関東は大学が多すぎる
毎年書いてるが関東だけで8校。
昔はこれでも良かったのかもしれないが、今は多すぎるとしか思えない。
大都市圏にあるだけで魅力的だった時代は終わったと思う。
正直いって2校ぐらいなくなってもたいして困りはしないのではないだろうか?
ここからの逆転は厳しいと考えられるカチカチ山大学もあれば、過去の名門っぷりを引きずって徐々に沈んでいる事に気付いていない、いや、気付かないふりをしている?大学もある。
私立歯学部全体の存在意義がそろそろ問われようとしていると思う。
関東の私立8校、全ての大学で去年より受験者数減少している。
去年受験者が多かった反動ということもあるだろうが、こんな全部一斉に減るだろうか。
大学によってはかなり受験生が減った所もある。
また偏差値が下がった大学はあるが上がった大学はない。
私立歯学部自体が敬遠されてきているのではないだろうか。
結局高い金を払って歯科医師になっても点数が低すぎてろくに稼げない、開業にかかる資金だけはどんどん上がっていく現状では、承継が確定している状態でなければコストパフォーマンスが悪すぎると判断されても仕方無いでのはないだろうか。
使われている用語の説明
初めてならこの用語解説を読まないと内容がさっぱりわからないので注意して頂きたい。この解析ページでは一切用語の解説をしていない。
また最新の学費に関しては以下のリンクを参照
北日本編はこちらから
表の見方
1 表合格率の赤字は全国平均以下、青字は全国平均以上
2 6年生の実数は1学期の人数。?が付いてないのは大学HP公表のデータ。?は独自収集で信頼度は下がる。
3 出願者数ー受験者数は出願後に留年または卒業保留になったであろう人数
4 浪人受験者数が前年の不合格者数合計より遙かに多い場合は前年卒業保留確定
5 補正合格率=合格者数/志願者数 表の合格率=合格者数/受験者数 闇の合格率=合格者数/6年生実数
6 補正合格率順位:私立大学(17校)内での順位
7 6年ストレート合格率は最短の6年で国家試験に合格した割合
なお、偏差値については2020/09/26現在の河合塾の偏差値を採用している
偏差値については今後変動する可能性がある。
明海大学
偏差値:45.0 (前年度47.5)
学費:6年総合 1930万+教材費160万(前年度と変化なし)
募集人員120名 定員160名
特待生数:なし?
H30年度入学試験 受験者数761名 合格者数265名 倍率2.87 入学者数120名
R1年度入学試験 受験者数780名 合格者数254名 倍率3.07 入学者数120名
R2年度入学試験 受験者数627名 合格者数252名 倍率2.49 入学者数120名
1)国家試験合格率の推移
表の合格率自体は4年連続で全国平均を上回っており、優秀な数字であるようにみえるが、これは完全に偽装である。大量の留年と卒業保留によって6年生を大量に落とした結果がこの数字であり、実態とはかなり乖離している。
実際、闇の合格率は50%を超えたことはない。しかし、6年ストレート合格率自体は40%はキープしており、おそらく上位4割とその他の成績の乖離がかなり激しいと考えられる。
浪人の合格率はあまりよくない。卒業保留で出されてそのまま多浪というケースは多いと考えられる。
2)6年時での学生の処遇
6年生は40%~50%は留年または卒業保留で国家試験を受験することは出来ない。なんとか卒業して国試が受けられるなら80%ぐらいは合格できる(半分ぐらいしか受験できないが)。
延々と卒業試験で引っ張られて落ちて、最後卒業保留で出される学生が30~40名ほど毎年存在している。次年度持ち越し数よりも次年度の浪人受験者数が大きくなるのはそのせいである。おそらく今年も同じ様な事が起こるだろう。
3)入学進級の難易度
学費が私立歯学部最安クラスのため受験生はある程度確保できていたのだが、今年はいきなり受験者数が減少しており、倍率も2.5倍程度まで下がっている。偏差値は45.0で以前よりも入りやすくなってきたのかもしれない。
留年休学率は15%程度となっており、私立歯学部ではかなり低めである。1~5年はあまり落ちない。6年生でいきなりハードに脱落するシステムである。
6年生までいくと後1年で卒業で国試受けられると思えば退学はできないよねえ・・・。おそらく5年まであまり落ちないことから上位層と下位層の成績の解離が大きくなるのではないかと思う。
4)総評
学費が安く6年生まではある程度ストレートに進級しやすい。さらに正規のルートで卒業できなくても中間ぐらいの成績であれば裏の卒業保留で卒業させてくれるとくれば、とりあえずあまりお金を掛けずに卒業資格は手に入れられる大学である。しかし、浪人の国試合格率は低く、卒業はしたものの延々と国試受験マシーンになる可能性はある。
上位層と中間層以下の成績は大きく離れている可能性があり、上位3~4割以内に常にいられるかが明暗を分ける大学である。そこにいれば私立でかなり安い金額で歯科医師になれるだろう。
どうしてもお金にこだわりたい、なんとか成績はキープする!というご家庭には推せる。
東京歯科大学
偏差値:55.0 (前年度55.0)
学費:6年総合 3214万円+教材費?(前年度と変化なし)
募集人員128名 定員160名
特待生数:1~3位が100万、4,5位が50万学費免除らしい
H30年度入学試験:受験者数859名 合格者数209名 倍率4.11 入学者数128名
R1年度入学試験:受験者数902名 合格者数222名 倍率4.06 入学者数128名
R2年度入学試験:受験者数846名 合格者数215名 倍率3.93 入学者数128名
1)国家試験合格率の推移
私立歯科大学の目的が国家試験にまず合格させる事であるなら正直に言って非の打ち所がない。6年ストレート合格率で国公立と同レベルである唯一の私立大学である。データを取り始めてから表の合格率はほぼ95%程度であり、ハイレベルな数字を維持し続けている。
浪人の合格率も高く、ここ2年は100%である。つまり東京歯科では万が一国試に落ちても多浪する要素はない。
2)6年時での学生の処遇
6年生は下位15%程度が最近は留年するが、他大学と比較するとかなり低い割合である。毎年130名程度が卒業して殆どが国家試験に合格する。
卒業保留や出願前留年などは行われていない。
3)入学進級の難易度
偏差値55で倍率は4倍程度を維持しており、入学するのは私立のなかではトップクラスに難しい。
留年、休学者の割合は私立大学で最も低いが、各学年毎に厳しい試験やカリキュラムをたたき込まれるので、落伍者がいない訳ではないことは注意するべきである。
しかし、大学側からのカリキュラムにしっかり乗っていければ高い確率で6年で歯科医師になれる。大体その確率は70~75%程度である。
4)総評
入試が難しく学費も高いが、それに見合った成果が期待できる大学である。正直国家試験の合格率に関して私が言うことは何も無い。
東京歯科の卒業生は臨床が出来ない、という根も葉もない噂を聞くが、所詮負け犬の遠吠えである。そんなのは卒業してからの個人の研鑽次第。
その学力の高さ故に6年生で退学になった学生を即戦力として他大学が編入させたがるという話も聞いている。
授業料は高くカリキュラムはきついが、国公立は無理だけど歯科医師に絶対なりたい方に推せる大学だ。
追記(2020/11/27)
慶応大学との経営統合の話が出てきた。2023年4月からの統合を目指すということで来年入学した学生は途中から慶応大学歯学部生となる確率は高い。
つまり、今年の入試からかなりの倍率と偏差値の向上の可能性があるので注意が必要だ。
学校法人慶應義塾と学校法人東京歯科大学 東京歯科大学の歯学部の慶應義塾大学への統合および法人の合併について協議開始:[慶應義塾]
日本歯科大学
偏差値:52.5 (前年度55.0)
学費:6年総合 3141万円+教材費?(前年度と変化なし)
募集人員128名 定員160名
特待生数:10名が半額(昨年までの半数に圧縮)
H30年度入学試験:受験者数867名 合格者数213名 倍率4.07 入学者数132名
R1年度入学試験:受験者数884名 合格者数239名 倍率3.70 入学者数129名
R2年度入学試験:受験者数809名 合格者数226名 倍率3.58 入学者数128名
1)国家試験合格率の推移
これで名門校と呼べる成績だろうか?ここ5年で表の合格率が全国平均を超えたのは1回だけである。補正合格率もジリジリと順位を下げており挽回するような雰囲気はない。闇の合格率に至っては今年は40%を切ったが、これは後述する6年生の特殊なシステムによる。
6年ストレート合格率はなんとか50%弱をキープしているが、東京歯科や昭和、最近では北海道医療大学などにも後塵を拝する始末である。
2)6年時での学生の処遇
なぜか入学したときには128名のはずなのに、毎年6年生の教室には170名以上存在する。6年生以外に謎の聴講生という人が存在しており、去年は合計すると190名を超えた。人数が多すぎて教室1つに収まらず2つ使用している有様である。
ここから国試を受験できるのは100名程度であり、かなりの人数がまた来年である。そこまで絞っておいても合格率は65~75%程度である。
出願前留年や卒業保留に関しては聴講生のシステムがあるので、行っているかはよくわからない。
3)入学進級の難易度
偏差値は52.5で倍率は3.5~4.0倍となっており、入学するのは比較的難しい。しかし、徐々に倍率が下がっているのが気になる所である。
留年休学者の割合は20%程度で私立大学の平均よりやや低い。1年はほぼ留年せず、3、6年が留年ポイントである。 特に6年は留年率が高いので注意が必要である。
4)総評
正直に言って、ここから劇的に改善していくとは思えない。最終学年で学生を大幅に落としても学生の合格率は一定止まりで、下位4割程度の学力はかなり悪いと考えられる。入学時の偏差値や倍率から考えると6年間の教育システムに問題があるのでは?と言わざるを得ない。
留年を繰り返すと聴講生のシステムが待っており、さらに退学になると某東北のロンダリング大学に移動する学生が結構いるらしい。
学費も高い部類でこの国試の成績ではコストパフォーマンスは悪い。在籍する意味があるのは代々日本歯科という純血主義マニアぐらいだろう。
昭和大学
偏差値:55.0 (前年度55.0)
学費:6年総合 2700万円+教材費?
募集人員96名 定員120名
特待生数:入学試験時選抜試験合格者50名は初年度授業料300万免除
H30年度入学試験:受験者数913名 合格者数178名 倍率5.13 入学者数96名
R1年度入学試験:受験者数1064名 合格者数185名 倍率5.75 入学者数96名
R2年度入学試験:受験者数798名 合格者数205名 倍率3.89 入学者数96名
1)国家試験合格率の推移
国家試験の成績は東京歯科についで優秀である。6年生をほぼ卒業させるため表の合格率は際だった数字ではないが、補正合格率、闇の合格率共に優秀な成績を維持している。
2)6年時での学生の処遇
6年生は殆ど留年しない。3年前に1度だけ13名ほど落ちた時があるが、それを除くと、5名程度卒業できないぐらいである。
もっと落とせば表の合格率も90%を超えると思うが、卒業させて出してしまうことを優先している。ある意味健全である。
なので卒業保留も出願前留年もない。
3)入学進級の難易度
偏差値は55で倍率は5倍を超えていたが、今年から学費が値上がりした影響で受験生がかなり減った。しかしそれでも4倍程度の倍率はあり、入学するのは私立歯学部ではかなり難しい部類である。
留年、休学者の割合は15%未満でかなり低い。4年生のCBTあたりで少し落ちやすいが他の大学からするとかなり大人しめである。
6年ストレート合格率は65%程度であり、3人に2人ぐらいは6年で歯科医師になれる。
4)総評
東京歯科と昭和、2強と言われる大学の1つであるが、実際の国試の成績自体は東京歯科が突っ走っており、少し差があって昭和、そこからかなり差が開いて他大学、というイメージで考えて欲しい。孤高の2位という感じ。
学費も安かったのでかなり人気があったが、値上げにより受験者数はある程度減少した。これは大学側も予想していただろう。
ここから再度受験者数を増やすためには国試の成績をさらにアップしていくしかない。これから各学年の進級、卒業判定をかなり厳しくするという話を聞いているので、大学側もそろそろ本腰を入れ始めたということだろうか。
今年の6年生の処遇か変わるのか、来年からかわからないが、留年休学者率や6年生の絞り方が今後変わってくるのは間違いないだろう。
日本大学松戸歯学部
偏差値:47.5 (前年度50.0)
学費:6年総合 6年総合 2940万+教材費?(前年度と変化なし)
募集人員115名 定員160名
特待生数:入学試験時優秀者は200万免除 他にもあり
H30年度入学試験:受験者数528名 合格者数195名 倍率2.71 入学者数115名
R1年度入学試験:受験者数527名 合格者数212名 倍率2.49 入学者数114名
R2年度入学試験:受験者数389名 合格者数207名 倍率1.88 入学者数116名
1)国家試験合格率の推移
ここ数年、表の合格率は乱高下を繰り返している。留年による6年生の学生数コントロールをしているが上手くいっているとは言い難い。1年毎に合格率が悪くなって良くなってを繰り返していたが、112と113ではある程度の数字を獲得している。しかし、それは112で106以来の禁断の卒業保留を採用し、113でも再度卒業保留で裏で卒業させたお陰である。
しかし、6年ストレート合格率事自体はここ2年改善傾向を示しており、113では47%まで上昇している。最悪な状態だった109の25%未満からは脱却したと考える事ができるかもしれないが、上位層と下位層での学力乖離は深刻だろう。
2)6年時での学生の処遇
30%~40%程度は国家試験を受験することは出来ない。今年の6年生も数は例年と同じぐらい存在するので同じ感じになるだろう。
去年は出願前に16名も離脱しており、出願前に学生をふるい落とした可能性も存在する。
卒業者数と国試受験者数が一致していないため、確実に113でも卒業保留している。そのため、114でも卒業保留する可能性は高い。
出願前にも後にも、国試終了後にも卒業に関する色々なイベントが待ってる可能性がある。
3)入学進級の難易度
偏差値は47.5だが、今年急激に受験者数が減少しており、倍率が2倍を切ってしまった。これからすると以前よりは入学しやすくなったと言えるだろう。
全体的な留年休学者率は23.2%と私立の平均よりわずかに低い。3年生と6年生が留年しやすいゾーンになるようだ。特に6年生は卒業保留で出しているのに40%弱留年休学経験者がおり、危険ゾーンである。
6年ストレート合格率は改善傾向にあるが、まだ2年だけでそれ以前が悪すぎたので、はっきりと断言することは難しいが、上位3割程度をキープ出来れば6年で歯科医師になれるだろう。
4)総評
某御茶ノ水にある大学とライバル関係にあるが、成績はライバルの方がやはり上だろう。6年生で卒業保留を復活させないと合格率が維持できないというのは大学の教育システム全体に問題を抱えている証拠である。
ただし、6年ストレート合格率自体はここ2年は改善傾向にあり、以前のような底からは脱却した雰囲気がある。6年生を無事に通過できるような実力の持ち主なら問題は無い。
偏差値や競争率も低下傾向で以前より入学しやすい可能性があるが、学費は比較的高いのでそこは注意するべき。
何か強く推せる要素があまりないのは事実である。
日本大学
偏差値:50.0 (前年度52.5)
学費:6年総合 3160万+教材費115万(前年度と変化なし)
募集人員128名 定員160名
特待生数:授業料免除等 色々種類有り
H30年度入学試験:受験者数732名 合格者数223名 倍率3.28 入学者数128名
R1年度入学試験:受験者数803名 合格者数243名 倍率3.30 入学者数128名
R2年度入学試験:受験者数674名 合格者数283名 倍率2.38 入学者数125
名
1)国家試験合格率の推移
表の合格率は4年連続で全国平均を下回っており、見た目はかなり悪い。6年生であまり留年させず数字を作っていない、という側面が強く、闇の合格率、6年ストレート合格率からみると学力は比較的高い。
113では久々に90名以上合格させてストレート合格率も58%とかなり回復した。
2)6年時での学生の処遇
あまり留年しないが、たまに10名程度留年することがある。
出願前に人数が減るので、おそらく出願前に最底辺層を留年か休学させている。
おそらく6年生の80%以上は卒業して国家試験を受験することができるので、あまり卒業は厳しくない。
3)入学進級の難易度
偏差値50で倍率は3倍程度を確保していたが、今年は受験者数が減少して2.5倍を切ってしまった。来年はどうなるかわからないが、以前よりも少し入りやすくなったかもしれない。
入ってすぐに待っているのは留年の危機である。1年で20%程度が留年する。2年生もかなり留年するので、入って結構すぐに引導を渡される可能性がある。そこを乗り越えると比較的スムーズに卒業できる。
学費はかなり高いので、早めに引導を渡して貰った方がダラダラ学費を払わないでいいという解釈もできるだろう。
4)総評
偏差値50をキープしており、学費が高くても学生をある程度集める事ができている。低学年の留年率が高く、大学生になって浮かれて遊んでしまうと最初から躓く可能性もあるので注意が必要である。
ただし、6年ストレート合格率が45%以下の年もあるので、上4割をキープしたい。
低学年を無事に抜けると6年ストレートで歯科医師になれる確率は結構高くなるだろう。
古い歴史以外に立地条件や新しい附属病院などもアピールポイントになると思うが、学費はある程度高い。
東京歯科と日大、日本歯科で悩む学生の相談を受けたことがないので、やはりOBが子供を送り込む事が多いんじゃ無いかと思う。
鶴見大学
偏差値:35.0 (前年度35.0)
学費:6年総合 2790万+教材費?(前年度と変化なし)
募集人員115名 定員160名
特待生数:最大10名が授業料全額または一部免除
H30年度入学試験:受験者数271名 合格者数183名 倍率1.48 入学者数67名
R1年度入学試験:受験者数314名 合格者数213名 倍率1.47 入学者数84名
R2年度入学試験:受験者数312名 合格者数219名 倍率1.42 入学者数69名
1)国家試験合格率の推移
データとして今回出している表の合格率で全国平均を上回った年は1年もない。
109では6年ストレート合格率13.2%という驚異的な記録を樹立した。6年で歯科医師になれるのが8人に1人と養成機関としての資質を問われるレベルである。それに飽き足らず翌年も17.5%という数字を弾き出して、全国歯学部の最底辺と言われるようになった。
113では6年ストレート合格率37.6%とある程度数字は回復してきているが、正直単年では全く信用できないし、この数字は13.2%から見たら3倍ぐらいになっているが、他大学と比較したらまだ全然である。
2)6年時での学生の処遇
6年生の処遇は年によって大きく変動した。
110では141名6年生がいたはずなのに国家試験を受験できたのはたったの42名だった。その年から2年連続で卒業保留も行われており、浪人受験者数が大幅に増加している。
112,113では卒業保留も行われておらず、純粋に留年のみの様である。大体3割~4割が留年すると考えられる。
ただし毎年のようにコロコロと方針が変わったりするのでよくわからない所がある。
3)入学進級の難易度
偏差値は35で毎年定員割れであり、入学は容易であると考えられる。
入学して待っているのは激烈な留年率である。全歯学部トップの学生の38%以上が留年休学経験者である。6年生にいたっては50%を超えており、半分はどこかで躓いている。1年と4年が関門である。特に4年のCBTは留年する可能性がかなり高いので注意が必要だ。
6年で終了しない可能性がかなり高いので学費は余裕を持ってとしかいえない。
4)総評
関東で唯一盛大に定員割れしているが、それも納得出来る国家試験の成績である。
数年前に警告したら、鶴見は臨床に力を入れている!臨床重視の教育だから問題ない!というOBからのお叱りを受けたことがあったが、大学の存続に支障を来すレベルの定員割れと歯科医師免許取得者を養成できない状況は好ましくないと思う。
113で少し成績が回復したが、それはおそらく激しい留年率によるものだろう。つまりこの大学では6年生まで来ることが一種のエリートなのだ。6年ストレート合格率と留年率の高さから考えると上位2割ぐらいにいないと安心できない。
この大学的には頑張っているのだろうが、他大学からしたら見劣りするし、学費も安いわけでもない。推せる要素があると言われたら関東の大学の中で入学はしやすい事と横浜が近い、常に留年の危機でカチカチ山状態を味わえるのでドMに向いてますと答えるしかない。
神奈川歯科大学
偏差値:37.5 (前年度37.5)
学費:6年総合 2700万+教材費150万程度(前年度と変化なし)
募集人員110名 定員160名
特待生数:入学時に授業料減免、6年生までの特待生は3名のみ
H30年度入学試験:受験者数569名 合格者数268名 倍率2.12 入学者数116名
R1年度入学試験:受験者数603名 合格者数258名 倍率2.34 入学者数118名
R2年度入学試験:受験者数408名 合格者数229名 倍率1.78 入学者数108名
1)国家試験合格率の推移
表の合格率は乱高下を繰り返す傾向が強い。
ここ数年は良い成績と悪い成績が交互に訪れる事から、成績不良者を溜めては出しての繰り返しの場当たり的な対応が考えられる。
6年生を大量に留年させて学生を絞る事で合格率を上げようとする作戦であり、補正合格率、闇の合格率は低く、下から数えた方が早いランクである。
ここ数年の6年ストレート合格率は18.5%~44.8%とかなりの開きがあり、どれを信用して良いのかよく分からない大学である。
2)6年時での学生の処遇
6年生は過酷である。留年率は40%を超える事が多い。
最近では出願前に人数が間引かれており、出願前に数字を少し操作していると考えられる。
6年生まできて退学になる学生も最近は5名以上いて、そこからO羽に編入する人が多い。
卒業保留は行われていないと考えられる。
3)入学進級の難易度
神奈川歯科も今年大きく受験者数を減らしており、 偏差値は37.5で倍率はついに2倍を切ってしまった。入学は容易である。
定員の一部は韓国や台湾等の学生で埋められる留学生戦法を取っている。
留年休学者数の割合は29.6%とある程度高い部類である。1,4,6年生あたりにトラップがある。特に6年生は50%以上の学生が留年休学経験者であり、6年総額の金額だけでは足りない方が多い、ということに注意が必要である。
4)総評
国家試験の成績的にいえば底辺付近と考えて良い。実際113での6年ストレート合格率は全大学最低の27.3%だった。毎年成績が乱高下するため信頼性は全く無い。
学費自体は私立のなかでは高くもなく安くないレベルだが、留年率が高いため学費が6年予定で納まらない可能性が高い事には注意が必要である。
そのため、上位2割以内ぐらいの成績をキープしていないと不安である。
今年急激に受験者数を減らしており、学生集めに今後より留学生が活用されるようになるのかもしれない。
神奈川の端の方に存在するため、よほどの自衛隊マニアとかでない限りは家から通いやすいとかそういう理由がなければ強く推せる要素はない。
まとめ
・国家試験、6年ストレート合格率は東京歯科が独走
・2番手は昭和だが学費アップの影響で受験生減少
・明海、日大松戸、神奈川などは受験者が比較的大きく減少
・ずるずると中盤の底まで来た日本歯科、踏ん張る日大
・神奈川の2校は推せる要素は少なく、6年で歯医者になれない可能性はかなり高い。
参考資料
引用したデータのある程度の部分は文科省が毎年発表している資料から取ってきている。その内容に関しては如何に添付するが、内容の解説に関しては以下のブログを参照のこと