(続)とある最底辺歯科医の戯れ言集

日本語が不自由な歯科医師のろくでもないお話 

令和2年度 各大学歯学部の入学状況及び国家試験結果が公開

 

 

 

そろそろ本業の季節

今年は結構遅いのかな、と思って定期的にチェックしていた資料がやっとアップされた。

 

PDFはこちらから

https://www.mext.go.jp/content/20200904-mxt_igaku-100001063-5.pdf

 

毎年公開されるとブログを書いているが、

それぐらいこれは重要な資料である。

 

入試+入学状況

令和2年度の入試結果を以下に示す。

ずっと定員割れしてきた岩手医科大学が定員充足。

去年から台湾勢を入学させるようになった北海道医療大学も定員充足であり、過去ずっと定員割れに悩んできた東北、北海道勢に好転の兆しがある。

好転の兆しがないのが

奥羽大学、鶴見大学

の2校である。

むしろそれ以外の歯学部は全て定員を充足、またはほぼ充足であるにも関わらず

奥羽大学 定員96名中入学者数45名

鶴見大学 定員115名中入学者数69名

と大惨敗である。

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しかし、去年もそうだったが、奥羽大学に関しては編入で定員充足を稼ぐ傾向が認められるので、他資料を確認するとやはり今年もそうだった。

編入を入れた充足率は80.2%であり、30人以上編入で入学させている。

奥羽は各学年に他歯学部を退学になった学生を編入で受け入れており、他大学からの編入生の割合をぜひ公開して欲しいものである。

鶴見は編入は殆どいないため今年も45名程度定員割れという結果になっている。これはH30年度の状態に戻ったことになる。

 

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入試競争倍率

入学試験の倍率に関してだが、国公立で阪大が2倍を切ってしまった。

阪大は人気ないのか、元々のセンターボーダーが高いのか?

北大、新潟大、広島、徳島あたりの競争倍率がかなり高い。

地域性や入試のシステムなどが関係しているのだろう。

 

私立に関しては競争倍率は本当にピンキリである。

昭和の競争倍率がかなり下がっている。これは学費が300万ほど一気に上がったことによるものであると考えられる。

朝日大学の競争倍率が3倍を超えており、やはり学費の安さを求める学生が多いということのようだ。

某飯田橋にある歯科大学の競争倍率がジワジワと下がっているがこの傾向は続くのか。

福岡歯科とか岩手、松本は名前書ければ大体合格じゃね?

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 第113回歯科医師国家試験合格率

今年の3月に発表のあった第113回歯科医師国家試験の現役生の合格率について一覧表になっている。

しかし、これは単純に表の合格率だけの比較であり、これで大学の本当の実情を知ることは難しい。

 

というわけで手前味噌で恐縮だが、当ブログの過去ログを呼んで頂けると幸いである。 

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 留年・休学者率

これは1回でも留年や休学した学生が各学年にどれだけいるか、という事を示した表であるため、6年生が最も高い%に当然なる。

各学年で留年した%ではないので注意して頂きたい。

国公立では九州大学が全体に占める割合が22.4%と最も高いが、1年生で18.5%も落ちるので教養がかなり難しいらしい。

それと比較して大阪大学は相変わらず2年生で20%以上が留年する、といった風に各大学で特色がある。

 

私立大学は国公立よりも遙かに留年休学者の割合が高い。

年々留年休学者の割合は増加しており、今回は24.3%である。

これ毎年過去最高を更新。

私立の学生の1/4は留年休学を体験するという恐ろしい結果に。

さらに退学もいれたらもっと増えるんだろうね!!30%ぐらいになるかな?

 

最も留年休学者の割合が高いのは鶴見大学で全体の38.3%の学生が1回でも留年や休学経験者ということになる。

次が日本歯科大学新潟、岩手、松本と続くが、この次がビックリの日大(タ大)である。

タ大、1年時から2割ほど留年、さらに2年でも結構留年、とかなり早い段階で落ちていくシステムになったようで、隔世の感がある。

日本歯科新潟、神奈川、鶴見なんかの6年生は留年休学経験者の方が多い始末であり、そりゃクラスが険悪な雰囲気になりそうな予感しかしないよね。

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ストレート合格率

ストレート合格率とは大学を6年で卒業し国家試験に合格したものの割合を指す。

例えばストレート合格率が50%であれば、自分が上位4割以内なら大体は6年で歯科医になれるなあ、という解釈ができる。

これが低い場合、留年などのトラップ、または国家試験で大量討ち死などが考えられるため、こういった大学はできれば避けたい所ではある。

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前回から数年分をまとめて集計している。

国公立大学だが、新潟大学2年連続で80%越えで凄いなあ、と思ったら

九州歯科が異常な数字を弾き出していた。なんと86.3%。

これは今までみた数字で最高の数字だと思う。

九州歯科は学生も多いのにこの数字は凄いよなあ。

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私立の結果だが奥羽が前年の倍以上に跳ね上がっている。

しかし母数が22名しかおらず、これは正直あてにならないと思う。

またタ大が一気に10%以上あげてかなり数字を戻している。

留年休学率は上がっているが、その分半分より上は鍛えられている感じだろうか。

それに比べて神奈川、松本はかなり数字が悪くなっている。

松本は以前の好調だった頃よりも20%以上下げており、少し心配な所である。

30%台の大学としては後は鶴見大学がある。以前の13.2%の3倍ぐらいになったのを評価するべきなのか、それともやはり駄目だよね、というべきか迷うレベルではある。

東京歯科だけ異次元の数字であり、私立の中で国公立並の数字を唯一維持している。

昭和はやや離され気味

北海道医療大学は2年連続で50%以上をキープしており立派と思う。

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まとめ

以前のように抜けて悪い、というような大学は無くなってきている。

しかし、私立の留年休学率は徐々に上がっており、大学側の締め付けは確実に強まっている。

中間層は乱高下する傾向にあり、もうちょっと詳しく解析する必要がある。

この資料が出てきたと言う事は一気に秋のノルマを書いていく必要が出てきたので、あまり気乗りもしないがやっていきたいと思っている。