話が合わない!
まあ、色々な歯科関係(衛生士や技工士含め)の方とお話ししたり
症例のプレゼンテーションをみた時などに
「義歯が不適合のためリベースし・・・・・」
という言葉を頻繁に聞くのだが、
表面上( ^ω^ )ニコニコしながら、
それリラインだから!!!!!
というドス黒い感情を抑えるのに必死。
現在の定義
歯科補綴学専門用語集 第4版より
リベース(rebase)
人工歯部以外の義歯床を新しい義歯床用材料に置き換え、義歯床下粘膜との最適合を図ること。人工歯の咬合関係は正しいが、義歯床粘膜面の適合が不良な場合に適用される。
リライン(reline)
義歯床粘膜面の1層だけを新しい義歯床用材料に置き換え,義歯床下粘膜との適合を図ること。人工歯に異常所見はなく,また咬合関係に異常が認められず、義歯床粘膜面の適合が不良な場合に適用される。
さあ、あなたが行っているのはどっち?
どうしてもリベースしてるというなら、
人工歯以外の全てのレジン部分を交換している事になる。
リラインの事をリベースというから訳分からんことになる。
間接法でリベース
リベースは間接法じゃないとできないのに間接法ってわざわざ言う意味がわからなかったのだが、間接法でリラインの事だった。
なぜ皆言葉の定義を間違うのか。
昔はリベースといえばリラインもリベースも両方の意味があったからであり、古い先生であるほどリベースリベースという。
最大の原因
株式会社トクヤマデンタル:製品情報 製品Information
今年IIからIIIになったが名前は頑固に変えないこの材料
これ、明らかにリラインですよ。
いや、確かにこの材料でリベースすることもできるでしょうがね。
リベースなんてする人、どんだけいるんですか?
おーい、磯野ー!
リラインするからリベースもってきてー!
カツオ「??????」
リライニングという言葉は使用が望ましくない言葉、と補綴学専門用語集に書いてますがリライニング面はありなんですかねえ。relining surface? 英語ならありかなあ?
とりあえず気持ち悪いんで私は個人的にこの材料は使いません。
昔はリベースで良かったのかもしれないが、今は定義されているわけなので、使い分けして頂きたい。若いDrはしっかり使い分け習ってきているはずなので話が合わなくなります。
もうここに書いたので
明日からはリベースという言葉を使用する方は
内心に留めていたドス黒い感情をそのまま表情に出して対応させて頂きます。