(続)とある最底辺歯科医の戯れ言集

日本語が不自由な歯科医師のろくでもないお話 

次亜塩素酸水のうがいに関するエビデンスと次亜酔達

 

 

 

資料提供を頂きました

口腔衛生学会から送られてきたという資料の提供を頂きました。

洗口液とその使い方ガイドブック

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一応ググってみたのだが、本物はネット上でみつからなかったが、

歯周病学会の抄録?に載っていた内容から

http://web.apollon.nta.co.jp/jsps63/files/program/22.branch.pdf

実在することは確認した。

 

なんとこの内容、なかなか面白い。

 

CQ10が次亜塩素酸水

次亜塩素酸水にバイオフィルムの付着抑制効果はありますか?というCQ設定でガイドラインが組まれており、

国内外で1編のみ論文があったが、使用後30秒で優れた殺菌効果を示すが持続効果がないと報告されている。

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 いや、有機物に当たったらすぐに失活するのが次亜塩素酸水なんだから、そりゃそうだろ・・・・という気もしないでもないが、CQでバイオフィルム抑制効果は定かではないと結論づけている。

むしろ0.05%の次亜塩素酸ナトリウムだと結果がでたということで・・・次亜塩素酸ナトリウムでうがいを日常的にしたいとは思わないが・・・、という感じ。

 

この時点で次亜塩素酸水でバイオフィルムに関しての何らかの効果を謳ってる所があればそれはしっかりとした論文ベースの話をしていないということになるだろう。

 

ワーキンググループメンバー

さて、このガイドブック策定のメンバーだが

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そうそうたるメンバーだが、この中に1人気になる方がいらっしゃった。

米山先生だ。

米山先生は次亜塩素酸水であるPOICウオーターを推進するPOIC研究会の会長なのだ。

 

POIC研究会

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 臨床顧問にドックベストの小峰先生がいるのだが、それであーというヒトもいるかもしれない。

 

現在POIC研究会のトップページには先日のNITEによる次亜塩素酸水ファクトシートに対する反論が掲載されている。

 

NITE 中間 発表及び報道について●

令和2年6月9日 特定非営利活動法人POIC 研究会

 

令和2年5月29日の経済産業省及び製品評価技術基盤機構(NITE)からの中間発表をめぐって様々な報道があり、次亜塩素酸ナトリウムの空間噴霧の安全性について指摘がされているところです。そして、経済産業省の公表や、NITEのファクトシートや6月4日付けで発表されたQ&Aを見ていただいてもわかりますが、「次亜塩素酸水」の危険性を指摘するものではなく、むしろ「次亜塩素酸水」の新型コロナウイルスに対する効果については、検証試験が継続中となっております。

私共が感染対策で使用している電解型次亜塩素酸水は、化学合成の次亜塩素酸ナトリウムとは、原材料・作成方法・pH・作用・次亜塩素酸濃度などが全く異なります。

当会で使用している【電解型次亜塩素酸水】は、電気分解方式による微酸性次亜塩素酸水であり、厚生労働省において各種細菌やウイルスに対する殺菌効果が確認され1)、食品添加物としても認可されたものです2)。空間噴霧に対しては国内の大学などの研究により効果や生体(ラット)に対する安全性も研究され認められております3)。

そして、電解型次亜塩素酸水の新型コロナに対する殺菌効果については、上記のとおり、NITEでの検証はまだ継続試験中ですが、北海道大学等いくつかの試験機関では新型コロナに対する高い殺菌効果が既に検証されております4)5)。

当会ではこの結果を受け【電解型次亜塩素酸水】を治療や噴霧に使用することは、新型コロナウイルスだけでなく、各種細菌やウイルスによる院内感染防止に効果があり、〝患者の皆様および医療スタッフにとって大いにメリットがある″と判断しております。

ただし使用に当たっては特性を十分に理解し、正しい使用法を厳守してください。また、指定の作成方法、使用材料を厳守してください。

 

1) 次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの同類性 に関する資料

2) 次亜塩素酸水の成分規格改正に関する添加物部会報告書

3) ラットにおける噴霧弱酸性次亜塩素酸水吸入による血液一般及び生化学値に及ぼ す影響

4) 北大研究グループが第二弾発表 「次亜塩素酸水」のウイルス不活化

5) 新型コロナウイルスに対する次亜塩素酸水の不活化効果を証明

 

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正直、この反論がいかに稚拙であるかは見る人が見れば明らかだろうと思うが、それがこの研究会の位置付けを物語っている。

 

追記(2020/06/13)

どこが稚拙か教えて欲しいという意見を頂いた。

引用1)次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの同類性に関する資料は確かに厚労省のサイト内にあるが、機能水研究振興財団が厚労省の委員会資料として製作したものであり、厚労省が製作した物ではない。あたかも厚労省が製作したかのような文章はおかしい。

引用2)食品添加物ではあるが、実際の食べる段階では含まれてはいけないものとして分類されており、次亜塩素酸水を飲んで大丈夫ということにはならない。体内に入ることが想定されていないものである。

引用3)論文の数が少なく、しかも人間でもない

引用4)5)業界団体の機関誌の内容をもって証明した!というのはおかしな話であって、論文にして公平に査読をうけてパブリッシュされたものを提示するべきである。

引用5)においてはpH2.5の次亜塩素酸水を使用しているがpH2.5は相当な強酸である、これを人体に噴霧すれば相当な害があるだろう。それを用いてウイルス液1、次亜塩素酸水9でやっとウイルスを不活化できるらしい。引用4)においてはpH5.5の次亜塩素酸水を使用しているが、ウイルス液1、次亜塩素酸水19でウイルスが不活化とある。次亜塩素酸水をそれだけ多くしないとウイルスが不活化しなかったのではないか?という疑問があるが、それは公表されていない。これは次亜塩素酸水を相当リッチに使わないとpH5.5ぐらいの次亜塩素酸水では効果がないということの裏返しでは?

引用4)は https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000056737.html

引用5)は https://www.obihiro.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2020/05/act.pdf

 

また、次亜塩素酸水は薬機法を通っているものは今の所フリーキラS以外はない。フリーキラSも口腔内の使用に関しては全く記載がないし、歯科医院で使っている次亜塩素酸水はフリーキラSではない。そのため現時点では全て薬機法を通過していないと判断する。口臭が消える、とか口の中の汚れが落ちるなどという効果を宣伝する事は薬機法に抵触する。医薬品ではないからだ。

 

これぐらい簡単に指摘できる。

この文章、人を明らかに欺しに来ているような印象をうけるんだが・・・

 

POICウオーターのページ

POICウオーターのページをみると以下の様な事が書いてある。

POIC®ウォーターのお話:特定非営利活動法人POIC®研究会

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蛋白汚れを分解洗浄して原因菌を徹底除菌、というのはガイドブックのCQ10と相反していると私は思うのだが、これは何の文献を参考に書いているのか説明が必要ではないだろうか?

 

緊急告知

本日20:59よりBS11において

米山先生と鶴見大学歯学部花田教授が出演して

「新型コロナの重症化を防ぐ鍵は口にあり」という番組が放送される。

BS11 番組表 | BS11(イレブン)いつでも無料放送

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鶴見大学の花田教授に関しては最近テレビや色々なメディアにでて、自分的に全く理解出来ない事を話されるので困っている。

今回もおそらくそういう系の話になり、おそらくサイトカインストーム、舌磨き、抗菌薬予防投薬とか次亜塩素酸水のうがい等など話が展開されるのではないかと思うが、さてどうなるだろうか。

 

まとめ

次亜塩素酸水のSARS-CoV2に対する効果はNITEの最新のファクトシートでは検討中であり、明確に効果があるとは書いていない。

なぜなら次亜塩素酸水の基準が滅茶苦茶で製品により差がありすぎるからだ。またNITEは食品添加物に含まれることを次亜塩素酸水の売りにする事を明確に否定している。

つまり、食品添加物であることで安全性を証明しようとしているPOICウオーターのページは明らかにNITEファクトシートに喧嘩を売っているものと解釈できる。

利益相反のない結果でなければ私は信用しない。また実験して結果が出たというなら論文にして査読をうけてパブリッシュされてから公式に反論するべきである。

今現在、次亜塩素酸水がSARS-CoV2に明確に効果がある、と言うエビデンスはないし、口腔内のバイオフィルムを破壊するというエビデンスもない、ということを予め頭の中にいれて上記番組を見て頂けるとさらに楽しめるかもしれない。いや、下の今までの花田先生のコメントを読めばさらに楽しめることは間違いないと思う。

 

最近のHND先生の暴れん坊具合


 

 
 

 

NITE資料

NITEのファクトシート関連は以下のブログを参照 

 

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