(続)とある最底辺歯科医の戯れ言集

日本語が不自由な歯科医師のろくでもないお話 

歯学部状況解析2019入学版(私立)(関東編)

関東は大学が多い

関東だけで8校もある。

これほど必要なのか?という声は常に存在していた。

15年程前はそれでもすべての大学で定員が充足されており、ニーズがあるから、と言う事で封殺できた。

しかし、ここ数年定員割れし、偏差値が奈落に落ちる大学が現れ、立地条件の良さだけで集客できていた時代は終わった、ということが明確になった。

名門と呼ばれる大学もその座を維持できるか微妙なところもある。

今後10年でまた状況が変わっていくと思う。

現時点で最良、おそらく10年後も良い、と思われる大学はおそらく1つしかない。

そう、あそこだ。

 

注意

在学中の学生さん、またはその父兄の方が読むと非常に陰鬱な気分になる可能性があります。

読む際は心して読んでください。

できるだけ客観的な解釈を心がけておりますが、個人が書いていることですから主観的な内容が混じります。ご了承下さい。

 

語句がよく解らない方は

こちらを参照

 

 学費に関しては


その他の地域

 

 


 

 

表の見方 

1 表合格率の赤字は全国平均以下、青字は全国平均以上

2 6年生の実数は1学期の人数。?が付いてないのは大学HP公表のデータ。?は独自収集で信頼度は下がる。

3 出願者数ー受験者数は出願後に留年または卒業保留になったであろう人数

4 浪人受験者数が前年の不合格者数合計より遙かに多い場合は前年卒業保留確定

5 補正合格率=合格者数/志願者数 表の合格率=合格者数/受験者数 闇の合格率=合格者数/6年生実数

6 補正合格率順位:私立大学(17校)内での順位

7 6年ストレート合格率は最短の6年で国家試験に合格した割合

 

明海大学

偏差値:50.0 (前年度47.5)

学費:6年総合 1930万+教材費160万(前年度と変化なし) 

募集人員120名 定員160名

特待生数:なし?

H29年度入学試験 受験者数778名 合格者数252名 倍率3.09 入学者数120名

H30年度入学試験 受験者数761名 合格者数265名 倍率2.87 入学者数120名 

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1)国家試験合格率の推移

  108,109とかなり悪い成績だったが、その後110,111は表の合格率はかなり良くなっている。しかしそれは主に出願後の留年と卒業保留によって成り立っている。補正合格率と表の合格率の間にはかなりの乖離が認められ、補正合格率は常に中盤の底ぐらいである。6年生の半数は国家試験を受験することはできないが、卒業して現役で国家試験を受験できればかなりの確率で国家試験に合格できる、逆に言うと国家試験合格確実者以外は国家試験を受験させない方針に切り替えてきたと言える。この傾向は当分続きそう。

2)6年時での学生の処遇

 109、110と40人ほど卒業保留で国家試験を受験させず卒業させている。111に関しても46名卒業保留で出したらしく、その人数はそっくり112で浪人に加算される。国家試験前にも10名ほどドロップアウトしているが、数字の操作があるかどうかは把握していない。どちらにしても6年生の5~6割は国家試験を受験できない。

3)入学進級の難易度

 授業料が私立大学で最も安い部類ということもあり、倍率は3倍程度と受験生に不自由はしていない。偏差値も50の大台を回復。留年率は私立の中でもかなり少ない。ただし、6年ストレート合格率は30~40%程度しかない。それは6年時に大量に卒業保留させているためだ。裏から出されていることに注意するべきである。

4)総評

 学費の安さで人気の大学。卒業保留で卒業といっても卒業は卒業なのだから、一応6年で卒業できる確率は結構高い。つまり期待通り2000万以下で卒業は結構な確率でできるようだ。ただし、2000万以下で歯医者になれる確率自体はそれほど高くないので、結局予備校のお金とかが必要になるかもしれない。卒業保留で出された場合、浪人の合格率は50%を切っているので多浪の危険性があることに注意するべきである。6年生での脱落率はかなり高いので心が折れてしまわないように注意が必要だ。どちらにしても表の合格率だけ信じるのは危険な大学である。

 

東京歯科大学

偏差値:57.5 (前年度55.0)

学費:6年総合 3214万円+教材費?(前年度と変化なし) 

募集人員128名 定員160名

特待生数:1~3位が100万、4,5位が50万学費免除らしい

H29年度入学試験:受験者数843名 合格者数214名 倍率3.94 入学者数128名

H30年度入学試験:受験者数859名 合格者数209名 倍率4.11 入学者数128名 

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1)国家試験合格率の推移 

 闇の合格率が表の全国平均を超えている唯一の私立大学である。表の合格率は7年連続で90%以上、補正合格率は厚労省が出願者数を発表し始めた年からずっと1位と私立大学の中では傑出した国家試験の成績を誇る大学。

2)6年時での学生の処遇 

 出願前の留年など、表の数字を操作するような事は当然行われていない。出願後の卒業判定で15%程度が留年するようだが、他大学と比較しても少ない方だ。

3)入学進級の難易度

 入試の偏差値は57.5まで上昇。受験倍率は4倍を超えており、私立歯科大学の中ではトップクラスの難易度となっている。水道橋に戻ってきて人気がさらにアップしてきている模様。6年ストレート合格率は70%を私立で唯一越えており、入学して6年で歯科医師になれる確率は私立の中では飛び抜けて高い。

4)総評 

 入学できてしっかりレールに乗れれば特に問題なく歯科医師になれる、というごく当たり前のような事が体現されている大学。その信頼度は図表をみてわかるように、1年2年の話ではない。授業料は高いが、その信頼度、歴史等踏まえればけっして高いとは思わない。

 

日本歯科大学

偏差値:55.0 (前年度55.0)

学費:6年総合 3141万円+教材費?(前年度と変化なし) 

募集人員128名 定員160名

特待生数:20名が半額

H29年度入学試験:受験者数889名 合格者数233名 倍率3.82 入学者数128名

H30年度入学試験:受験者数867名 合格者数213名 倍率4.07 入学者数132名 

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1)国家試験合格率の推移

 かつては私立の雄の1つと呼ぶべき存在だっただろう。しかし、国家試験の成績においては東京歯科に大きく引き離され、もう肩を並べるのは不可能だろう。表の合格率ですら最近5回中4回全国平均を下回り、数字を作ることもできない。111では闇の合格率は50%を割ってしまった。6年ストレート合格率も4年連続で50%を割り込んでおり、この大学に入学しても半数以上は6年で歯科医師になれない。そういった大学がまだ名門と呼べるだろうか?

2)6年時での学生の処遇

 6年生は聴講生システムが絡むため母数を在校生すら把握し切れていないが、ここ最近は170名程度抱えている。なぜ128名しか入学していないはずなのに毎年170名も6年生が存在するのだろうか?卒業させられない成績不良者をため込んでいると考えるべきだろう。170名いる6年生の30%程度が国試前に脱落。そして受験できた卒業生の合格率は決して高くない。卒業できない学生はさらに成績が悪かったわけであり、この大学の学力レベルは一般的なイメージよりさらに低い可能性がある。

 6年生は聴講生システムを利用すると最大6年間在籍可能という裏のルールが存在しているらしいが、聴講生から卒業が許可されるのはなかなか難しいわけで、聴講生になる前に卒業しなければ単に歯に詳しい人で終わる可能性が高くなる。

3)入学進級の難易度

 倍率でも昭和や東京歯科に抜かれてしまったが、未だ私立でトップクラスの受験生、倍率を誇る。偏差値も55と私立歯学部の中では高いレベルを保っている。特待生の制度も始まった。入学した段階での学生のレベルは私立歯学部では相当高いはずなのに卒業する時にこうなってしまうのは何故なのだろうか?

 今の所1~5年ではあまり留年しないが6年生での留年率はある程度高い。そこで多留すると禁断の聴講生システムの扉を開くことになる。

4)総評

 以前は表の合格率が悪くても6年ストレート合格率はかなり優秀であり、数字を作っていないだけでやはり名門、というイメージであったが、最近は努力しても数字を作れない大学、という風にイメージが変化しつつある。 補正合格率も4,5位ぐらいだったのがここ2年は9,10位と低下してきている。最低でも6年ストレート合格率を50%台に戻さなければ上位校とは呼べない。なお、この大学の病院システムは専門医取得に色々と問題があるという噂を聞いたことがある。

 

昭和大学

偏差値:55.0 (前年度57.5)

学費:6年総合 2450万円+教材費?(前年度と変化なし) 

募集人員96名 定員120名

特待生数:入学試験時選抜試験合格者50名は初年度授業料300万免除

H29年度入学試験:受験者数867名 合格者数183名 倍率4.74 入学者数97名

H30年度入学試験:受験者数913名 合格者数178名 倍率5.13 入学者数96名 

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1)国家試験合格率の推移

 東京歯科に肉薄できる可能性がある唯一の大学であったが、111で成績が下がってしまい差が開いてしまった。補正合格率は東京歯科に続いて4年連続2位だったが、111では4位に下がっている。112で挽回できるかどうかが見所だろう。

2)6年時での学生の処遇

 110までは殆ど留年せず卒業して80%ほどの成績をたたき出していたが、111の6年生はかなり成績が悪かったようで15%ほど出願後に切られている。基本的にある程度の学力レベルであれば6年生まで来ればほぼ無問題で卒業となる。歯学部長ラストイヤーらしいので、多少留年させても合格率を取ってくると勝手に思っているが、それとも立つ鳥後を濁さずでほぼ卒業??

3)入学進級の難易度

 国家試験の成績もよく、学費も安いためにかなり人気がある。今年の入試では倍率が5倍を超えており、地方の大学がうらやむ数字であることは間違いない。留年に関しては3年生ぐらいから少しずつ留年率が増加するが、私立のなかでは留年しない大学であることは間違いない。6年ストレート合格率は大体60%を越えており、普通にレールに乗っていれば東京歯科の次に6年で歯科医師になれる確率の高い私立大学と言える。

4)総評

  学費と国家試験の成績のバランスが最もとれた大学といえる。歯科医師になるのに私立で最もお得な大学、という風に考える事もできる。そのため倍率も高く入学難易度は高いが、お勧めできる大学だ。ただし、111では留年を多めに出したが合格率を維持することはできなかった。昭和においても学生の質の低下が起こっているということだろうか?112でも留年多めでいくのか、それとも元の留年率にもどるのか、それで合格率がどうなるか、というところが注目。再び東京歯科に肉薄する存在に戻れるか?

 

日本大学松戸歯学部

偏差値:45.0 (前年度50.0)

学費:6年総合 6年総合 2940万+教材費?(前年度と変化なし) 

募集人員115名 定員160名

特待生数:入学試験時優秀者は200万免除 他にもあり

H29年度入学試験:受験者数443名 合格者数186名 倍率2.38 入学者数119名

H30年度入学試験:受験者数528名 合格者数195名 倍率2.71 入学者数115名

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1)国家試験合格率の推移

 成績の上下が激しい大学だ。107から表の合格率は乱高下を繰り返している。補正合格率も110では3位と検討したが、109と111では下から数えた方が早く、安定感は全く無い。下ブレした時の成績はかなり悪い。111では30%留年させてこの合格率なので落ちた学生が今年6年生にいる以上112でもかなり留年させなければ数字を作るのは難しいと考えられる。しかし同じ様な状況だった109→110はどうやってうまくやったんだろうか?。

2)6年時での学生の処遇

 104~106では明らかに卒業保留していたが、それ以降は行っていないようだ。出願前に少し絞られているが、出願後の留年が主な人数を絞る一般的な手法である。年によってどれだけ留年するかは大きく異なっており傾向が読みづらい。2年連続して悪い数字をとるのは避ける傾向にありそうなので、今年も卒業はかなり厳しいかもしれない。

3)入学進級の難易度

 ある程度の受験者はおり倍率2.5倍程度はキープ出来ている。しかし、6年ストレート合格率は105からどんどん下がって30%以下で固定されつつある。このままで今後も受験者数をキープ出来るかどうかはわからない。留年は2、5、6年生あたりが引っかかりやすく、特に6年生では留年生の割合はかなり高い。

4)総評

  学費3000万近くで6年ストレート合格率25%と考えると結構ハイリスクだ。よくこれでこんなに受験生集められるな、やはり日大ブランドというものがあるのだろうか?しかし今年はタックルに加えてリンチまででてきて日大ブランドは失墜。歯学部にはそこまで影響があるのかないのかわからないが受験者数は注目するべきだろう。今のままでは日大と関東、という事だけしか売りがない。正直厳しいと言わざるを得ないだろう。やはりこの大学も2校目としての存在意義を問われる。

 

日本大学

偏差値:55.0 (前年度52.5)

学費:6年総合 3160万+教材費115万(前年度と変化なし) 

募集人員128名 定員160名

特待生数:授業料免除等 色々種類有り

H29年度入学試験:受験者数700名 合格者数229名 倍率3.06 入学者数128名

H30年度入学試験:受験者数732名 合格者数223名 倍率3.28 入学者数128名 

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1)国家試験合格率の推移

 ここ8年間で表の合格率が平均を越えたのは2年のみ。6年生をほぼすべて卒業させるため、補正合格率はかなり優秀であるが表の合格率は悪い、という数字を作る気がない大学である。実際111でも補正合格率は67.2%で私立2位であり表の数字の見た目よりも内情はかなり良い。ただし、最近は出願前に学生をある程度絞ったりして少しでも数字を良く見せる努力をするようになってきており、この大学の補正合格率はイマイチ信用できないものになりつつはある。

2)6年時での学生の処遇

 6年生まで上がってくれば殆ど留年しないはずだった、が実際は出願前に休学等の勧告が行われているようだ。実際出願前に10%程度の学生が切られる。出願後は108,109にある程度留年させたが、110,111はそれほどでもない。ちなみに111での6年生の実数は143という情報をブログ更新後に得ているが、140で発表したことや143としても闇の合格率の順位に変化がないためそのままにしている。後から訂正のコメントいれるぐらいなら、もっと前に教えて欲しいものだ。今年は142でいいんだっけ?

3)入学進級の難易度

 入学試験の倍率は3倍程度、偏差値55であり私立の中では難しい方と言えるだろう。しかし昭和や東京歯科などと比べると一段見劣りする。日大松戸と同じくスキャンダルの影響があるかないかは要観察といったところだろう。

 6,7年前は6年ストレート合格率はかなり優秀な部類であったが、徐々に低下し、ここ2年はほぼ50%程度まで低下してしまっている。最近の日大は私立大学の中でも留年率は高い部類に入るので注意が必要だ。6年生における留年生の割合は37%に達する。。

4)総評

  表の合格率にはあまり興味がない大学であったが、最近は流石にやばいと思ったのか留年を多めにだしてみたり、出願前に引導渡してみたりと色々やるようになってきている。最近は出願前に学生数を減らし、数字を偽装するのがお好みのようだ。ただし、底辺校ほど焦っていないため切られる人数は少なめ。6年生まで上がってくるまでにある程度留年のハードルがあるため注意が必要。学費はかなり高いので1回留年するとかなりの出費になる。近くに新しい附属病院が出来たので人気が少し回復しそう。学費が高い事に目を潰れば、ある程度安定感はある。

 

鶴見大学

偏差値:35.0 (前年度37.5)

学費:6年総合 2790万+教材費?(前年度と変化なし) 

募集人員115名 定員160名

特待生数:少数が授業料全額または一部免除

H29年度入学試験:受験者数265名 合格者数176名 倍率1.51 入学者数67

H30年度入学試験:受験者数271名 合格者数183名 倍率1.48 入学者数67名 

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1)国家試験合格率の推移

 最低でも103回から表の合格率は全国平均を上回った事が無い。107回からは驚愕の急降下で、109回で奇跡の6年ストレート合格率13.2%を達成してしまった。110回、111回と表の合格率はV字回復しているように見えるが、出願前留年、卒業保留による数字の偽装である。つまり、この国家試験合格率の上昇を額面通り受け取ってはいけない。

2)6年時での学生の処遇

 最近は激烈である。110では141名いたはずの6年生で国家試験までたどり着けたのはわずか42名。99名はどこにいってしまったのか、と思ったら70名も卒業保留で裏から卒業させていた。学長が変わるタイミングで成績があまりにも悪い層を放逐したと考えるべきだろう。111においては成績下位層がいなくなったはずだが、それでも国家試験までたどり着けたのは半数である。出願前に引導を渡されるパターンもある。

3)入学進級の難易度

 偏差値は私立大学最低の35である。関東では唯一の定員割れを起こしており、しかもその定員割れはかなり深刻。なので入学すること自体は容易である。しかし卒業するのは難しい。全学生に占める留年生の割合は私立大学最高の31.9%であり、2年生以上であれば5年生を除いてどこでも留年する危険性がある。それは6年ストレート合格率がここ4年で30%を上回った事がなく、10%台を2回もはじき出している事からも明らかである。6年で卒業出来る人は一握りである。

4)総評

  今の状況で推せる要素は殆どない。合格率は悪い、留年率は高い、学費はそこまで安くもない。偏差値がある程度のレベルであって定員も充足していた頃の学生でこの合格率なのだから、偏差値が最底辺に落ち定員割れしている学力の低学年を引っ張り上げるのは並大抵のことではない。

 新学長になって2年目、コツコツと国家試験の合格率を積み上げるほかに信用を回復する術はない。出願前の操作や卒業保留による数字の操作が今後も行われていくのか注視する必要があるが、当然そういった偽装を派手にやれば信用を失うのは自分達である。受験生を含む外部者が知りたいのは、ここからどう立て直していくのか、という指針ではないだろうか?

 

神奈川歯科大学

偏差値:45.0 (前年度40.0)

学費:6年総合 2700万+教材費150万程度(前年度と変化なし) 

募集人員110名 定員160名

特待生数:今年より特待生数枠増加(免除金額減)

H29年度入学試験:受験者数515名 合格者数250名 倍率2.06 入学者数117名

H30年度入学試験:受験者数569名 合格者数268名 倍率2.12 入学者数116名 

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1)国家試験合格率の推移

 ここ最近は表の合格率をよく見せることができていたが、111では崩壊。最近は毎年相当な人数を留年させて合格率を保ってきたが綻びを見せた。6年ストレート合格率は鶴見に入れ替わり全国最低の18.5%を記録してしまった。50人ほどが留年し、今年も6年生は67.2%が留年または休学経験者、これで国家試験の合格率を回復させることができるだろうか?

2)6年時での学生の処遇

 6年生で国家試験を受験できるのは半数以下である。脱落は出願後の留年が大多数である。ここ4年ほどは留年率は40%を余裕で越えて50%を越える年もある。出願前にも10%程度操作がありそう。卒業保留などは認めないため、ほぼすべて留年である。大人数の留年はクラスの人口を劇的に増やすだけではなく、雰囲気も変えてしまう。何年も続けるとクラス内が荒廃してくるのは当たり前の事だ。

3)入学進級の難易度

 入学試験の倍率は2倍をキープ、偏差値は45まで回復してきている。この大学は海外(特に韓国)の学生が多く、20%程度を占める。そういったところで定員割れを防いでいるとも言える。3年生から毎年留年のトラップがあるが、6年生の留年率は想像を絶するほどである。6年ストレート合格率は毎年40%未満であり、6年生で歯科医師になるのはなかなか厳しい大学と言わざるを得ない。

4)総評

  まさか鶴見に変わって6年ストレート合格率が10%台をたたき出すとは思っていなかったが、今年の6年生の留年生の多さからしても112でもかなり厳しいと言わざるを得ない状況だろう。去年以上に大量に絞らないと国家試験合格率を上げられそうにない。

 次年度より特待生の枠は拡がったが、減免される金額総額は今までとほぼ同じであり、枠が拡がった事を素直に喜ぶことはできない。少数精鋭の優秀な人材よりも、国試に安心して受かるレベルの学生を増やすという意図だろうが、それならもうちょっと身を切る必要があるのではないかと思う。

 

まとめ

関東において1つ言えることは

東京歯科1強 鶴見1弱 

の傾向が強まっているということである。

東京歯科の国家試験に対するアプローチは他のすべての私立大学を凌駕する。そのアプローチの手法だけをマネしようとしても無理であり、各々の大学は自分の大学の教員や学生に合った方法を編み出し、実践検証するしかないと思う。

鶴見は唯一深刻な定員割れを起こしている。いままでのツケを払わされているわけで、これまでの上層部の責任は極めて重いと言わざるを得ない。今後の挽回に期待したいところだが、相当ドラスティックな変化が必要だろう。

神奈川歯科が最近ある程度の成績を出していたので、神奈川はお荷物というイメージは払拭されたかにみえたが、今回神奈川歯科が6年ストレート合格率で10%台をたたき出してしまったので、神奈川はお荷物、という言葉が復活しそうである。

関東の他の大学においてもなぜここにこんなに受験生が集まるかな?という内情のところがあり、単にロケーションと大学のブランドだけで選ぶのは危険な時代になったと感じざるを得ない。

 

久々のAMAZONさん

歯科におけるくすりの使い方2019-2022

https://amzn.to/2R8rl2Q

この本、辞典的に使う物なので全部読みきる必要は無いし、自分もすべてを読んでいないのだが、是非抗菌薬のところは読んで欲しい。というか、第1章の抗菌薬のところだけで9180円の価値があると思う。

新しければ、スペクトルが広ければ、抗菌薬はいいに決まってるだろ!は大きな間違いである。当院も以前からサワシリンとダラシンをメインに使用している。第3世代セフェムを先輩が使っていたからなどという訳の分からない理由で出し続けるのはやめるべきである。また、インプラント後にニューキノロン1週間とか何をターゲットにしているかわからない出し方をしている先生は耐性菌をそんなに作りたいのだろうか?

しかし、AMAZONさん、こういう売れ線の本すらなかなか在庫置かないんで歯科専門書を冷遇しているとしか思えない。売れてないのかな・・・。

 

 

参考資料

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