さて、以前コメントに
底辺歯科大学とは一体どの大学か明確にしてほしい
というものがあった。
これがなかなか難しい。
例えば過去3年で決めるのか5年なのか10年なのか?
3年で決めた場合、底辺から3年で上位に下克上できる事があっていいのか良くないのか?底辺と上級の風格がたった3年で入れ替わるものか?
後は何をもって底辺とするのか?
心の中ではあの大学だよなーと思いながら使っていた
底辺
という文字をどう規定するかで悩んでしまったのである。
何段階に分類するか
まず私立大学を何段階に分類するか考えた。
そしてSABCの4段階で分類することにした。
17校を分類するのに6も7も段階があったらおかしい。
4ぐらいが精々だろう。
S:国公立に匹敵するレベル
A:私立大学の中では上位レベル
B:私立大学のなかでは中位だがCに落ちる危険性もあるレベル
C:底辺私立大学
何をパラメーターとするか
通常の合格率や補正合格率はすでに信用に足りる数字ではない。
というわけで
1.偏差値(河合塾)
当然だがSランクの偏差値が40台とかありえないのである。
2.受験倍率(過去3年分)
ランクが高い大学は入りにくいはずだし
底辺は当然入りやすいはず・・・・だよね?
3.6年ストレート合格率(過去3年分)
文科省が発表しているデータであり、ある程度信用に足るものであるとして採用
4.留年休学者の割合(過去3年分)
底辺ほど留年休学商法を行っているはずだ!
ただし、6年生で卒業保留している大学は少なめに出てしまう。
とりあえずデータが今手元にある直近3年分とした。
これぐらいの材料があればなんとかなるだろうか?
早速やってみよう。
偏差値
最新版の偏差値を以下に示す。
国立の偏差値は最低でも57.5以上であり、偏差値で匹敵できるのは昭和しかない。
勿論国立はセンター試験受験科目等で同じ偏差値であっても私立より上だが、とりあえず数字上国公立と唯一対等なのは昭和だけ。
偏差値45がないので、ちょうどそこで分けることができた。
偏差値42.5以下はCランクと考えるべきだろう。
受験倍率
受験倍率3年分はこれ。
各年毎に順位を算出して、1位は1点。17位を17点として3年分を合計したものがポイントになる。ポイントによる順位を算出。
ここでも昭和がぶっちぎり1位。ポイント3点ってことは3年連続1位だし。
日本歯科が2位で4倍を超える倍率なのでこの2校を評価Sとした。
11位以下の大学は倍率が2倍もないのでCランクとした。
6年ストレート合格率
6年ストレート合格率は当然東京歯科の独壇場でありSランク。
最近は国公立でも50%台の大学もあるので3年連続60%以上の昭和もSランクとした。
後は愛知学院、日大、日本歯科までがAランク。
大阪歯科と福岡が辛うじてBランク。
もうこの下は30%台とかざらなんで全部Cランク。
留年休学者の割合(過去3年分)
最近は国公立でも15%ぐらいはある大学が多いため、東京歯科、日本歯科、昭和、福岡をSランク。
日大、明海をAランク
後はポイント10位の大学までをBランク。
それ以下をCランクとした。
総合評価
とりあえず今までの4項目に関して全て評価をまとめてみた。
うーむ、全てSは昭和だけで東京歯科はS2個、実際の格としては東京歯科の方が上と言いたいがそういうデータにはなかなかならないようだ。
後何の評価項目を足せばもっと精度が上がるのかは今後の検討課題としたい。
というわけで後はちょっとだけ独断をいれて最終評価させて頂く。
Sランク
昭和大学
東京歯科大学
全てSの昭和は文句なくS。
国家試験の成績がぶっちぎりで御高名なOBの先生も多い東京歯科は格という点からもSランクとした。
Aランク
日本歯科大学
日本大学
御三家の2校が仲良くAランク。日本歯科はやはり東京歯科に国家試験の数字がかなり負けているのでSとはせずAとした。特待生制度での巻き返しに期待したい。
日大は噂にきくとかなり迷走中のようだが、全てA評価であるので素直にAとした。
Bランク
大阪歯科大学
愛知学院大学
明海大学
福岡歯科大学
日大松戸
朝日大学
Cが2個までをBランクとした。
大阪歯科も卒業保留したりかなり迷走しているようだが、全部BなんでBランク。
このBランクの大学はいつCランクに落ちてもおかしくない危うい大学だ。
Cが2つある大学が結構多い→いつCに落ちてもおかしくない。
そして注意して頂きたいのだが、AランクとBランクの間には相当な差がある。
Cランク(底辺)
松本歯科大学
北海道医療大学
神奈川歯科大学
鶴見大学
日本歯科新潟
奥羽大学
岩手医科大学
Cが3つ以上をCランク(底辺)とした。
今回のCランクは7校。
特に
全ての項目でCランクとなった
岩手
奥羽
日本歯科新潟
に関してはC-として最底辺とさせて頂く。
あら?結局5段階に分類してしまった。
当然だが、この格付けは数年で変わる可能性がある。
特に鶴見なんかは国家試験合格率が劇悪なんで来年にはC-の可能性がかなりある。
終わりに
まあ、こういったものに対して異論がある人はいるだろうが、自分としてはある程度妥当なラインになったのではないかと思っている。
6年ストレート合格率と留年休学率って似たパラメーターで連動してるんじゃない?と気付いた人は鋭い。他にうまく使えそうなデータがなかったため採用した。
大学の格、なんていうものを数値化できないので、もうそこはフィーリング込みでの評価だがやはり東歯、日歯、日大の御三家は強かった。御三家+昭和の時代は当分続くだろう。
そしてこの4校とその他と分類されるだろう。それぐらい4校と他校には差がある。
その中でもCランクC-と分類された大学の状況は本当に深刻だ。
底辺であるCランクに17校中7校も入っていることに違和感を覚える方もいるだろう。
しかし、国家試験の合格率、留年率、受験等々考慮すると10年前にこの7校と同じレベルにあった大学はない。
つまり10年前の最下層のさらに下に7校が存在すると考えて頂いてよいと思う。
それぐらい深刻な地盤沈下が起こり、トップクラスと底辺校には天と地ほどの差が存在するようになった。
「昔はもっと良かった」ではなく、現実を直視するべきである。
一部の底辺校は未だに現実を直視できていないようにも見える。
どの大学を出ていようが母校が潰れて喜ぶ先生はそうはいないだろう。
しかし、もう生き残りをかけたバトルははじまっている。
乗り遅れたり結果が伴わない底辺大学の将来が心配になる今日この頃である。
え?お前が何を知ってるのかって?
知りませんよ。部外者には結果が全てですから
今後当分「底辺」と書いたらこの7大学相当であると理解して頂けると幸いです。
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— spee@デブサメンパラダイス (@spee_dentalblog) 2016年10月7日