(続)とある最底辺歯科医の戯れ言集

日本語が不自由な歯科医師のろくでもないお話 

第114回歯科医師国家試験結果速報(レイ)

 

 

 

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第114回歯科医師国家試験合格発表速報1

大本営発表なり

2021年1月に行われた第114回歯科医師国家試験の結果が本日14:00に公開された。

コロナ下で受験するまでの道のりも大変だったと思う。

 

合格された方は本当におめでとうございます。

 

注意

このブログを初めて読む方は用語がわからないと思う。

その場合は下のリンクから用語集をまず読んで頂きたい。

表とか闇とか補正とか、そういう言葉の説明が書いてある。

全体の結果が揃う前に是非ご一読を。

忘れてしまった方も是非。

このブログで使われる用語の解説ver2(新定義込み) - (続)とある最底辺歯科医の戯れ言集

全体の結果 

正式な結果発表は以下のリンクより厚労省のサイトを参照して頂きたい。

第114回歯科医師国家試験の合格発表について|厚生労働省

www.mhlw.go.jp

 

合格者数、率

第114回歯科医師国家試験の受験者数は3284名、合格者数は2123名となった。

全体の合格率は64.6%

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第114回歯科医師国家試験合格者数

 ここ数年の合格率の推移を以下に示す。

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合格率推移

全体的な合格率は最近は一時期よりやや甘めであり、去年の65.6%に続いて65%付近という結果になった。

内訳をみると112と同様に惨殺されたのが浪人である。

浪人は合格率が36.9%しかない。

国公立現役の合格率もここ数年では最低の83.5%しかない。

111からの新しい出題基準では、単純な暗記ではなく思考能力を問う問題が増えたため、偏差値の高い国公立有利であった。

しかし、114のアンケートではあまりにも難しくひねりすぎて思考能力を超えてしまった、という意見もあったように国公立有利にはならなかったと考えられる。

その分恩恵を受けたのが私立現役である。私立現役の合格率はここ数年少しずつ上昇しており、国公立現役とそこまで差がない所まで来ている。

次回の115は同じ出題基準であり、来年もほぼ同様な傾向が続くのではないかと考えている。

 

人数の推移を以下に示す。

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114人数

私立現役の受験者数の増加が目立つ所である。今年にいたっては1453名であり、107以来の受験者数となっている。

ちなみに私が個人で収集した私立現役の卒業者数は1467名であり、ほぼ一致している。

精度が高い結果となった。

出願者数が過去最高人数になっているわりに受験者数がそこまで増加していないのは、絞られた私立現役と浪人のドロップアウトということになる。

114を受験する可能性があった浪人は1300名ほどいるはずなのだが、実際受験したのは1180名程度と120名程度ドロップアウトしている。

この人達が来年受けるのか否か・・・それは全くわからない。

来年に持ち越された浪人は1161名で、ここにさらに各大学の卒業保留者が合流するので、おそらく来年も今年とほぼ同数ぐらいの浪人受験者は存在すると考えられる。

 

合格基準

第114回の合格基準は以下のようになっている。

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合格基準

第113回歯科医師国家試験の合格基準を以下に示すが、全ての領域で基準点が大幅に下がっており、第114回歯科医師国家試験がかなり難しかったというのは間違いない。

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第113回合格基準

あれほど難しいと言われた112回の基準点よりもさらに低くなってしまっている。学生が太刀打ち出来なかった問題が多かったと思われる。

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第112回合格基準

削除問題

削除問題は前代未聞の20問

必修問題に至っては14問削除

80問中14問も削除する事になる必修問題に関しては、難易度や問題の設定の再考を強く要望したい。

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第114回削除問題

 

なお、国家試験直前に予想したシミュレーション結果だが、ある程度当たっていると思う。来年度も直前予想してみたいと思う。

各大学別の結果

 

各大学の結果に関しては案外すんなりと厚労省のあるページにアップされた。

毎年よい大学もあれば、乱高下が激しい大学もある。

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第114回大学別結果

 

大学別結果(国公立)

さて、ここからは現役の合格率を見ていく。

毎年書いているが、浪人はすでに大学の手から離れていることも多いため、浪人の合格率や浪人が含まれる全体の合格率からは大学の実情をリアルタイムに把握することは難しい。

ということでやはり現役の成績を注視していくことになる。

まずは合格率がかなり下がった国公立現役を見ていく。

 

国公立大学の今回の結果は以下の様になっている。

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国公立(表)

113の結果と比較してみると、90%を越えた大学が113では3校あったのに対して今回は北大の1校のみである。

では下はどうかというと、113とそこまで変わってはいない印象を受ける。

114のような難易度は国公立の合格率も下方へ押し下げる力があるのは間違いないようだ。

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113国公立

 

表の合格率をソートしてみる。

昨年までは東高西低の傾向が強く出ていたが、今年はいままでよりは強くない。

北海道大学はいつも大体成績がよい。

ここ数年上位だった医科歯科は合格率がかなり下がってしまった。

九州四国勢の低迷は今に始まったことではないが、徳島は2年連続で最下位である。

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国公立(表ソート)

徳島と長崎は実は国家試験出願前に卒業が決まるため、国家試験出願者数自体が毎年圧縮されている事が分かっている。

去年5月時点での6年生の実数(a)に関しては黒字が各大学のサイトからのデータで、赤字は受験サイトから頂いてきたものである。

これをみると、徳島は3名、長崎は2名出願前に落とされている。

阪大は卒業試験はないはずだが、3名出願前にいなくなっているのだが、これは休学とかそういうことだろうか?

九大も2名いなくなってる。

阪大、九大に関しては情報頂けると有り難い。

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114国公立全体

注:岡山大学の数字が1箇所変更(岡山大学から連絡あり) 

 

出願前の圧縮などを踏まえた合格率を以下に示す。

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114国公立合格率全部

闇の合格率とは、昨年5月当時のリアル学生数を分母とした合格率だが、徳島は70%を割ってしまう。

九州大学や長崎も70%台中盤であり芳しくない。

徳島大学は入試時の倍率も高いし、偏差値もある程度のレベルは確保されている。

しかし、毎年国家試験の合格率は国公立でほぼ最下位である。

同じ事は長崎大学にも言える。

毎年言ってるのだが、教育カリキュラム等に問題があるのではないだろうか?

 

私立現役編はその2に続く。

↓その2

 

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