(続)とある最底辺歯科医の戯れ言集

日本語が不自由な歯科医師のろくでもないお話 

令和元年度 各大学歯学部の入学状況及び国家試験結果が公開

 

 

 

そろそろ本業の季節

去年は夏休み中にほいっとアップされたので、毎日チェックしていてまだかーまだかーと思っていたが、今年は9月早々に文科省のサイトにアップされた。

 

PDFはこちらから

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/08/30/1325992_005.pdf

 

毎年公開されるとブログを書いている。

それぐらいこれは重要な資料である。

 

結論から言うと

私立の負け組がさらにはっきりしてきた感がある。

 

入試+入学状況

f:id:spee:20190903081818j:plain

令和元年度 各大学歯学部の入学状況および国家試験結果

充足率

かなり細かい表なので見づらくて申し訳ない。

適当に拡大して見て頂きたい。

今年入試で充足率90%を下回り定員割れしているのは

岩手医科大学 87.7%

奥羽大学  45.8%

鶴見大学  73.0%

である。

この3大学はこの資料にある3年間全て定員割れとなっている。

同じく毎年定員割れしていた北海道医療大学はついに100%を越えて定員を充足した。

ここで問題なのは奥羽大学の特異性である。

奥羽大学は編入で学生を多く稼いでいる。

募集人員96名で通常の受験で44名入学と大幅に割れているのだが、28名ほど編入させることにより充足率は75%となっている。

こういった大学は他にはない。

受験結果だけ見ていると奥羽、なぜ潰れないんだろう?と思うわけだが、実際は案外学生がいることになる。

この戦法はH28年ぐらいから始まっており、今年で4年目となる。

この編入生を含めた学年がどれほど国試に受かるのかが気になる所であるが、それは後3年ほど待たなければいけない。

まあ奥羽の場合、6年生に上がれるかどうか、という所があるけどな・・・。

 

入試の競争倍率

f:id:spee:20190903081818j:plain

競争倍率に関して変動が大きいのは、神奈川の2校。

H29年度までは倍率が4倍ほどあったのだが、H30年度にガクッとダウン。

鶴見にいたっては今年の倍率は1.47倍しかない。

これは横浜に近い駅前にあるロケーションを考えると異常だろう。

やはり国家試験の壊滅的な結果が影響していると考えられる。

それに反しては北大は今年急に倍率がアップ。

大阪歯科大学も倍率が徐々にあがり4倍を超えた。

表の合格率だけみていれば確かに大阪歯科大学は超優秀校かもしれないが、実際は相当黒い学生の切り方をして合格率を底上げしているのは当ブログの読者ならすでにおわかりかと思う。

 

第112回歯科医師国家試験結果 

f:id:spee:20190903083731j:plain

第112回歯科医師国家試験結果

まあこの表をみるよりは当ブログの3月の歯科医師国家試験の結果に関するブログを読んで頂いた方が裏の裏までわかるのでよいかと思う。

何故かというと私立大学の多くは留年や休学、さらには卒業させるが国試は受けさせない卒業保留などのシステムを使い国家試験を受験する学生数自体を予め大幅に絞っている。

そのため、この上の表をいくらみても実態はよくわからないのである。

なので112の結果を詳しく知りたい方は以下のWhite&Blackを読んで頂きたい。

Whiteからになる。 

 

 

傾向として言える事は国家試験合格率下位層はすでに固定されつつある。

つまり完全な負け組大学である。

さらに日大や日本歯科といった学閥的にも非常に強い名門校の国家試験成績が低迷しており、危機的状況と言っても過言ではない。

留年休学率

f:id:spee:20190903124914j:plain

留年・休学率

私立歯科大学の合計は23.5%であり、昨年は22.3%、2年前は21.1%だったので、留年や休学に追い込まれる私立歯学部生は確実に増えている。

私立の場合退学もかなり増加していると考えられるため、まず無事に卒業できそうなのか?を考えないと、ただ合格したからいこう!では地獄を見る可能性がある。

各大学によって留年率が高い学年は異なるが、やはり6年生における留年休学者の割合はどの大学でもかなり高い。

国公立においても留年休学者の割合は大学によってかなり異なるので、国公立を志望している場合、そこら辺をよく考えるべきである。

 

ストレート合格率

ストレート合格率とは大学を6年で卒業し国家試験に合格したものの割合を指す。

例えばストレート合格率が50%であれば、自分が上位4割以内なら大体は6年で歯科医になれるなあ、という解釈ができる。

これが低い場合、留年などのトラップ、または国家試験で大量討ち死などが考えられるため、こういった大学はできれば避けたい所ではある。

f:id:spee:20190903125728j:plain

ストレート合格率

1年だけみてもわからないので4年分を集計してみた。

f:id:spee:20190903125824j:plain

ストレート合格率推移(国公立)

国公立においては新潟大学の安定感が際立っている。

新潟大学のストレート合格率が高いのは殆ど留年せず国試まで到達するからである。

他の大学は上がったり下がったりと乱高下している大学が多いが、岡山大学と九州歯科なども比較的安定した合格率を記録している。

109、110で50%台だった大学なども112ではかなり数字を戻しており、留年しなければそのまま国家試験もパスできるような環境は整備されつつあるのかもしれない。

 

f:id:spee:20190903130129j:plain

ストレート合格率推移(私立)

私立の場合、色々混迷を深めている。

安定しているのは精々東京歯科と昭和ぐらいであり、後は50%を簡単に割ってしまう。

特に奥羽と鶴見

の4年間の数字は劣悪である。

112を見て頂くと中間層が凄く固まってきている。

しかし、奥羽と鶴見だけは異次元でありこの2つの学校は相当闇が深いといえるだろう。

この2校であれば上位1割ぐらいにいなければ6年で歯科医に絶対なれますよ!とは言えない。

北海道医療大学や岩手医科大学が躍進しており、実は日大や日本歯科を抜いている。

東京にあり、受験生に困らずあぐらをかいていた大学と、地方で定員割れに悩み試行錯誤してきた大学の差かもしれない。

逆にいうと日大や日本歯科が本気を出せば、再度浮上するチャンスもあるのかもしれない。

しかし毎年ズルズルと下がっている結果を見るとやはり駄目なのかもしれない。

愛知学院などもズルズル下がっている。

112で総じて6年ストレート合格率が上がっているのは、各大学の教育システムがよい方向に向かっている、というのか、スパルタに拍車がかかっているというのか、どちらなのかは今後経過を観察していく必要があるだろう。

留年や休学率が上がっていることからすると、進級のハードルがどんどん上がって修羅の国化している方かなあ、とは思う。

 

 

 
 

 

 

過去のブログ