(続)とある最底辺歯科医の戯れ言集

日本語が不自由な歯科医師のろくでもないお話 

歯学部状況解析2022入学版(私立)(関東編)

 

関東は大学が多すぎる

私立歯学部を受験する学生が減少している。

前回のブログで紹介した北日本の大学では全ての大学で受験者数が前年度割れし、1校しか定員を充足できていなかった。

spee.hatenablog.com

 

毎年書いてるが関東だけで8校。

昔はこれでも充分学生は充足できたし、倍率もついた。

しかし、大都市圏にあるだけで魅力的だった時代は終わった。

2年連続で関東圏の全ての歯学部で受験者数が減少しており、私立歯学部自体が敬遠されてきているのは確かなようだ。

結局高い金を払っても卒業できない学生と国試浪人の増加、歯科医師になれたとしてもろくに稼げない、開業にかかる資金だけはどんどん上がっていく現状では、承継が確定している状態でなければコストパフォーマンスが悪すぎると判断されても仕方無いでのはないだろうか。

関東の大学の生き残りをかけたレースはそろそろ本格的に始まった、と考えるべきだろう。

 

使われている用語の説明

ここに書いてある語句が分からない場合は 

を参照していただきたい。

初めてならこの用語解説を読まないと内容がさっぱりわからないので注意して頂きたい。この解析ページでは一切用語の解説をしていない。

表の見方 

1 表合格率の赤字は全国平均以下、青字は全国平均以上

2 6年生の実数は1学期の人数。?が付いてないのは大学HP公表のデータ。?は独自収集で信頼度は下がる。

3 出願者数ー受験者数は出願後に留年または卒業保留になったであろう人数

4 浪人受験者数が前年の不合格者数合計より遙かに多い場合は前年卒業保留確定

5 補正合格率=合格者数/志願者数 表の合格率=合格者数/受験者数 闇の合格率=合格者数/6年生実数

6 補正合格率順位:私立大学(17校)内での順位

7 6年ストレート合格率は最短の6年で国家試験に合格した割合

なお、偏差値については2021/9/20現在の河合塾の偏差値を採用している 

偏差値については今後変動する可能性がある。 

なお、今年は文科省から毎年発表されるデータが9/20現在公開されていない。そのため、入学試験の成績などは独自調査した数字を採用し、それでもわからない所は空欄とした。受験データに関しては大学によって公表されていないデータもあり、今後文科省の発表するデータと数字が食い違う点がある可能性についてはご了承いただきたい。

なお、文科省がこの私立シリーズが終わるまでにデータを公開しても、評価の中立性を担保するために、数字を途中から反映することはない。

有料noteに関しては全てのデータが出そろってから書きたいと思っているが、文科省の公開があまりに遅ければ空欄で出さざるを得ない状況である。文科省さん仕事してほしい。

 

数字や内容に間違いがあれば、コメント等で指摘してただけると有り難い。

現在通っている学校、母校を傷つけるような文章になっていると感じる人がいるだろうが、一部の大学を貶めるとか優遇するといった事はできるだけしないように配慮して文章を書いているつもりである。

 

明海大学

偏差値:45.0 (前年度45.0)

学費:6年総合 1930万+教材費180万

募集人員120名 定員160名

特待生数:なし?

R1年度入学試験 受験者数780名 合格者数254名 倍率3.07 入学者数120名 

R2年度入学試験 受験者数627名 合格者数252名 倍率2.49 入学者数120名 

R3年度入学試験 受験者数431名 合格者数274名 倍率1.57 入学者数120名 

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明海大学

1)国家試験合格率の推移

 国家試験の表の合格率は5年連続で全国平均を上回っているが、これは卒業保留により裏から卒業させ、受験者数を絞った結果である。ただし、113、114は卒業保留を行っていないので、今後どうなるかはわからない。

 6年ストレート合格率は40%台前半というところで、それほどよいとは言えない。

 浪人の合格率は卒業保留していたにも関わらず芳しくないことから、多浪の危険性が高そう。

2)6年時での学生の処遇

 112まではかなりの数が卒業保留されて国試受験できず浪人になっていた。留年と卒業保留を合わせるとクラスの半数に及ぶことも少なくなかった。

 現在は留年で対応しているようだが、クラスの40%程度が卒業できない。全て留年であれば次の学年の数が膨れあがるため、また卒業保留という手段に戻る可能性は否定できない。

3)入学進級の難易度

 学費が安いため人気が高かったが、今年の受験では受験者数が減少して倍率が1.5倍程度まで低下した。以前よりは入学自体は易化したと言えるだろう。なぜ受験者数が減ったか原因は明確ではない。

 入学すると6年までは結構すんなり上がれる。しかし、6年で大量に脱落する。普通に卒業できたら国試に合格できる可能性は高い。

4)総評

 学費が他大学よりも安い、ということだけではもう受験者数を確保する事が難しいのだろうか?2年連続で受験者数が目減りしている。逆に言うと学費が安く人気があったこの大学に入りやすくなったとも考えられる。

 6年ストレート合格率が低いので、安い学費通りで歯科医師になるためには上3割程度の成績をキープするぐらいではないといけない。ただし、底辺でなければ6年生までは上がれる。そこからが成績下位層の沼に急にはまることになる。卒業保留をやめて2年、6年生が一体何人になっているかが気になるところである。

 少しでも学費が安いところに行きたい、成績はなんとかするという制約のある方にお勧めしたい大学だ。

東京歯科大学

偏差値:57.5 (前年度55.0)

学費:6年総合 3214万円+教材費?(前年度と変化なし) 

募集人員128名 定員160名

特待生数:1~3位が100万、4,5位が50万学費免除らしい

R1年度入学試験:受験者数902名 合格者数222名 倍率4.06 入学者数128名  

R2年度入学試験:受験者数846名 合格者数215名 倍率3.93 入学者数128名  

R3年度入学試験:受験者数808名 合格者数195名 倍率4.14 入学者数128名  

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東京歯科大学

1)国家試験合格率の推移

 国家試験の合格率は常に90%をキープしており、私立歯学部の頂点を独走している。6年ストレート合格率は他の歯学部が絶対に到達できない70%を越えており、国公立なみである。

2)6年時での学生の処遇

 6年生は15%ぐらいが卒業できずに脱落するが、これは他大学からみて少ない方である。卒業保留や出願前留年など小細工はいっさい必要ない。

3)入学進級の難易度

 偏差値は私立トップの57.5、他大学の受験者が大幅に減少する中で、倍率4倍以上を維持している。今後KO大学との統合が正式に決定すればさらに偏差値が上がる可能性があるだろう。入学するのは相当難しい。

 トータルの留年休学者率は15%程度であり、私立のなかではかなり低い。ただし、これは楽に上がれるというわけでなく、厳しいカリキュラムのレールに乗っていく必要がある、ということである。前述したが、6年時は底辺層が15%程度留年する可能性があり、ここが唯一といっていいまとまって落ちる所である。

4)総評

 立地も水道橋という都心の中央部であり、昔のように千葉というデメリットもない。KO大学になったら大学としてのブランドも他の歯学部と比較にならないだろう。入学して国家試験に受かるまでの流れでこれ以上の私立歯学部は存在しない。

 ただし、この大学を出たら成功が確約されるわけではないことは注意してほしい。卒後の努力は誰でも必要だ。

 唯一の欠点として学費はかなり高い。そのため学費を払えるならMAX推しだろう。払えない人は国公立か他大の特待狙いで。

 

日本歯科大学

偏差値:52.5 (前年度52.5)

学費:6年総合 3138万円+20万円+教材費?

募集人員128名 定員160名

特待生数:10名が半額

R1年度入学試験:受験者数884名 合格者数239名 倍率3.70 入学者数129名

R2年度入学試験:受験者数809名 合格者数226名 倍率3.58 入学者数128名

R3年度入学試験:受験者数610名 合格者数221名 倍率2.76 入学者数120名

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日本歯科大学

1)国家試験合格率の推移

 国家試験の表の合格率は数年に1回全国平均を越える程度であり、見栄えは良くない。6年ストレート合格率40%後半ぐらいで安定してしまっており、悪いわけではないが上位校とは言い難い成績である。

 しかし、毎年70名以上コンスタントに合格しているわけで、学生の能力はある程度高いと考えられる。114では久々に表の合格率が全国平均を上回り100名以上合格者を出したので、6年ストレート合格率がどれぐらいだったか注目である。

 浪人の合格率は比較的高いので、現在浪人は諦めずに頑張ろう。浪人しても大丈夫、という話ではない。

2)6年時での学生の処遇

 日本歯科大学は6年生以外に聴講生というシステムがあり、両者を合わせると180~200名近くを抱えているようだ。当然教室1つには入りきらない。そこから国試を受験できるのは100~120名程度であり、さらに国試の合格率はあまり良くない。

 卒業保留や出願前留年は行われていない、と思う。 

3)入学進級の難易度

 偏差値は52.5と私立歯学部ではかなり高い方である。入試倍率は3~4倍を確保していたが、今年はいきなり受験者数が一定数減少しており、倍率も3倍を切ってしまっている。勿論それでも入るためにはある程度の学力は必要だ。

 入学してからの留年休学率はここ数年徐々に上昇している。以前はかなり低い部類だったが、現在は私立の平均値程度である。明確なトラップ学年はないが、ジワジワと脱落していく。今年の春は状況が悪化して各学年で大量留年したという情報がある。

4)総評

 なぜ1学年128名で入学して最後200名近くになってしまうのだろうか?なぜ偏差値52.5と私立ではかなり上の方の学生を取っているにもかかわらず、この国家試験の成績なのだろうか?それに対する回答が今年の受験生減と、定員を埋められなかったという事実ではないだろうか?勿論1年だけの減少かもしれないので、今後の経過を見ていく必要がある。

 残念だが、お隣の駅の大学にだいぶ差を開けられたのは間違いない。学費も高い部類であり、代々日本歯科で校友に絶対ならないといけない方以外にこの大学を無理に押す理由はない。

 

昭和大学

偏差値:55.0 (前年度55.0)

学費:6年総合 2700万円+寮生活82万+34万+教材費?万円

募集人員96名 定員120名

特待生数:入学試験時選抜試験合格者50名は初年度授業料300万免除

R1年度入学試験:受験者数1064名 合格者数185名 倍率5.75 入学者数96名

R2年度入学試験:受験者数798名 合格者数205名 倍率3.89 入学者数96名

R3年度入学試験:受験者数763名 合格者数225名 倍率3.39 入学者数96名

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昭和大学

1)国家試験合格率の推移

 国家試験の成績は私立では東京歯科に次ぐ成績をキープしている。6年ストレート合格率は60%を越えており、東京歯科には及ばないが他の大学は50%台前半が関の山であり、孤高の2位というポジションである。

 浪人の数自体が少ないが、合格率は比較的高い。

2)6年時での学生の処遇

 6年はほぼ留年しない年もあれば15%程度が留年する年もあり、成績によって対応していると思われる。6年まで来れば他大学と比較すれば遙かに緩く卒業できる。

 卒業保留や出願前留年は行われていない。

3)入学進級の難易度

 以前は学費の安さと国試の合格率から東京歯科を上回る受験生を集め、倍率は5倍を超えていた。しかし、学費を値上げした2年前に受験者数が大幅に減少。それでも倍率は3~4倍、偏差値55ということで入学はある程度難易度が高い。

 入学後の留年休学者の割合は15%未満であり、私立大学の平均より低い。普通にしていれば卒業は問題ない。

4)総評

 国試の成績、留年率の低さ、上がったといっても私立平均ぐらいの学費、という事を総合すれば、全ての人に充分お勧めできる大学である。

 ただし、受験者数減少による学生達の学力レベルの低下は充分考えられるため、5年後以降に今の成績がキープできるかまではわからないのが現状ではあるが、そこまで急に悪くなる事も無いだろう。

 

日本大学松戸歯学部

偏差値:47.5 (前年度47.5)

学費:6年総合 6年総合 2940万+35万+教材費?

募集人員115名→128名 定員160名

特待生数:入学試験時優秀者は200万免除 他にもあり

R1年度入学試験:受験者数527名 合格者数212名 倍率2.49 入学者数114名

R2年度入学試験:受験者数389名 合格者数207名 倍率1.88 入学者数116名

R3年度入学試験:受験者数303名 合格者数231名 倍率1.35 入学者数?名

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日本大学松戸歯学部

1)国家試験合格率の推移

 国家試験の表の合格率は上がったり下がったり乱高下しやすい。6年ストレート合格率も同様で30%を割り込む年もあれば40%後半になったりと安定感に欠ける。ここ3年ほどは成績がある程度のレベルで安定してきており、一時期の低迷を脱してきたのかもしれない。

 浪人の合格率はそこまで悪くはなかったのだが、114ではあまり良くなかったため過信は禁物である。現役でしっかり受かる事が大事。 

2)6年時での学生の処遇

 この大学は卒業保留を採用しており、卒業できるが国試は受けられない学生が数十名存在する。卒業保留に普通の留年などを含めて40%程度が脱落する。60%に残って国試を受験できれば80%程度は合格できる。なお、卒業保留をやめた年もあり、場当たり的な感じである。

 出願前の操作は行われていないと思われる。

3)入学進級の難易度

 R2年度の入試でガクッと受験者が減ったが、今年はさらに減少しており、ついに倍率は1.5倍を割ってしまった。2年前の半分の入試倍率と考えれば、以前より入学するのは明らかに容易である。

 入学後の留年休学者の割合は20~25%であり、私立平均よりやや高い。最近は低学年でもある程度留年するようになってきているが、やはり6年が最大の関門である。

4)総評

 入試の倍率がここまで大幅に下がれば、学生の学力低下は避けられないだろう。数年後の国試合格率がどうなっているかは経過をみていくしかないが、この状況で来年の定員を1割増やすという決定には違和感を感じざるをえない。

 卒業保留は当然意図的に国試の合格率を偽装するために行っている。卒業保留の学生を全部留年させれば、次年度の6年生の合格率が低下する可能性が高まるためである。

 この合格率でこの学費なら、別にこの大学ではなくてはいけない、という理由もない。東京都内の歯学部は学力的に厳しいが、関東在住で通学圏内というような条件の学生にお勧めしたい。それでも明海との2択になりそうだけど。

 

日本大学

偏差値:50.0 (前年度50.0)

学費:6年総合 3160万+34万+教材費130万

募集人員128名 定員160名

特待生数:授業料免除等 色々種類有り

R1年度入学試験:受験者数803名 合格者数243名 倍率3.30 入学者数128名 

R2年度入学試験:受験者数674名 合格者数283名 倍率2.38 入学者数125

名 

R3年度入学試験:受験者数541名 合格者数286名 倍率1.89 入学者数128

名 

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日本大学

1)国家試験合格率の推移

 国家試験の表の合格率は良くないが、6年ストレート合格率はある程度キープできている。それがこの大学の特徴だったが、それは114で完全に崩壊した。表の合格率が53.8%では6年ストレート合格率はせいぜい40%中盤ぐらいではないだろうか。

 浪人の合格率はある程度高い。現役の合格率が低くあまり見劣りしないのは逆に哀れだ。

2)6年時での学生の処遇

 6年生はよほど底辺でなければ卒業できるが、年によって対応が様々である程度留年させる年もある。かなり国試の成績が悪かったので、今年の6年は留年させるということもありえる。

 卒業保留はおそらく行われていないが、出願前に底辺層を休学させ国試出願者を圧縮しているという噂はある。

3)入学進級の難易度

 2年連続で受験者数が減少しており、倍率はついに2倍を切ってしまったようだ。偏差値は50のままとはいえ、以前と比べるとかなり入学しやすくなっている。

 入学してからの留年休学者率は急上昇しており、全国でも有数のレベルとなっている。特に1、2年で大量に留年するため、1、2年で底辺は退学に追い込まれる。6年は緩いが、そこまで行き着けるかどうかが問題なのだ。

4)総評

 隣の駅の大学との差は開くばかりであり、国試に受からせる機関としては天地ほどの差といっても過言ではないだろう。学費、国試の合格率等々から受験者に明らかに敬遠されてきているのでは?。

 ある程度の偏差値の学生が入学して、留年休学がどんどん厳しくなっているのに国試の合格率はむしろ下がっていくのは何故だろうか?大学のシステムに問題があるのではないかと思わざるを得ない。

 学費もかなり高く、急上昇している留年率からして6年ストレート合格率の上昇は望めそうにもなく、国試対策も失敗続きとなれば推せる要素はどこだろうか?立地条件と新病院?1,2年で辞める学生は病院見学ぐらいでおさらばなのに?

 どうしても行きたいなら止めはしないが、1年でさようならしないように気をつけて欲しい。

 

鶴見大学

偏差値:35.0 (前年度35.0)

学費:6年総合 2625万円+諸経費?+教材費不明(学費下げ) 

募集人員115名 定員160名

特待生数:新入生特待制度拡充

R1年度入学試験:受験者数314名 合格者数213名 倍率1.47 入学者数84

R2年度入学試験:受験者数312名 合格者数219名 倍率1.42 入学者数69

R3年度入学試験:受験者数192名 合格者数148名 倍率1.30 入学者数49

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1)国家試験合格率の推移

 奥羽、福岡と逆トップ3を形成しており、一時期その中でもトップを独走していた大学である。一時期やや盛り返した様に見えるが、出願前留年と卒業保留による数字の偽装である。偽装をやめたら元のレベルに戻ってきている。

 6年ストレート合格率は驚異の13%を記録した事もあったが、今はやや持ち直している。

 浪人の合格率は悪いが現役もそんなに良くないから、何年かけてでも卒業してなんとか受かろう、って感じ。

2)6年時での学生の処遇

 現在は基本的に留年のみで対応しているようで、30~35%程度が脱落する。生き残って卒業できても半分ちょっとしか合格できない厳しい状況である。

 おそらく卒業保留、出願前留年は今は行っていない。

3)入学進級の難易度

 今年、受験者数が大幅に減少し、倍率は確実に1倍に近づいている。悲惨なのは入学者数であり、今年は定員115名で49名しか入学していないようだ。偏差値も35と最低ランクであり、入学する事は容易である。年を追うごとに定員割れが激しくなっている。

 特筆すべきは、入学してからの留年休学者の割合である。40%弱で全大学の間でワーストである。1年でも留年するので早めの退学も多そう。激烈なサバイバルゲームに勝っても国試に受かる保証はない。 

4)総評

 横浜に近い駅前というロケーションでこの状態。回復させる手段は残っているだろうか?私は正直もう手遅れではないかと感じている。この状態が続けば奥羽のように偏差値がなくなるだろう。

 6年ストレート合格率は少し回復したと言ってもそれでも底辺クラス、学費を下げたと言ってもそこまでインパクトがある下げ幅でもないし、留年浪人せずに歯医者になれる可能性も低い。追加でお金を持っていかれるリスクの方が高いのである。何をもって推せる要素があるのかわからない。

 刹那的なドM体質で別に歯医者にならなくてもいいぐらい実家が太い人にならお勧めできる大学、いやそんな人おるんか。

 

神奈川歯科大学

偏差値:37.5 (前年度37.5)

学費:6年総合 2700万+10万+教材費150万程度

募集人員110名 定員160名

特待生数:入学時に授業料減免、6年生までの特待生は3名のみ

R1年度入学試験:受験者数603名 合格者数258名 倍率2.34 入学者数118名

R2年度入学試験:受験者数408名 合格者数229名 倍率1.78 入学者数108名

R3年度入学試験:受験者数325名 合格者数201名 倍率1.62 入学者数104名

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神奈川歯科大学

1)国家試験合格率の推移

 安定感に乏しいが、良い時も表の合格率が90%を越えたりするわけでもない。どちらかというと下位層である。6年ストレート合格率も10%台の次の年に40%を越えて、また次の年は20%台と2年周期となっている。この周期で考えると115は悪い年ということなるがどうだろうか。

 浪人の合格率は50%程度はあるので希望はある。

2)6年時での学生の処遇

 基本的には留年で対応しているようである。一時期はクラスの半分以上が卒業できない状況であったが、最近はやや持ち直して40%ぐらいの脱落となっている。それでも充分落ちているわけだが。

 卒業保留は行っていないが、出願前の操作は否定できない。

3)入学進級の難易度

 この大学も受験者数が減ってきており、倍率は1.5倍をやや越える程度しかない。偏差値は37.5で入学者のある程度を留学生でなんとか充足している。そのため入学は比較的容易である。

 入学後の留年休学者率は約30%であり、私立の中でもかなり高い方である。最近は1年でも結構落ちるようで注意が必要である。

4)総評

 国家試験の合格率、6年ストレート合格率、学費、立地、色々考えてみて強く推せる要素があるだろうか?学費は私立の平均ぐらい、国試の成績は下から数えた方が早い。留学生が多くて、国際交流ができるぐらい?

 明らかに入試の競争力を失ってきており、数年後には更なる国試合格率の低下もありえるので注意が必要だ。

 上位20%以内を維持しづけられる自信がある方、自衛隊が好きとか特殊な趣味をお持ちの方に推せる感じ。

 

まとめ

・国家試験、6年ストレート合格率は東京歯科が独走、2番手は離れて昭和

・明海、日本歯科、日大、鶴見などで受験者が大きく減少

・瀬戸際の日本歯科、日大

・神奈川の2校は入学は容易だが、6年で歯医者になれない可能性

 

北日本編

spee.hatenablog.com

spee.hatenablog.com

追記(有料note)

文科省からデータが公表されたため、最新のデータを導入してブログを大幅に内容拡充して有料noteとして書き直した。

私立歯学部の受験を考えている受験生、父兄用である。

特に親が歯科医師の場合、必ず親と一緒に読んでもらいたい。

note.com

4つのブログで構成されており単品では980円(1校200~250円)。4つのブログをセットでお買い上げ頂くと17大学で2800円(1校160円)。

 

参考資料

文科省から最新のデータが公開されていないため、去年までの公開データ、独自調査データなどを組み合わせている。

第114回歯科医師国家試験結果速報(ユイ) - (続)とある最底辺歯科医の戯れ言集

歯学部状況解析2021入学版(私立)(関東編) - (続)とある最底辺歯科医の戯れ言集

などを参照のこと。