(続)とある最底辺歯科医の戯れ言集

日本語が不自由な歯科医師のろくでもないお話 

第111回歯科医師国家試験の全体的なまとめ

 

自分の頭を整理するために毎年書いてあるメモ書きみたいな物。

全体的な受験者数と合格者数

今回と前年度までと比較して変化したところと変化しなかったところがある。

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1)大きく変化しなかったところ

出願者数

国公立大学現役受験者数

合格者数

合格者数は5年連続で2000人枠が設定されていると考えられ、112でも1950~2050人の合格者ラインが最も濃厚であると考えられる。

2)ある程度変化した所

受験者数総数

私立現役

浪人

私立現役の受験者数が100名ほど増加+浪人の増加により受験者数総数が増加し、2年前とほぼ同じレベルになった。

 

 

私立現役の受験者数

国公立現役の受験者数はもうずっと安定しているので、わざわざ書く理由もないだろう。

私立現役は110と111は殆ど志願者数は変わっていないが、実際の受験者数は100名も増加している。

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111で受験者数が再度増加に転じた要因についてはより詳細に検討する必要がある(資料不足でできない可能性が高いが・・・・)。

110では実際受験できたのは志願者の67%だが、111では71%である。

110が逆に学生を絞りすぎた、と考えるべきなのかもしれない。

それでも29%、500人以上の学生は出願はできても実際国試を受験することはできていない。この傾向は108から変わらない。

おそらく112でもそれぐらいの学生はカットされるだろう。

私立大学の新6年生、もう他人事ではないんです。

 

浪人の受験者数

110の結果だけから判断すると111での浪人は1054人ほど存在すると考えられた。

しかし、実際111で受験したのは1227人で過去最高。

170人も多かった。

これは4大学が180名弱の卒業保留を出したためであり、数字が完全に一致している。

このうち3大学は毎年のように卒業保留を出しており、非常に姑息である。

111の結果から112に持ち越されたのは1024名である。

112で受験する浪人は1024名+111で未受験だった浪人25名+111で卒業保留で卒業した浪人X人ー受験を諦めたY人ということになる

おそらく111での卒業保留は110よりは少ない、と予想はしている。

 

全体的な合格率

合格率は全体の合格率だけ見ているとここ5年間を踏襲してきたような感じである。

合格率ではなく合格者数2000枠だろうから受験者数により合格率は多少変動はしている。

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以前問題のタクソノミーが上昇したことにより、国公立大学が有利に、浪人が不利になるのではないか、という予想を立てた。

 

実際に現役国公立の合格率は110からかなり持ち直しており、現役国公立と全体の合格率の差は21.3%とここ6年で最高となっている。

去年は現役国公立と現役私立の合格率の差が最低となったが、今回は11.5%とまた少し開いている。

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浪人は3%以上合格率が下がりここ5年では107に続き低い結果だった。

浪人の場合、国公立私立関係なく111で合格率は下がっている。

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この結果から、111のようなタクソノミーIII(思考型)の問題を増やした場合、恩恵を受けるのは国公立現役であり、浪人には厳しいと考えられる。

ただし、今回は出題基準が変更された初年であり、同じく初年だった107でも浪人の合格率は壊滅的に下がっており、今後予備校等の対策がある程度進めば浪人も多少持ち直す可能性はあると考えられる。

これに関しては来年も経過を見ていく必要がある。

 

私立現役のどこが影響を受けたか。

結果発表前にもう1つ予想をたてた。

問題のタクソノミー上昇は私立の下位校には厳しいのではないか、という事である。

ただし、これを比較するのは難しい。

なぜなら受験したのは受験生で比較するなら表の合格率?

いや、それなら受験できなかった学生がいっぱいいるけどどうするの?

うーん、困った。

 

試しに大体国試でだいたい上の方にいる大学4大学と、だいたい下位の方にいる大学4大学の表の合格率を比較してみた。

 

上位4校の108-110の結果 1282人受験 1025人合格 80%

上位4校の111の結果   426人受験  343人合格 80.5%

 

下位4校の108-110の結果  765人受験 443人合格 57.9%

下位4校の111の結果    187人受験 118名合格 63.0%

 

であった。この比較だと、私立現役は下位大学がダメージを受けた、とは言えないが、いかんせん、下位4校の受験者数の少なさが際立つ。この大学達は相当学生数を絞っているわけでそういった要素が今回考慮されていない。

この仮設に関しては、なかなか同一条件での比較は難しいところだ・・・・。

 

しかし、上位4校は卒業さえ出来れば80%合格なのに、下位校は卒業できても40%ぐらいは落ちるんですね・・・

下位私立大学の現役って全体の合格率よりも下で足引っ張ってる。

ということは合格率は現役国公立と現役私立の一部だけで引き上げられてるってことか・・・

わかってはいたが、数字で実際みて愕然とした。

 

全体的なまとめ

①5年連続で合格者2000人枠をキープ

②タクソノミーの上昇は国公立現役に有利に働いた

③私立現役の受験者数は109並に回復

④浪人の受験者数は過去最高だったが、来年はやや減りそう

 

新6年生、もう貴方たちのカウントダウンはスタートしています。

特に国試の成績下位校に在籍している場合、非常に厳しい1年になることは確実。

1学期が非常に大事と思う。

1学期はある程度自由に勉強できるチャンス。

2学期は卒業試験模試がラッシュで来るのでその復習等も重なりなかなか自由に勉強できない。

そういう気持ちで新年度を迎えて欲しい。

 

最後に去年の文章を引用させて頂く。

今年もある程度は卒業保留で卒業して浪人になった人がいるだろう。

浪人になってしまった人に参考になるのはこの過去エントリー。

 9年目までの最大3浪までの合格率あり。

これみてお尻に火を付けないとやばいよ。

例えば、1留していて卒業保留くらって1浪になった場合、もう来年の合格の可能性はほぼ5割なんだよ・・・。

 6年ストレートで卒業できて1浪の場合は75%だけど、ここで2浪になってしまうと合格率は60%を割る。つまり1浪で受かってしまわないと多浪の沼にはまってしまい抜け出せなくなる可能性がある。

ちなみに国公立と私立MIXのデータなんで私立はこのデータからさらに割り引いて考える必要があることを追記しておく。

 

 AMAZONさんはネタが尽きた(と思う)のでまた本を読んだら・・・

 

参考資料

 今回の国家試験の結果(表)

 

 裏

 国試発表前に書いたやつ