(続)とある最底辺歯科医の戯れ言集

日本語が不自由な歯科医師のろくでもないお話 

各大学別国家試験合格率推移2017年版(私立)(中部、西日本編)

 

私立大学のラスト

東京周辺にあんなに大学があるにも関わらず、この地域にはこれだけしかない。

信州に1校

中部に2校

大阪に1校(国公立として大阪大学がある)

福岡に1校(国公立として九州大学、九州歯科大学がある)

福岡を除くと関東ほどはライバルはいないように見える。

ではこれらの大学は勝ち組になっているのか?

と言われるとそんなことはない。

かなり厳しい状況の大学もある。

 

表の見方 

1 表合格率の赤字は全国平均以下、青字は全国平均以上

2 6年生の実数に?が付いてないのは大学HP公表のデータ。?は独自収集。

3 出願者数ー受験者数は12月以降に留年または卒業保留になったであろう人数

4 浪人受験者数が前年の不合格者数合計より遙かに多い場合は前年卒業保留確定

5 補正合格率=合格者数/志願者数 表の合格率=合格者数/受験者数

6 補正合格率順位:私立大学(17校)内での順位

 

 よくわからない用語はこちらを参照

 追記(2017/11/03)

文科省から最新のデータが発表されましたので反映しました。

 

 

松本歯科大学

偏差値:40.0 (前年度37.5)

学費:6年総合 2736万+教材費200万(前年度から大幅アップ) 

特待生数:5名が6年420万レベルになる

H28年度入学試験:受験者数257名 合格者数190名 倍率1.35 入学者数96名

H29年度入学試験:受験者数281名 合格者数177名 倍率1.59 入学者数96名(募集人員96名 定員120名)

H28年度6年ストレート合格率:17/35 48.6%

H28年度6年ストレート合格率:24/45 53.3%

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1)国家試験合格率の推移

  過去最下位を独走してきたこの大学。最底辺といえばこの大学の代名詞だった。そう遠い過去から3年前までは・・・。しかし、ここ2年の上昇ぶりはすさまじい。H28年度の6年ストレート合格率は他の30%に満たない大学を横目に50%弱まで回復している。110回では補正合格率50%を確保して、もう最底辺と呼ぶことはできないほどだ。

 

2)6年時の留年数

  6年生での出願前留年はおそらく行っていない。出願後の留年に関してはかなりの水準で留年させている。109では54%、110では43%が留年。しかしそこで卒業できた学生はかなりの確率で国家試験に合格できており、ここ2年は表の合格率は全国平均以上となっている。

 

3)111での展望

  ここ2年間を踏襲するとすれば、多くの学生を留年させて精鋭で挑みに来る形だろう。ただし111は傾向がかなり変わると言われており、松本の精鋭達がそれに対応出来るかどうかまではまだ分からない。

 

4)総評

  国家試験の成績向上や留学生の受け入れによりH29年度の入学者数も定員オーバー・・・。また文科省に怒られますよ的な感じだが学費の安さもあり人気のようだ。しかしH30年度入学生からは学費が大幅にアップされる。経営的にかなり厳しかったのだろう。ダンピングからの値上げは未だ行った大学がないために今後の入学者数等注視していくべきだろう。この値上げが成功するためには111回は絶対落とせない戦いとも言える。

 

 

朝日大学

偏差値:40.0 (前年度42.5)

学費:6年総合 1918万+教材費?(前年度と変化なし) 

特待生数:なし

H28年度入学試験:受験者数604名 合格者数238名 倍率2.54  入学者数127名

H29年度入学試験:受験者数498名 合格者数248名 倍率2.01  入学者数128名(募集人員128名 定員140名)

H28年度6年ストレート合格率:28/106 26.4%

H28年度6年ストレート合格率:35/131 26.7%

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1)国家試験合格率の推移

  表の合格率は106.107を除いて全国平均以下であり、ここ3年は合格率は低迷している。かなりの数留年しているが、その中のある程度が毎年卒業保留で裏から出されているようだ。その証拠に前年度の不合格者合計を必ず上回る数の浪人が翌年受験している。学生を絞っているものの国試の合格率は悪く補正合格率自体は下から5番以内となっている。

 

2)6年時の留年数

 留年率は年々上昇し、110では46.5%となっている。ほぼ半分が落ちる計算。そしてその何割かは卒業保留で浪人となっていると考えられる。110では相当な数卒業保留で出して溜まっていた6年生を1回クリアにしたという噂だが・・・。この大学各学年の学生数を公開していないのでそこら辺はネットをみてもわからない。

 

3)111での展望

 おそらく今年もある程度留年率高めで来る事になるだろう。1回クリアにしたと言うことは留年一杯させても次年度の教室のキャパはまだ大丈夫、という風に考える事もできる。そのため補正合格率は低めになるだろう。浪人が一体何人受験したかもよく見ておく必要がある。

 

4)総評

 学費は非常に安いがH28年度の6年ストレート合格率は26.4%であり、明海と並んでハイリスクハイリターンな大学だ。6年で歯科医師になれれば最安だが、殆どの学生は留年で追加の授業料が必要だ。裏から卒業保留で浪人になれば予備校のお金だってかかる。毎年卒業保留しているため浪人の数は増加の一途であるが、浪人の合格率は非常に悪い。つまり卒業保留で出された場合、そのまま多浪の可能性が非常に高い。そういう意味でも6年で一気に卒業し国試に受かる事が非常に重要な大学といえる。

 

愛知学院大学

偏差値:42.5 (前年度40.0)

学費:6年総合 2874万+教材費?(前年度と変化なし) 

特待生数:入試上位で110万減 2年時以降上位10%が30万円減 

H28年度入学試験:受験者数537名 合格者数306名 倍率1.75 入学者数123名

H29年度入学試験:受験者数575名 合格者数329名 倍率1.75 入学者数124名(定員125名)

H28年度6年ストレート合格率:74/128 57.8%

H29年度6年ストレート合格率:56/121 46.3%

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1)国家試験合格率の推移

  国家試験の合格率自体はかなり優秀な部類に入る。補正合格率自体も上から5位以内をキープしている。但し表の合格率、補正合格率ともに徐々に低下傾向であり、上位を保つ事ができるかどうか瀬戸際である。

 

2)6年時の留年数

  以前は殆ど留年しなかったようだが、ここ2年ほどは20%留年させる様になった。これは下位層の学力がかなり厳しいと判断されるようになったと考えられ、今後も留年ははある程度させていかないと表の合格率の維持は難しいだろう。

 

3)111での展望

 補正合格率は優秀であり、今年もそれをキープすることができるかどうかだろう。H28年度の6年ストレート合格率自体も57.8%でありかなり優秀である。

 

4)総評

  表の合格率は余り優秀とは言えないが、中身はかなり優秀な国家試験の成績である。入試は緩く偏差値も低い。学生を集めるのにやや苦労している様な数字だったが、H29年度は定員をやや超過する学生数を取っているようで少し上向きなようだ。下手に関東の成績が悪い大学に行くよりは中部地方の高校生ならここに行った方がいいような気がする(と毎年のように書いている)。特待生的な制度はあまり充実していない。

 

大阪歯科大学

偏差値:50.0 (前年度47.5)

学費:6年総合 3230万+教材費?(前年度と変化なし) 

特待生数:入学時の成績で1名が2415万円免除 25名が515万円免除

H28年度入学試験:受験者数412名 合格者数147名 倍率2.80 入学者数125名(定員128名)

H29年度入学試験:受験者数603名 合格者数223名 倍率2.70 入学者数128名(募集人員128名 定員160名)

H28年度6年ストレート合格率:51/128(39.8%)

H29年度6年ストレート合格率:66/128(51.6%)

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1)国家試験合格率の推移

 ここ4年ほどは表の国家試験の合格率は全国平均以上をキープしており110回では驚異の90%越えを達成した。しかしそれは砂上の楼閣である。110回では156名の学生がいたはずだが、22名出願前に消え、さらに53名が出願後に消え、国家試験を受験したのはほぼ半数の81名である。さらにここ2年は明らかに卒業保留で裏から学生を卒業させている。おそらく110でもやっているだろう。この大学は数字を偽装しまくって表の数字を出しているので全く信用できない。 実際の補正合格率はもっと下でありせいぜい中位レベルである。

 

2)6年時の留年数

 上記通りであり、出願前留年と卒業保留をダブルで採用している。実際は40%以上の学生が国家試験を受けることが出来ない状態と考えられる。 

 

3)111での展望

 おそらく今年も出願前留年と卒業保留ダブルでやってくるだろう。そうやって表の合格率をつり上げる作戦でもう何年もやってるわけであり、それを今更ストップすることはできない。  

 

4)総評

  表の合格率、関西に1校しかない私立というロケーション、そういった所から偏差値は50を回復、入学者も多い。しかしそれはこの大学で行われている事を反映しているとはいえない。関西や西日本に多くのOBを輩出してきた名門だが、国家試験へのアプローチ的にはもう名門の面影はない。出願前留年、卒業保留を組み合わせ6年生は大量にカットされる。その割には授業料も高くお得感は無い。表の数字と裏の数字の解離が激しすぎる大学だ。

 

 

福岡歯科大学

偏差値:42.5 (前年度42.5)

学費:6年総合 2725万+教材費140万弱(前年度と変化なし) 

特待生数:入試で上位3位まで 初年度246万円免除 以降成績次第で継続

     別の特待生枠 150万円免除

H28年度入学試験:受験者数297名 合格者数153名 倍率1.94 入学者数97名

H29年度入学試験:受験者数257名 合格者数167名 倍率1.54 入学者数87名(募集人員96名 定員120名)

H28年度6年ストレート合格率:28/81 34.6%

H29年度6年ストレート合格率:23/92 25.0%

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1)国家試験合格率の推移

 5年ぐらい前までは、福岡歯科大学?結構国試の成績はいいんだよねえ、と言えたが、そこから急落しており、右肩下がりと言わざるを得ない。110では表の合格率でついに最下位。 大学側もあまりに見た目が悪いため多少留年率を上げて調整しようとしているが効果がないようだ。補正合格率は5年で66.7%→31.7%と半分以下となってしまった。急激に進行する国家試験の難化に全く対応出来ていない。学力低下が著しいと考えられる。おそらくこの状況はまだまだ続くのではないだろうか。

 

2)6年時の留年数

  ここ3年で少しずつ留年率は上がってきており、110では28%留年となっている。今年の6年生は114名であり、さらに留年率はあげないと表の合格率は上がりそうにない。110の状態が111も続くとするとおそらく5割前後留年させないと表の合格率は話にならないだろう。

 

3)111での展望

  かなり厳しいと予想する。今までの国試の成績のためか、1年生はとうとう定員割れとなってしまった。なんとしても111では合格率を上げたい所だろう。おそらくそれは5割以上の大量留年によってしか達成できないのではないだろうか・・・。

 

4)総評

 10年前の状態からは考えられないほどの転落を見せている大学である。表の国家試験合格率最下位、定員割れ等既に負のスパイラルはかなりの状況まで進行しており、今の状態のままだとかなりまずいだろう。浪人の合格率も悪く、1回国試に落ちるとズルズル多浪というパターンが多そう。110回での成績から考えると、某神奈川の大学と某東北の大学で3トップといえるだろう。そう、下から数えた3トップ・・・。

 

 

 

AMAZONさん

 

 

参考

今年の他の地域 

 

 

2017年3月に発表された国家試験の結果