(続)とある最底辺歯科医の戯れ言集

日本語が不自由な歯科医師のろくでもないお話 

明海のOSCE情報漏れは氷山の一角ではないか

 

明海大学の発表

明海大学からOSCE情報漏れに関する経緯や処分についてオフィシャルな発表があった。

www.meikai.ac.jp

 

内容を以下に引用する。

共用試験歯科系OSCEの不正漏洩について


 2020年2月20日に本学歯学部で実施した2019年度共用試験OSCE(Objective Structured Clinical Examination:客観的臨床能力試験)において、補助者として参画した大学院生及び専攻生が受験予定の学生2名に試験課題を漏洩するという事案が発生いたしました。

同年7月、公益社団法人医療系大学間共用試験実施評価機構(以下、「機構」)からの指摘を受けて学内調査を行ったところ漏洩の事実が判明し、機構の調査により当該試験が無効となり、12月12日にやり直し試験を実施しました。

これにより課題を漏洩した大学院生及び専攻生(いずれも嘱託歯科医師として勤務)を学則に基づきそれぞれ12月2日付で無期停学処分とし、就業規則に基づき12月15日付で嘱託歯科医師職を解雇しました。また、漏洩に関与した学生2名については、学則に基づき12月2日付で無期停学処分とし、機構により当該年度の受験資格が取り消されたためやり直し試験の受験を認めませんでした。さらに教学を司る学長を訓告とするとともに、歯学部長、歯学部教授会、OSCE委員会委員長及びOSCE実行委員会委員長に対して厳重注意を行いました。

 この度は、大学内の統制の緩みから教育機関として、また医育機関としての信頼を裏切り、かつ、歯学部学生が臨床実習に参加するための制度的保証を揺るがす事態を招くこととなり、心よりお詫び申し上げます。今後二度とこのような事態を起こさぬよう、教職員並びに歯学部学生に対して、医療系大学における臨床実習の意義と、実習へ進むための基本的な臨床能力を評価する共用試験の重要性を再認識させ、厳格な運用の徹底と規範意識の向上に努めてまいります。

以 上

2021年2月4日

学校法人 明海大学

理事長 宮田 淳

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OSCE漏洩

処分されたのは漏洩した歯科医師2名と情報を受け取った歯学部生2名であり、歯科医師は解雇、歯学部生は無期停学という重い処分となっている。

 

漏洩に関する推定

OSCEは1回の試験で5~6課題が出されるが、その候補としてかなりの数の課題が提示されており、どの課題が出題されるのかがわかるだけでかなり楽になる。

 

おそらく、前日実施されるテストランに参加した歯科医師2名が学生に対して課題をばらしたと考えられる。

OSCEは事前の設営がかなり大変で、それを設営した後にテストが行われる。設営、評価には有給職がほぼ全員投入されるため、テストは医局員を使うことが多い、というかそうせざるを得ない状況である。その医局員が漏洩元ということになる。

ということは前日にすでに課題内容は漏れていた、ということになる。

 

疑問

果たして、本当に学生2名だけに漏れた・・・などということがあるだろうか、というのがまず疑問点である。

1名に漏洩すれば大体学年のある程度に漏れている・・・と考えるのが妥当な気がするがどうだろうか?

また、漏洩の仕方だが、色々なパターンが考えられるだろう。

今回の様に前日に漏洩されるパターンもあるだろうし、午前午後で学生が分割されている場合、午前の受験生から漏れる、ということも考えなければいけない。

 

アンケート採取と結果

ということでTwitterでアンケートを採取した。

Twitterではアンケートは4択までしか設定できないため、選択肢の設定を迷ったが、以下の選択肢とした。

1)情報は前日に漏れていた
2)当日先に受験した学生から漏れていた
3)自分以外の学生の一部は知っていた。
4)漏洩していない

 

これと異なるパターンがある場合、是非コメント欄に記載して頂きたい。

 

24時間アンケート回答を募集して、最終的に以下の結果を得た。

得票数は749票。ある程度の数が集まったと思う。

本当にこれは衝撃的な結果となった。

漏洩してはならない試験のはずが、漏洩はなかった、という意見はほぼ50%しかなく、半数がなんらかの漏洩があった、と回答している。

 

勿論、これはあくまで匿名のSNSを使用しており信頼が高いとは言い難い。

歯科関係者以外の投票もあったかもしれないし、歯科関係者の中でもOSCE受験年代や大学などの偏りも否定はできない。

 

ただ、歯科関係者が匿名が故に真実を投票した可能性も結構ある。

なぜかというと自分のフォロワーの多くは歯科関係者、歯学部生だからだ。

 

特に前日に漏洩があったという意見が多く、やはりテストラン後の課題漏洩が日常化しているようだ。残念な限りである。

各大学、CATOはこの結果を重く受け止めるべきである。

 

OSCEは殆ど落ちることはない試験で、真面目にやれば大丈夫、とOSCEを受けた人は皆言う。

しかし、OSCE前日に情報が内密に手に入るなら欲しい、と思わない人は少数だろう。

でなければ、漏洩があったというアンケート結果を説明出来ない。

だが、それは重大な不正である。

 

終わりに

定期試験のカンニングは駄目なのに、なぜこれほどOSCEの情報漏洩は横行しているのだろうか?

それはやはり運営の問題、漏洩しやすいシステムだからではないだろうか。

今回のアンケートが全て真実の投票なら本当に重い結果であり、これならOSCEは試験として不適切ではないか、と言わざるを得ないし、OSCEは無駄という指摘は現行のシステムなら同意せざるを得ない。

 

最後に、このアンケートに参加頂いた歯科関係者に厚く御礼申し上げます。

 

追記(2021/03/02)

このブログのコメント欄やtwitterのDMに数多くのコメントを頂いている。

多くは非公開希望なので公開できない情報だが、今回公になった事は氷山の一角でしかないということは確かなようだ。

他大学と自大学の過去の全ての課題をみて傾向から出題課題は相当絞り込めるなど、不正ではない?指摘から、前日に全課題が漏れている所もあれば、一部だけ漏れていた、など数多くの情報を頂いている。OSCEの課題、何が出たかということは公にしてよいんだっけ?

また、OSCEの前に行われる課題実習での力の入りようでこれが出題課題か大体わかる、という意見もあった。

出題課題は本当に上層部だけ把握しておき、教員の多くには直前まで教えない。テストランには医局員、研修医等は使わない、などが必要だろう。

おそらく、このままOSCEという試験システムに対して真面目に議論されることはなく 、近未来にまた同じ事が他大学で起こるんだろう。そして見せしめで誰かが処分されるんだろうね。