら教えているのだから当たり前ではあるが、そこに関しては間違いはない。臨床に力をいれているとされているだけあって、5年次の臨床実習でちょっとしたこと、例えば抜歯予定で治療日が決まっている中、BP製剤を服用していると発覚し大慌てで口外の先生のところに相談しに行った友人いたおかげで問題が解けたり。各科回りで怒られたり苦労したおかげで鍛えられた部分はあった。当時は少しだけ恨んでしまって申し訳なかったです。 基礎系に関しては半分程度を除き、質は低かった。 よく纏まっているレジュメがある科に関しては講義がそこまで…でも、かなり助かった。 1つ言えるのは複数の先生が掛け持ちでやって上手くいく可能性は低いというのだけは分かった。もちろんそれで上手くいっている稀な科、この先生は基本の基本この先生は攻めの講義という感じで上手くかみ合うなどもあったが。責任の分散や先生の負担など大学側及び先生側の事情もあると思うが、そもそも国家試験合格率を上げないと潰れるのではとは感じた。 必修対策はそれなりにやっていたのは分からないでもないが、それでも完全に足りない。裏の合格率が及ばない主要因と言っても良いぐらいに。 あと、やる気がないかあるかは受ける側は分かるのでそういう先生は講義しなくて良い。というか害だから辞めてほしい。他の総合病院や開業歯科や研究所にどうか移動してください。キャリアを積みたいがためかもしれないけれど、いい迷惑です。生徒である前に相手は将来がかかっている一人の人間です。もちろんやる気がなくとも教えるのが上手い先生もいる。それこそ教えている内容はよくよく聞けば質が良いこともあるが、少なくとも教えるなら教わる側に良い講義と思わせないといけないのでは?それこそ先生と患者との関係と違いはないと思う。
 

終わりに

112国試、私もみたけど、答えがよくわからない問題、問題としてこれは本当に成立しているのだろうか?という問題が例年よりも多いイメージだった。
難易度が低い問題を強制的にいじって難易度を上げているようにも思える。
それにより回答が破綻している問題もある。
こういった問題も全て削除されるわけでもない。
おそらくこの問題を削除すると、何人受かって何人落ちる、みたいな計算パターンを何パターンも算出して厚労省の都合のよい合格者数に沿った問題の取捨選択が行われると思う。
生き残った不適切な問題を
無理矢理解説しないといけない人達は不幸である。
まともな問題としてお相手しないといけない学生達は不幸である。
来年はもっと問題の質に関して改善を求めたい。
 
予備校に関していえば、やはりある程度は模試と講習は受けた方がいいぞと。
参考になるやつもあればならないやつもあるとは思うけど
大学だけではなんともならない、というのは多くの人が感じている
わけで、やはり違う所に行ってみるというのもいいと思う。
 
このアンケートをみて、大学が気がおかしくなって万が一何かシステムを変えようとしても実は来年度のカリキュラムやシラバスはもう完成している。
どうやっても大枠の変更は再来年以降の話になる。
そう、簡単に大きな船は曲がれないのだ。
 
ただし、講義する内容や試験などはブラッシュアップできるわけで批判を甘んじて受けて頂き改善が必要なら改善するべきではないだろうか?
一番問題な人は、頑固で自分を変えない教授だといつも言われる。
5年ほぼ同じ講義を6年生にしてるとか、今の国試の傾向変化の速さからするともう犯罪レベルではないだろうか。
 
最後にアンケートに協力して頂いた100名の方に厚く御礼申し上げます。
 

参考資料