(続)とある最底辺歯科医の戯れ言集

日本語が不自由な歯科医師のろくでもないお話 

どの歯学部がお得なのか?賢い選択とは? 2020年度入学版

 

 

 

毎年恒例の私立歯科大学ランキング

 

私立大学歯学部間の格差は15年前と比較すると天と地ほどに開いてしまった。

国家試験合格率の高さで学費が高くても受験生が来る大学もある。

学費の安さをウリにして国家試験合格率が低くても受験生を集める大学もある。

学費も下げず、国試の合格率も低迷している大学もある。

医学部不正入試による補助金カットで学費を上げざるを得ない大学もある。

状況は絶えず変化している。

 

一般の人の感覚からすれば歯学部に入れば、

 

6年後には歯医者さん

 

と思うわけだが、私立大学において6年で歯科医師になれる確率(6年ストレート合格率)は上が70%、下が20%と大学により大きな差がある。

20%の大学に入学してしまったら、歯科医師になるのに何年かかるか、幾らかかるか、いや最終的に本当になれるのか、という地獄が待っているかもしれない。 

 

ということで色々考えた指標がお得度指数である。

 

採用しているお得度指数

6年総額の学費(教材費のぞく)/6年ストレート合格率

6年ストレート合格率=1回もドロップすることなく6年間で歯科医師国家試験に合格した人数の割合

 

数字が小さいほどお得という指標である

指数を下げるためには学費をさげるか6年ストレート合格率を上げる必要がある。

この指標が大きい、ということは留年休学国試浪人等で当初の見込みよりも遙かに学費がかかる可能性が高いことを示唆する。

今までの傾向からすると4000pt以下は超お得ゾーン、5000pt以下はお得ゾーン、8000pt以上はかなりお得ではないゾーン、10000pt以上は異次元ゾーンと判断している。

特待生等で入学した場合はまた異なるので注意して欲しい。

また、あくまで1つの指標なので参考程度にしておいていただきたい。 

注:卒業するまでにかかる学費の期待値ではないのでご注意を

 

私立歯科大学のデータ

 

北海道医療大学

学費:6年総合 2460万+教材費155万円程度

R1年6年ストレート合格率:28/53(52.8%) 

 

岩手医科大学

学費:6年総合 2800万+教材費?

R1年6年ストレート合格率:33/59(55.9%)

 

奥羽大学

学費:6年総合 2150万+教材費200万

R1年6年ストレート合格率:6/25(24.0%)

 

日本歯科大学新潟生命歯学部

学費:6年総合 3140万円+教材費?

R1年6年ストレート合格率:36/81(44.4%)

 

明海大学

学費:6年総合 1930万+教材費180万

R1年6年ストレート合格率:53/120(44.2%)

 

東京歯科大学

学費:6年総合 3214万円+教材費?

R1年6年ストレート合格率:89/128(69.5%)

 

日本歯科大学生命歯学部

学費:6年総合 3140万円+教材費?

R1年6年ストレート合格率:62/128(48.4%)

 

昭和大学

学費:6年総合 2700万円+教材費?(来年度から値上げ)

R1年6年ストレート合格率:66/98(67.3%)

 

日本大学松戸歯学部

学費:6年総合 6年総合 2940万+教材費?

R1年6年ストレート合格率:56/129(43.4%)

 

日本大学

学費:6年総合 3180万+教材費115万

R1年6年ストレート合格率:53/119(44.5%)

 

鶴見大学

学費:6年総合 2790万+教材費?

R1年6年ストレート合格率:33/126(26.2%)

 

神奈川歯科大学

学費:6年総合 2700万+教材費150万程度?

R1年6年ストレート合格率:26/58(44.8%)

 

松本歯科大学

学費:6年総合 2736万+教材費260万

R1年6年ストレート合格率:47/96(49.0%)

 

朝日大学

学費:6年総合 1918万+教材費?

R1年6年ストレート合格率:57/128(44.5%)

 

愛知学院大学

学費:6年総合 2954万+教材費?

R1年6年ストレート合格率:48/119(40.3%)

 

大阪歯科大学

学費:6年総合 3230万+教材費?

R1年6年ストレート合格率:66/127(52.0%)

 

福岡歯科大学

学費:6年総合 2725万+教材費150万

R1年6年ストレート合格率:40/99(40.4%)

 

6年ストレート合格率の比較

1回も留年や休学などをせず6年で卒業しそのまま国家試験に受かる割合を4年比較した。

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6年ストレート合格率推移

 

令和元年6年で歯科医師になれるランキング

1位 東京歯科大学  69.5%

2位 昭和大学    67.3%

3位 岩手医科大学  55.9%

3位 北海道医療大学 52.8%

5位 大阪歯科大学  52.0%

 

実はこの5校までが50%を超えており、後の12校は50%以下である。

1,2位はいつも飛び抜けている2校。

やはり2強時代なのである。

 

令和元年6年で歯科医師になれないランキング

1位 奥羽大学      24.0%

2位 鶴見大学      26.2%

3位 愛知学院大学    40.3%

4位 福岡歯科大学    40.4%

5位 日本大学松戸歯学部 43.4%

 

去年まではトップが10%台の大学で5位までは全て30%未満だったが、今年はそれに比べるとかなり改善している。しかしこれらの大学は安定感が全く無い大学が多いので来年どうなるかはわからない。

奥羽、鶴見、福岡は常連。愛知学院はついにここまで来たか・・・

 

令和元年お得度指数(2020入学版)

早速公表

2020入学版

()内は昨年版の順位

1位 4012ポイント 昭和大学(3)↑

2位 4310ポイント 朝日大学(4)↑

3位 4367ポイント 明海大学(2)↓

4位 4624ポイント 東京歯科大学(1)↓

5位 4659ポイント 北海道医療大学(5)→

6位 5009ポイント 岩手医科大学(6)→

7位 5584ポイント 松本歯科大学(11)↑

8位 6027ポイント 神奈川歯科大学(17)↑

9位 6212ポイント 大阪歯科大学(9)→

10位  6488ポイント 日本歯科大学(10)→

11位  6475ポイント 福岡歯科大学(16)↑

12位  6745ポイント 日本大学松戸(15)↑

13位  7072ポイント 日本歯科新潟(13)→

14位  7146ポイント 日本大学(7)↓

15位  7330ポイント 愛知学院大学(8)↓

16位  8958ポイント 奥羽大学(12)↓

17位  10649ポイント 鶴見大学(14)↓

 

4000pt以下は超お得ゾーン

5000pt以下はお得ゾーン

8000pt以上はかなりお得ではないゾーン

10000pt以上は異次元ゾーン

あくまで体感的な振り分け

昭和が1位に返り咲き。

学費を上げても1位だが、2位との差は以前よりも迫っている。

2,3位に学費が別格に安い2大学。

4位は東京歯科大学。1位からダウンしたが学費が高いわりにずっと順位を保ち続けるのは凄い。

5,6位は北海道医療大学、岩手医科大学が去年と同位置をゲット。この2大学はもうまぐれとはいえないだろう。

7位は松本歯科大学。去年は下げたがまた舞い戻ってきた。この大学も中堅としての地位を確立している。

8位は神奈川歯科大学が去年再最下位からのジャンプアップ。これが維持できれば・・・と思う。

14位に日大、15位に愛知学院大学とついにこの2校がここまで来たか、という感がある。

16位、17位は定位置にお帰りなさいの2校。鶴見大学は5年連続の10000ポイント越え。異次元である。この2校はかなりリスクが高いことを承知で入学するべきである。

 

下に去年の結果を示すが、6年ストレート合格率が多くの大学で改善したため、ポイント自体はかなり下がっている。

そういう意味で歯学部に入っても延々と歯科医師になれない地獄に陥る確率は少し下がったのかもしれない。

 

参考 

2019入学版

()内は昨年版の順位

1位 4332ポイント 東京歯科大学(3)↑

2位 4520ポイント 明海大学(5)↑

3位 4770ポイント 昭和大学(1)↓

4位 4995ポイント 朝日大学(11)↑

5位 5775ポイント 北海道医療大学(2)↓

6位 6127ポイント 岩手医科大学(12)↑

7位 6320ポイント 日本大学(9)↑

8位 6394ポイント 愛知学院大学(6)↓

9位 6460ポイント 大阪歯科大学(7)↓

10位  7056ポイント 日本歯科大学(10)→

11位  7516ポイント 松本歯科大学(4)↓

12位  8600ポイント 奥羽大学(8)↓

13位  8626ポイント 日本歯科新潟(15)↑

14位  10449ポイント 鶴見大学(17)↑

15位  10730ポイント 日本大学松戸(14)↓

16位  10771ポイント 福岡歯科大学(16)→

17位  14595ポイント 神奈川歯科大学(13)↓

 

6年間の推移

お得度指数の計算を始めてからもう6年になる。

今までのお得度指数の推移を以下に示す。

お得度指数5000以下を青字、10000以上を赤字でマークしてある。

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お得度指数推移

去年も書いたが、

東京歯科と昭和の安定感

この2校だけ全て青。

 

これに付け加えて

鶴見の逆安定感

5年連続10000ポイント以上という金字塔を成し遂げてしまった・・・。

この大学に入ったら大学が説明する6年2790万円で済む確率は著しく低いことは覚悟しなければいけない。

また、ここ3年で2回10000ptを超えた福岡などもリスクは高いと判断してよいだろう。

1年結果が良かったからと言って入学をお勧めできるほど甘くない。

 

そう、6年ストレート合格者が少ないということは留年、休学のみならず退学という地獄で苦しむ学生が多いということを暗示しているわけだから、人生を棒に振らないためにも慎重な大学選択を受験生にはお願いしたいのである。

ここしか受からなかったから・・・親に行けと言われて、というような完全に消極的な理由で進学してきた学生が数多く討ち死していくのを私は実際見てきた。

そういう悲劇には本人以外に親にも責任がある場合が多い。

傍目に見ていれば明らかなのだが、本人達はそれを理解しないのである。

 

参考資料

各私立大学の最新状況

 

 

 

 

 

 
 

 

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