(続)とある最底辺歯科医の戯れ言集

日本語が不自由な歯科医師のろくでもないお話 

どの歯学部がお得なのか?賢い選択とは? 2019年度入学版

 

 

 

毎年恒例のやつです

 

本当は先週アップする予定だったのだが、急遽ブログを書いてあげてしまい、しかもそれが拡散されてしまったので、このエントリーのアップが遅くなった。

 

私立大学歯学部間の格差は15年前と比較すると天と地ほどに開いてしまった。

国家試験合格率の高さと立地条件により学費が高くても受験生が来る大学もある。

学費の安さをウリにして国家試験合格率が低くても受験生を集める大学もある。

ここ3年ほどで一気に転落したり、昇っていった大学もある

学費も下げず、国試の合格率も低迷している大学もある。

状況は絶えず変化している。

 

一般の人の感覚からすれば歯学部に入れば、

 

6年後には歯医者さんだな

 

と思うわけだが、このエントリーを読めばいかにそれが現実と乖離した物であるかがわかるだろう。

国家試験の合格者数削減による闇はかなり深い。

 

 

過去のエントリー 

学費や国試の合格率からトータルに判断しようと試みたのが4年前。

 


それから毎年同じ尺度で評価している。

  

 

 

採用しているお得度指数

6年総額の学費(教材費のぞく)/6年ストレート合格率

6年ストレート合格率=1回もドロップすることなく6年間で歯科医師国家試験に合格した人数の割合

 

数字が小さいほどお得という指標である

指数を下げるためには学費をさげるか6年ストレート合格率を上げる必要がある。

この指標が大きい、ということは留年休学国試浪人等で当初の見込みよりも遙かに学費がかかる可能性が高いことを示唆する。

特待生等で入学した場合はまた異なるので注意して欲しい。

また、あくまで1つの指標なので参考程度にしておいていただきたい。 

注:卒業するまでにかかる学費の期待値ではないのでご注意を

 

 

私立歯科大学のデータ

 

北海道医療大学

学費:6年総合 2460万+教材費180万円程度

H30年度6年ストレート合格率:23/54(42.6%) 

 

岩手医科大学

学費:6年総合 2800万+教材費?

H30年度6年ストレート合格率:16/35(45.7%)

 

奥羽大学

学費:6年総合 2150万+教材費200万

H30年度6年ストレート合格率:4/16(25.0%)

 

日本歯科大学新潟生命歯学部

学費:6年総合 3140万円+教材費?

H30年度6年ストレート合格率:28/77(36.4%)

 

明海大学

学費:6年総合 1930万+教材費160万

H30年度6年ストレート合格率:53/124(42.7%)

 

東京歯科大学

学費:6年総合 3214万円+教材費?

H30年度6年ストレート合格率:95/128(74.2%)

 

日本歯科大学生命歯学部

学費:6年総合 3140万円+教材費?

H30年度6年ストレート合格率:57/128(44.5%)

 

昭和大学

学費:6年総合 2450万円+教材費?

H30年度6年ストレート合格率:57/96(52.1%)

 

日本大学松戸歯学部

学費:6年総合 6年総合 2940万+教材費?

H30年度6年ストレート合格率:32/117(27.4%)

 

日本大学

学費:6年総合 3160万+教材費115万

H30年度6年ストレート合格率:76/152(50.0%)

 

鶴見大学

学費:6年総合 2790万+教材費?

H30年度6年ストレート合格率:20/75(26.7%)

 

神奈川歯科大学

学費:6年総合 2700万+教材費150万程度?

H30年度6年ストレート合格率:15/81(18.5%)

 

松本歯科大学

学費:6年総合 2736万+教材費230万

H30年度6年ストレート合格率:43/118 36.4%

 

朝日大学

学費:6年総合 1998万+教材費?

H30年度6年ストレート合格率:52/130 40.0%

 

愛知学院大学

学費:6年総合 2954万+教材費?

H30年度6年ストレート合格率:54/117 46.2%

 

大阪歯科大学

学費:6年総合 3230万+教材費?

H29年度6年ストレート合格率:64/128(50.0%)

 

福岡歯科大学

学費:6年総合 2725万+教材費140万弱

H29年度6年ストレート合格率:24/95 25.3%

 

6年で歯科医師になれるランキング

1位 東京歯科大学 74.2%

2位 昭和大学   52.1%

3位 大阪歯科大学 50.0%

3位 日本大学   50.0%

5位 愛知学院大学 46.2%

 

昭和大学の6年ストレート合格率が結構下がったので東京歯科が独走する形になっている。というか、2位からはほぼ50%ってちょっと寒い感じがするよねえ・・・。

 

6年で歯科医師になれないランキング

1位 神奈川歯科大学 18.5%

2位 奥羽大学    25.0%

3位 福岡歯科大学  25.3%

4位 鶴見大学    26.7%

5位 日本大学松戸  27.4%

 

神奈川歯科が驚愕の18%台をたたき出してトップに躍り出た。ここ数年ランキングトップを走ってきた鶴見は4位に。5位で27.4%・・・・。4人に1人しか6年間で歯科医師になれない。

 

とここまで見てきたところでやっと本題。

さて、いきますよ・・・。

今回はいきなりどーんと出しちゃう。

 

お得度指数(2019入学版)

 2018年3月の国家試験データを使用

()内は昨年版の順位

1位 4332ポイント 東京歯科大学(3)↑

2位 4520ポイント 明海大学(5)↑

3位 4770ポイント 昭和大学(1)↓

4位 4995ポイント 朝日大学(11)↑

5位 5775ポイント 北海道医療大学(2)↓

6位 6127ポイント 岩手医科大学(12)↑

7位 6320ポイント 日本大学(9)↑

8位 6394ポイント 愛知学院大学(6)↓

9位 6460ポイント 大阪歯科大学(7)↓

10位  7056ポイント 日本歯科大学(10)→

11位  7516ポイント 松本歯科大学(4)↓

12位  8600ポイント 奥羽大学(8)↓

13位  8626ポイント 日本歯科新潟(15)↑

14位  10449ポイント 鶴見大学(17)↑

15位  10730ポイント 日本大学松戸(14)↓

16位  10771ポイント 福岡歯科大学(16)→

17位  14595ポイント 神奈川歯科大学(13)↓

 

3連覇中だった昭和が失速

東京歯科が初めての1位となった。学費があれだけ高いのに他を圧倒する6年ストレート合格率をたたき出したのが勝因だっただろう。

昭和は例年通り60%以上の合格率をマークしていればV4だっただけに自滅した感がある。

そして明海と朝日、という学費が格段に安い2校が2,4位に入ってきている。明海はジワジワと順位を上げてきており、単に学費が安いだけではない事を証明しつつある。朝日は11位からの大幅ジャンプアップ。この大学はまだ信用できない。

そしてその下には北海道医療大学と岩手医科大学がランクイン。地方でもある程度戦えることを今年度は示したといえるだろう。特に北海道医療大学は前年2位だったわけで踏みとどまった。定員割れが少しでも解消すればよいのだが・・・。

7~10位はいつもの名門+中堅校。まあこの順位で名門といえるかどうかは各自の判断にお任せしたい。

11位は松本歯科大学、ここ2年順位がよかっただけに大幅ダウンは痛い。来年踏ん張れるか??

12位以降はポイントが大きく離れておりお得ではないといえるだろう。特に今回は初めて10000ポイント以上の大学が4校となった・・・・。4校って・・・。

 

 

5年間のまとめ

この指標も5年間続けてやったのでまとめてみた。

5000以下は青字

10000以上を赤字

としている。

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 一目瞭然。

5年連続で5000以下だったのは東京歯科と昭和しかない。

やはりこの数字からも2強であることは間違いないようだ。

その反面、4年連続10000ポイント越えの鶴見やここ2年連続して10000ポイント越えの福岡歯科。5年で2回10000ポイントを超えている日大松戸や神奈川歯科に関しては、学費が高い割に留年や国試浪人のリスクが高く、追加の出費が高額になる可能性が他の大学よりも高い、事を理解しておくべきである。

 

なお、今回昭和の6年ストレート合格率が下がった影響で3000ポイント台の大学は1校もなくなってしまった。学費が安くてかつストレート合格率が良くないと3000ポイントはいかないんだなあ、と実感。

 

久々のAMAZONさん

糖尿病療養指導士に知ってほしい歯科のこと

https://amzn.to/2PDdXTc

以前ご紹介した糖尿病専門医の西田先生の新刊。

今回の本は実は歯科を知らない医科の人向けに書かれた本だが、当然歯科関係者は知っていなければいけない内容ということになる。

 

すいません!!!全然しりませんでした!!!

という内容が一杯で、実は歯科関係者にこそ読んで貰いたいと思った。

 

ヨーロッパの歯周病学会で歯周病の分類や診断基準が変更され、診断基準に高感度CRPが入ったわけだが、この本の後半、あたかも予想していたかのように高感度CRPの診断がなぜ糖尿病と歯周病に必要なのかがしっかり書いてある。

何故?CRP?

と思っていた人、

そんな変更されたの知らなかったよ!

と思った人

是非読んで頂きたい。

ここは(普段ペリオの論文とか読まない)自分的に凄く参考になった。

あ、今回は140ページで3000円と非常にリーズナブルなお値段です。

 

参考資料

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