(続)とある最底辺歯科医の戯れ言集

日本語が不自由な歯科医師のろくでもないお話 

医療広告ガイドラインに関するQ&A集が発表された!part1

医療広告ガイドラインのQ&A集とは

基本的にQ&Aで具体例について解説してくれているものとなる。

 

ダウンロードはこちらから

https://www.mhlw.go.jp/content/000344191.pdf

 

実際読んでみたが、これかなり厳しい。

これからすると審美系、インプラント系、薬事未承認使用系の歯科医院のサイトはほぼガイドライン抵触と考えられるほどだ。

つまりこれは厚労省は本腰を入れて規制する気満々ということになりそうだ。

 

以前のエントリーはこれ 

 

さっそくQ&A集をみてみよう

 

インプラントセンターは表記可能か

表記不可

根拠はQ5-5による。

〇〇歯科医院 インプラントセンター

といった表記はガイドラインに抵触するだろう。

 

Q5-5 医療機関の名称に併せて、「○×医院 糖尿病クリニック」、「〇×病院 ○○センター」は、広告可能でしょうか。

 

A 病院や診療所の名称については、正式な名称のみを広告可能であり、「○×医院 糖尿病クリニック」、「〇×病院 ○○センター」のように医療機関の正式名称に併せて広告することはできません。
ただし、法令の規定又は国の定める事業を実施する病院又は診療所であるものとして、救急救命センター、休日夜間急患センター、総合周産期母子医療センター等、一定の医療を担う医療機関である場合又は当該医療機関が当該診療について、地域における中核的な機能、役割を担っていると都道府県等が認める場合に限り、「〇×病院 ○○センター」と広告可能です。

 

学会の認定研修施設は表記可能か

自分の歯科医院や施設のサイトには表記不可

ただし限定解除要件をみたせば表記可能!

Q2-19 学会の認定する研修施設である旨は、広告可能でしょうか。

A 法令の規定に基づき一定の医療を担うものとして指定を受けたものには該当しないため、広告できません。
なお、患者等が自ら求めて入手する情報を表示するウェブサイトについては、広告可能事項の限定解除要件を満たした場合には、広告可能事項の限定を解除可能です。

 

 歯科医師の略歴表記について

博士号:取得年、取得大学を書けば表記可能

研修や講習の表記:表記不可(限定解除可能)

専門医:歯科に関しては5つの学会のみ表記可能(限定解除可能)

学会所属:表記不可(限定解除なし)

学会の役職: 在任中で学会のサイトに名簿等乗っていれば表記可能

 

勿論だが、私立大学卒業なのにさも国立大学を卒業したかのように見える経歴も駄目だろう。

おそらく

〇〇年 〇〇大学歯学部卒業

〇〇年 △△大学研修歯科医修了

〇〇年 ☓☓大学大学院修了

などといったように正確な表記がされていない場合はおそらく抵触と見なされる。

研修会、講習会の受講歴をもの凄く勲章のように書いている歯科医院あるが、それも駄目。ただし、これは一応限定解除要件(後述)を満たせば表記することができる。

専門医の表記も限定解除できる。

所属学会の記載も駄目と明言された。単純に所属しているだけでは記載は認められないので注意。

学会や歯科医師会での役職に関しては、在任中で、その組織のサイトに名簿や活動内容が明記されている場合、個人の歯科医院のサイトに記載しても構わない。

 

Q2-20 医療従事者の略歴として、研修を受けた旨は、広告可能でしょうか 。

A 研修については、研修の実施主体やその内容が様々であり、医療に関する適切な選択に資するものとそうでないものとの判断が困難であることから、広告できません。
なお、患者等が自ら求めて入手する情報を表示するウェブサイトについては、広告可能事項の限定解除要件を満たした場合には、広告可能事項の限定を解除可能です。

 

Q3-5 医師等の専門性に関する資格名は、広告可能でしょうか。

A「広告可能な医師等の専門性に関する資格名等について」(平成25 年5 月31 日付けの医政総発0531 第1 号医政局総務課長通知)において広告が可能となっている資格名等について広告可能です。なお、広告に当たっては、「医師○○○○(××学会認定××専門医)」のように、認定団体の名称を資格名とともに示す必要があります。
また、専門性の資格については、各関係学術団体により認定されるものですので、例えば、「厚生労働省認定○○専門医」等の標記は虚偽広告、単に「○○専門医」との標記は誤解を与えるものとして誇大広告に該当するため、広告できません。

ただし、認定医や指導医などについて、患者等が自ら求めて入手する情報を表示するウェブサイトなどについては、広告可能事項の限定解除要件を満たした場合には、広告可能事項の限定を解除可能です。

 

Q3-6 日本専門医機構認定の専門医である旨は、広告可能でしょうか。

A「広告可能な医師等の専門性に関する資格名等について」(平成25 年5 月31 日付け医政総発0531 第1 号医政局総務課長通知)において記載されていないため、広告できません。

 ただし、患者等が自ら求めて入手する情報を表示するウェブサイト等、広告可能事項の限定解除要件を満たした場合には、広告可能事項の限定を解除可能です。

 

Q3-15 医療従事者の略歴として、学会の役員又は会員である旨は、広告可能でしょうか。また、医学博士である旨はどうでしょうか。

A略歴として記載する事項は、社会的な評価を受けている客観的事実であってその正否について容易に確認できるものであることが必要です。
例えば、地域医師会等での役職、学会の役員である旨については、現任であれば広告は可能ですが、当該法人又は当該学会のウェブサイト上等でその活動内容や役員名簿が公開されていることが必要です。また、学会の役員ではなく、単に会員である旨は、原則として広告できません。
医学博士であるかどうかについては、略歴の一部として取得年、取得大学とともに記載することが望ましいです。なお、略歴とは、特定の経歴を特に強調するものではなく、一連の履歴を総合的に記載したものです。

 

 

インプラントによる自由診療は広告可能か?

広告可能

ただし、保険適応外と言うことと治療にかかる標準的な費用が併記されていること

 

ただし、オペ件数などに関しての規制があるので注意すること。

歯科医師個人の手術件数は広告してはいけない

施設としてどれぐらいの手術件数があるか、は表記可能のようだが、それについてもQ3-17で縛りがある。

 

Q3-9 歯科用インプラントによる自由診療については、広告可能でしょうか 。

A 我が国の医薬品医療機器等法上の医療機器として承認されたインプラントを使用する治療の場合には、「自由診療のうち医薬品医療機器等法の承認又は認証を得た医療機器を用いる検査、手術、その他の治療の方法」に該当し、公的医療保険が適用されない旨と治療に掛かる標準的な費用が併記されている場合に限って、広告可能です

 

Q3-16 特定の医師のキャリアとして、その医師が行った手術件数は、広告可能でしょうか。

A  医師個人が行った手術の件数については広告できません。

 

Q3-17 当該医療機関で行われた手術件数について、例えば過去30 年分の件数は、実績として広告可能でしょうか 

A  当該医療機関で行われた手術件数について、当該件数に係る期間を併記すれば、広告可能事項で示した範囲で広告可能です。ただし、手術件数は総手術件数ではなく、それぞれの手術件数を示し、1 年ごとに集計したものを複数年にわたって示すことが望ましいです。過去30 年分のような長期間の件数であって、現在提供されている医療の内容について誤認させるおそれがあるものについては、誇大広告に該当する可能性があります。

 

審美治療は広告可能か

広告不可 (限定解除可能)

同じ理由で美容歯科とかそういった文言もガイドライン抵触と思われる。

ホワイトニングに関しては縛りはあるが広告可能である。

限定解除可能だが、自費治療のリスクと副作用をしっかり説明しなければ解除できない。結構根幹に関わる所。

 

 Q3-18 歯科診療における「審美治療」は、広告可能でしょうか。

A「審美治療」という表現で行われる医療行為については、様々な治療の方法が含まれ、そのいずれの治療を提供するのかという点が明確ではなく、誤認を与える可能性があると考えられ、広告できません。
なお、患者等が自ら求めて入手する情報を表示するウェブサイトなどについては、広告可能事項の限定解除要件を満たした場合には、広告可能事項の限定を解除可能です。
また、個々の治療の方法については、例えば、「ホワイトニング」について、医薬品医療機器等法上の承認を得ている医薬品を使用し、自由診療である旨及び標準的な費用を記載する場合には、広告可能です。

 

最新機器などの表現は可能か

最先端、最適、最良、最上:広告不可

最新機器、最新の治療法などという表記はそれを裏付ける根拠が必要

おそらく世界標準とかそういった言葉もそれを裏付ける根拠が必要だろう。

単純に高名な〇〇先生がやっているからではなく、世界何十カ国のガイドラインで推奨され、とかそういった根拠をおそらく求められる。

まあ、よっぽどのことがない限り削除した方が無難なワードではないだろうか。 

 

ちなみにググると

最先端 歯科治療 で 233万件

最良 歯科治療 で 25万件

最上 歯科治療 で 19万件

世界標準 歯科治療 で91万件

ヒットする。

とりあえず広告不可ワードを使っている医院は即刻内容を変更した方が良い。

Q2-1 「最新の治療法」や「最新の医療機器」などの表現は、広告可能でしょうか。

 

 「最新の治療法」や「最新の医療機器」であることが、医学的、社会的な常識の範囲で、事実と認められるものであれば、必ずしも禁止される表現ではありません。ただし、求められれば内容に係る裏付けとなる根拠を示し、客観的に実証できる必要があります。
登場してから何年までを最新と認めるか等の基準を示すことは困難ですが、より新しい治療法や医療機器が定着したと認められる時点においても、「最新」との表現を使用することは、虚偽広告や誇大広告に該当するおそれがあります。
また、より新しい治療法や医療機器が存在しない場合でも、十数年前のものである場合等、常識的な判断から「最新」との表現が不適切な場合があり、誇大広告等に該当するおそれがあります。

 

限定解除の要件

広告可能事項の限定解除が認められる場合は、以下の①~④のいずれも満たした場合とする。ただし、③及び④については自由診療について情報を提供する場合に限る。
① 医療に関する適切な選択に資する情報であって患者等が自ら求めて入手する情報を表示するウェブサイトその他これに準じる広告であること
② 表示される情報の内容について、患者等が容易に照会ができるよう、問い合わせ先を記載することその他の方法により明示すること
③ 自由診療に係る通常必要とされる治療等の内容、費用等に関する事項について情報を提供すること
④ 自由診療に係る治療等に係る主なリスク、副作用等に関する事項について情報を提供すること
①は、ウェブサイトのように、患者等が自ら求めた情報を表示するものであって、これまで認知性(一般人が認知できる状態にあること)がないために医療広告の規制の対象とされていなかったウェブサイトの他、メルマガ、患者の求めに応じて送付するパンフレット等が該当しうるものであること。
なお、インターネット上のバナー広告、あるいは検索サイト上で、例えば「癌治療」を検索文字として検索した際に、スポンサーとして表示されるものや検索サイトの運営会社に対して費用を支払うことによって意図的に検索結果として上位に表示される状態にしたものなどは、①を満たさないものであること。
②は、表示される情報の内容について、問い合わせ先が記載されていること等により、容易に照会が可能であり、それにより患者と医療機関等との情報の非対称性が軽減されるよう担保されている場合を指す。
なお、問い合わせ先とは、電話番号、E メールアドレス等をいう。
③は、自由診療は保険診療として実施されるものとは異なり、その内容や費用が医療機関ごとに大きく異なり得るため、その内容を明確化し、料金等に関するトラブルを防止する観点から、当該医療機関で実施している治療等を紹介する場合には、治療等の名称や最低限の治療内容・費用だけを紹介することにより国民や患者を誤認させ不当に誘引すべきではなく、通常必要とされる治療内容、標準的な費用、治療期間及び回数を掲載し、国民や患者に対して適切かつ十分な情報を分かりやすく提供すること。標準的な費用が明確でない場合には、通常必要とされる治療の最低金額から最高金額(発生頻度の高い追加費用を含む。)までの範囲を示すなどして可能な限り分かりやすく示すこと。
また、当該情報の掲載場所については、患者等にとって分かりやすいよう十分に配慮し、例えば、リンクを張った先のページへ掲載したり、利点や長所に関する情報と比べて極端に小さな文字で掲載したりといった形式を採用しないこと。
④は、自由診療に関しては、その利点や長所のみが強調され、その主なリスク等についての情報が乏しい場合には、当該医療機関を受診する者が適切な選択を行えないおそれがあるため、利点等のみを強調することにより、国民・患者を誤認させ不当に誘引すべきではなく、国民や患者による医療の適切な選択を支援する観点から、その主なリスクや副作用などの情報に関しても分かりやすく掲載し、国民や患者に対して適切かつ十分な情報を提供すること。
また、当該情報の掲載場所については、患者等にとって分かりやすいよう十分に配慮し、例えば、リンクを張った先のページへ掲載したり、利点や長所に関する情報と比べて極端に小さな文字で掲載したりといった形式を採用しないこと。

ガイドラインを読んでみて

グレーゾーン的な事に関しては表記するなら根拠を示せ、併記しろ、ということのようだ。

つまり、明確な根拠が示せない、エビデンスが不足している、どこのガイドラインにも載っていない等だとおそらく抵触なので、注意が必要かと思われる。

まあ自分なら予め削除しますな。

 

もう4000字いったので次はまた。

今週中には書き上げたい。

 

AMAZONさん

買って読んで紹介するのを忘れていた。

認知症患者さんの病態別食支援: 安全に最期まで食べるための道標

https://amzn.to/2PdWUar

素晴らしい内容なので是非読んでみて欲しい。

薄いし安いのですぐ読める。

阪大の野原先生の本で基本講演会の話と被る。

認知症の病態別にどういった対応をしていくのがいいのか、どうソフトランディングさせていくか、と言うことが書いてある。

認知症は進行し、機能回復はあまり望めないわけで、リハ的なアプローチよりもっと大事な事がある、ということを教えてくれる良本である。