COVID-19が再拡大しているが
インフルエンザを完全に抑え込むぐらいの感染対策でもSARS-CoV2の拡大は収まらない。それほど感染力が強いわけだが基礎疾患がある高齢者の重症化リスクと比較すると、若者の重症化リスクはかなり低い。
しかし、若者が無症状で収まるというわけではないし、感染力は高いわけだから感染者が国試を受験してクラスターなどを起こしてしまったら一大事である。
厚労省がルールを策定
そこで厚労省は国試受験のルールを策定した。
以下に引用するので受験者はよくご確認頂きたい。
○受験者間の間隔を1m以上確保する。
○会場入口(原則施設外)にてサーモグラフィカメラによる検温を実施し、37.5度以上の者は再度接触型体温計により検温し、37.5度以上あった場合※3は、迅速抗原検査を実施。陽性反応が出た場合は、オンラインで医師が診察を行い、新型コロナウイルス感染症の診断がなされた場合は受験を認めない。それ以外の場合は、別室で受験させる。
※3 37.5度以上の発熱がない場合においても、咳等の症状を認めた受験者は同様の取扱とする。
○濃厚接触者※4であっても、試験当日に無症状である等※5の条件を満たせば、別室での受験を認める。
※4 保健所から濃厚接触者に該当するとされた者で、14日間の健康観察期間中に受験日が重なる受験者。なお、過去2週間以内に、政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国・地域等から日本に入国した者を含む。
※5 以下の条件を満たすこと。
ア 初期スクリーニング(自治体等によるPCR等検査)の結果、陰性であること
イ 受験当日も無症状であること
ウ 公共の交通機関を利用せず、かつ、人が密集する場所を避けて試験場に行くこと
エ 終日、別室での受験となること
○試験当日に体調不良等により受験出来なかった者については、これまでと同様に追加試験は行わない
○試験当日に、新型コロナウイルス感染症の診断がなされていることを理由に、受験が出来なかった受験者については、試験日前後2週間における診断書等の提出により確認のうえ、受験手数料を返還する。
会場入口で37.5度以上あると国試会場にきていきなり検査のために別室へGO!になるということだろう。
そしてすぐに抗原検査→陽性+医師診断で確定でまた来年ということになる。
国試会場まで来て受験を拒否されるというすさまじい展開が待っている。
症状がある場合の抗原検査陽性は的中率がほぼ100%なのでその結果が出てしまえば受験することはできないだろう。
また、もし抗原検査陰性であったとしても別室受検となる。国試受験に行ってドキドキしているところでいきなり検査して別室送りになってテンションが保てるだろうか・・・
濃厚接触者と判断された場合、条件によっては受験可能だが、無症状である事が前提で公共交通機関を利用せずに試験会場までいかないといけない。そして別室受検である。
例えば徳島大学の学生で濃厚接触者が大阪に受験に行くとすれば、自家用車で1人でいく以外の選択肢がない。濃厚接触者にレンタカー貸してくれるとも思えないし、車もってなかったらどうするのだろうか・・・。
また宿泊も問題になる。この場合大阪に一泊したいが濃厚接触者ですけどホテル泊まりたいって言って泊めてくれる所はないだろう。軽症者用の宿泊施設を用意してくれる・・・なんていう配慮もない気がするので、まさかの2日連続で大阪ー徳島往復!?
どう対応するのがいいのか
ちょっと考えてみたが、これをクリアするためには
国試2週間前から濃厚接触者になる事を避けつつ、感染もしない、という事が必要になる。
つまり1/30から国試は始まるので、1/16からは極力人と会わない生活を送るしかない。
しかし、最近は国試直前まで卒業試験、発表をわざと遅らせつつ、講義も詰め込む大学が多い。去年なら国試2週間前にまだ卒業が確定していない大学などかなり存在するし、国試直前に予備校の直線講習が組まれている大学も多い。
さて、今年も同じ状況であるとしたら最悪な状況としては
国試10日前に直前講習でクラス全員が集まる。
2日後に誰かが感染発覚で席が近かった10名程度が濃厚接触者扱いになり、さらにそこからクラスターが出てしまい、最終的にクラス全員が濃厚接触者扱いになる、というような感じだろう。
元々クラスで最初に感染した人が感染させる状態になるまでの潜伏期間などを考えると、とりあえず、国試3週前ぐらいから学生全部を集めて何かをするのはこのルール上非常にリスクが高い、という事は理解しておく必要がある。
国試3週前ってまだ卒試やってる大学あるよ、これ・・・
無事全員が受験できることを祈る・・・
あ、一応この時期の過去ブログあげておくので、受験生の方はよんでみて
参考資料