(続)とある最底辺歯科医の戯れ言集

日本語が不自由な歯科医師のろくでもないお話 

補綴学会新認定システム・・・これハードル高すぎない?

 

 

 

以前取り上げました

補綴学会が従来の専門医の前段階として修練医と認定医という2つの新しいシステムを導入することになったことは以前書いた。 

 

 

しかし、修練医と認定医の取得基準がイマイチはっきりしなかったが、ここにきて明らかになってきた。

間違い等ありましたら指摘お願いします。

修練医→認定医→専門医

プレスリリースの中にあった資料

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補綴学会新認定制度

修練医の認定要件

・歯科医師免許

・学術大会に1回以上参加

・認定研修機関で診療に従事(期間は問わない)

・ケースレポート1症例

・指導医1名の推薦 

・補綴学会会員である必要は無い

・認定申請料は会員無料? 非会員1万円

・登録料は会員3000円 非会員1万円

 

認定機関

認定研修機関

殆ど大学病院の補綴科が指定されており、これは補綴科にいなかった人は殆ど申請できないんじゃないの、という形になっている。

まれに総合診療科

開業医は殆ど無い。

 

ケースレポート

1症例は症例が終了している必要があり、口腔内写真、レントゲン、治療計画や治療終了時の状況、考察などを全て記載する必要がある。

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ケースレポート6

指導医の推薦が必要な以上補綴学会員じゃないと取るのは難しいし、

開業医がわざわざ修練医とりにいくメリットはないだろう。

2,3年ぐらいで補綴の医局辞めていく人に箔をつける感じなのかな?と

 

ただし、更新は3年毎でその間に補綴学会に4回出席(本会1回以上)が必要。

更新料は会員1万円、非会員35000円・・・・。

 

認定医の認定要件

概要

・歯科医師免許+臨床経験2年以上

・認定研修機関に1年以上在籍

・指導医1名の推薦

・学術大会に3回以上参加

・ケースレポート(10症例)

・ペーパー試験(専門医と同じ試験?)

・補綴学会会員である必要は無い

・認定申請料金は補綴学会会員1万円、非会員3万円

・登録料金は補綴学会会員2万円、非会員3万円

 

認定機関

認定研修機関

殆ど大学病院の補綴科が指定されており、これは補綴科にいなかった人は殆ど申請できないんじゃないの、という形になっている。

 

学術大会

学術大会については3回(本会、支部会合わせて)出席している必要がある。

認定医更新の際には3年間で4回以上(うち本会1回以上)が要求されるので、結局毎年のように補綴学会に行かなくてはいけない。

関東とかなら、東京支部、東関東支部、西関東支部、本会と梯子すれば1年で更新要件はクリアできるけど、そこまでいく?

これ、学会員じゃない人の申請が期待できると思えない。

 

ケースレポート10症例と指導医1名の推薦

これ、実は全部均等な10ではなくて、メイン1+サブ9。

メインの1症例は症例が終了している必要があり、修練医で紹介した様式に口腔内写真、レントゲン、治療計画や治療終了時の状況、考察などを全て記載する必要がある。

残り9症例に関してはA4、1枚で済む様式だが、これ、全部書くのも結構大変だよねえ・・・・。そしてこれ思うんだけど、治療終了してないと経過かけなくない?大きな症例で今やってるというならあれだけど・・・。

それ考えるとケースレポートは治療終了したやつからセレクトすることになってしまい、専門医とあまり労力が変わらないような気がする。

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ケースレポート6-1

また、指導医1名の推薦が必要。まあ補綴科の教授ということになるんだろうけど、やっぱ補綴科の人間じゃないと取るの無理だよね?

ちなみに更新時にも指導医の推薦が必要という・・・

 

移行措置(2021年6月30日まで)

実は再来年までは認定医に関しては移行措置がある。

開業医のための移行措置って書いてあるし、申請してみようかな?と思った人もいるかもしれない。

 

経過措置の条件

・歯科医師免許

・10年以上の臨床経験

・補綴歯科関連の日本歯科医師会指定の研修を20単位、あるいは 日本歯科医学会分科会あるいは歯学協参加学会の補綴歯科関連の講習会(1時間を1単位)を20単位以上受講していること。

・公益社団法人日本補綴歯科学会指導医2名の推薦

・移行期間に本会学術大会・支部学術大会・専門医研修会のいずれかに1回以上出席

・歯科補綴学に関連する領域の疾患の診断および治療を5症例終了している

 

ペーパーテスト、認定機関での1年以上の在籍は必要ないようだ

症例に関しては3症例(口腔内写真、レントゲン、治療計画や治療終了時の状況、考察などを全て記載)+2症例(概要のみ)

全て指導医のコメントが必要

3年毎の更新には指導医の推薦

3年で4回補綴学会(1回は必ず本会)に出席しないといけない。

これ、一般開業医にはハードルがかなり高い気がするのだが・・・・

裾野を拡げる気が本当にあるのだろうか・・・

5症例全部様式6-1じゃ駄目だったの??

インプラント学会の認定制度みたいにこぞって取りたい開業医がいるわけではないと思うので、もっと容易なシステムにしないと人が集まらないのでは?と思った。

将来的には?

一般的には認定医をとってから専門医という学会が多いと思うのだが、補綴学会の場合もそうなるのだろうか?

移行措置が終わったらそうなる?

なら、いまのうちに専門医滑り込んだ方がいいってことになるのかね?そういった所がよくわからないんだけど、しっかり書いてる所がみつからなかった。

 

結論として

専門医の更新料金を値下げした以上、お金はどこかで取る必要があると思うのだが

認定医の要件をみた限り、本当に認定医に人が群がるか疑問になってしまった。

自分としては非学会員にも門戸を開いたということは比較的緩い認定要件なのかと思ったのだが、案外そうでもなかった。

認定医の人数を集めてお金を稼ぐプランじゃなかったんだろうか???

移行措置だからラッキー取っておこうなんて開業医の先生がどこまでいるか疑問。

以前専門医ができた時の移行措置はこんなにキツかったと聞いたことがない。

 

補綴学会は歯周病学会やインプラント学会とは立場が異なるということが本当に理解できているのだろうか?

修練医も医局やめる時に持たせても更新しないんじゃないだろうか・・・

だって開業医つとめてて3年で補綴学会4回出席って厳しすぎないか。

ちなみに自分ここ3年で本会1 支部会2・・・

認定医ならもう更新資格を失っている所だ。

以前から書いてきたが、

補綴学会シンポジウムの内容が私にとって魅力的なものがない以上、

補綴学会に行くか?と言われたらわざわざ診療日切ってまで行く必要を感じない。

もうすぐ補綴学会の本会があるが、GWの次の週に札幌とか、GWで売り上げが相当落ちている当医院には無理なお話ですよ。

とりあえず認定医、どんだけ人が集まるのか見てみようと思う。