(続)とある最底辺歯科医の戯れ言集

日本語が不自由な歯科医師のろくでもないお話 

歯学部状況解析2019入学版(私立)(中部、西日本編)

西日本は私立大学は少ない

西日本は私立が少なく国公立が多くなる。

中部は私立しかないし、中国四国九州は私立は福岡歯科大学のみで後はすべて国公立となる。

そういう意味で受け皿としてニーズがあるはずで、実際そうだったわけだが・・・。

 

語句がよく解らない方は

こちらを参照

 

 学費に関しては


その他の地域

 

 

 

 

 

表の見方 

1 表合格率の赤字は全国平均以下、青字は全国平均以上

2 6年生の実数は1学期の人数。?が付いてないのは大学HP公表のデータ。?は独自収集で信頼度は下がる。

3 出願者数ー受験者数は出願後に留年または卒業保留になったであろう人数

4 浪人受験者数が前年の不合格者数合計より遙かに多い場合は前年卒業保留確定

5 補正合格率=合格者数/志願者数 表の合格率=合格者数/受験者数 闇の合格率=合格者数/6年生実数

6 補正合格率順位:私立大学(17校)内での順位

7 6年ストレート合格率は最短の6年で国家試験に合格した割合

 

図に関しては補正合格率を廃止して6年ストレート合格率に変更した。

 

松本歯科大学

偏差値:40.0 (前年度40.0)

学費:6年総合 2736万+教材費200万(前年度と変化なし) 

募集人員96名 定員120名 

特待生数:1年目の枠が拡大 

H29年度入学試験:受験者数281名 合格者数177名 倍率1.59 入学者数96名

H30年度入学試験:受験者数211名 合格者数173名 倍率1.22 入学者数89

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1)国家試験合格率の推移

 松本といえば10年前は一校だけ異次元の大学と思われていた。実際、106では驚異の6年ストレート合格率8.5%を叩きだし、この大学にもう未来はないのではないか、と皆思った程だ。しかし、学費を大幅に下げることにより優秀な学生を集め、驚異的な回復を成し遂げることに成功した。109、110では表の合格率は全国平均を越えるところまで来ている。6年ストレート合格率も50%を越えた。111では表の合格率、6年ストレート合格率共に下がってしまったが、それでも以前の状況からすると決して悪い状況とはいえない。

2)6年時での学生の処遇

 109、110の合格率は6年生を50%ほど留年させることにより達成された数字である。しかし111は留年率は急激に低下し30%未満となっている。今後もこの傾向が続くのか観察が必要である。出願前の操作や卒業保留などは行われていないようだ。

3)入学進級の難易度

 偏差値は40、今年から学費を上げたことから受験者数は減少しており倍率はかなり低い。つまり入学自体はかなり容易である。ただし、入学してからの進級の難易度はある程度高く全学生の26%程度が留年や休学経験者である。2,4,6年あたりで留年の可能性がある。

4)総評

  111で国家試験の成績は下がってしまったが、それでも底辺と言われる他の大学とは歴然とした差があり、この大学はすでに底辺ではない。今の所、沼からの浮上を果たした唯一の大学といえる。底辺校は東京歯科のメソッドを真似るよりも教員や学生のリソースが近いこの大学のメソッドを学ぶべきである。

 今年から学費を上げたことから受験者数は25%ほど減少。入学者は微妙に定員を割った。しかし、他の地方大学が軒並み大幅に定員割れしている事を考えるとかなり健闘していると言える。大学としては大幅に増収。今までダンピングして経営に悪影響が出ていた所が少しでも改善するわけだから、これぐらいの定員割れは許容範囲だろう。しかし学費を上げたことで優秀な学生が逃げてしまったとすれば、学力の低下は避けられないわけで、その審判は6年後以降に受ける事になる。今の状況が6年後も盤石かどうかは分からない事をしっかり理解しておくべきである。

 

朝日大学

偏差値:40.0 (前年度40.0)

学費:6年総合 1918万+教材費?(前年度と変化なし) 

募集人員128名 定員160名

特待生数:なし

H29年度入学試験:受験者数498名 合格者数248名 倍率2.01  入学者数128名

H29年度入学試験:受験者数416名 合格者数249名 倍率1.67  入学者数128名

 

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1)国家試験合格率の推移

 表の国家試験の合格率は4年連続で全国平均を下回っており、補正合格率も12~15位あたりとあまり良い成績とは言えない。闇の合格率も35~45%であり、6年生の半数以上が歯科医師にはなれない。6年ストレート合格率は106あたりまでは50%を越えており優秀な部類であったが、3年連続25%程度まで低下。111では40%まで回復したがこれが来年も維持できるか?

2)6年時での学生の処遇

 出願前の操作はあまり行われていないようだが、出願後には40%程度の学生が脱落する。40%のうちある程度の割合が卒業保留で裏から出されている。よほど6年の教室が一杯になるのを避けたいようだ。卒業保留で裏から出しても160名近く6年生を抱えるのは何故だろうか?

3)入学進級の難易度

 定員は充足しているが受験者数は減少傾向であり、倍率は1.5倍程度まで低下してしまっている。学費の安さをウリに受験者数を集めてきたが、国家試験の結果から受験者に敬遠されるようになったのだろうか?偏差値自体は変化無く40であり、それほど入学自体は難しいわけではない。

 進級は2,4,6年あたりが留年ポイントであり、25%程度の学生が留年や休学となる。しかし卒業保留で国試浪人に自動的になることを考えると25%よりも悪いと考えておいた方が良い。

4)総評

 学費は安いが国家試験の合格率、6年ストレート合格率は悪くハイリスクハイリターンと言える。6年で歯医者になれる確率は大体30%ぐらい?かもしれない。留年率も高く卒業保留で裏から毎年出しており、見た目の学費の安さだけで入学するのは大変危険である。浪人の合格率は40%以下のため、卒業保留で浪人になってしまった場合1浪時に勝負を決めないとそのまま多浪コースに乗る確率が高い。2年で留年したら6年生の厳しさを考えると継続はあまりお勧めできなさそうだ。

 

愛知学院大学

偏差値:45.0 (前年度42.5)

学費:6年総合 2874万+教材費?(前年度と変化なし) 

募集人員125名 定員160名

特待生数:入試上位で110万減 2年時以降上位10%が30万円減 

H29年度入学試験:受験者数575名 合格者数329名 倍率1.75 入学者数124名

H30年度入学試験:受験者数483名 合格者数316名 倍率1.53 入学者数121名

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1)国家試験合格率の推移

 表の合格率は全国平均ぐらいの成績を維持している。補正合格率は3~6位、6年ストレート合格率も45%以上はキープしており、ある程度優秀な大学である。ただし最近は6年ストレート合格率が徐々に低下してきているのが気になるところである。

2)6年時での学生の処遇

 出願前の操作はあまり行われていない。以前はほぼ留年はなかったが、最近は20~25%程度は留年する。次第に留年は増加しており学力レベルの低下の可能性がある。また、今年はすでに実質卒業がほぼ不可能な学生が25人ほど出ていると聞いている。おそらく大学としてはこの学生が休学してくれれば出願者数が減るので御の字なのではないだろうか・・・。

3)入学進級の難易度

 偏差値は45と微妙に上がってきているが、受験者数はある程度確保しているものの辞退者も多いようで大量に合格者を出しており倍率は1.5倍程度しかない。中部地区に2校、愛知県に1校しかない歯学部とすれば残念な状況である。

 最近は留年率は私立の中でもかなり高く全学生の30%以上が留年休学経験者となる。他大学と異なり1,2,3年あたりでもかなり留年する。そして6年に更なるハードルがある。これで6年ストレート合格率が45%程度あるということは、6年で卒業できた学生の国家試験合格率はかなり高いと思われる。クラスの上3割ぐらいに入っていれば安泰ではないだろうか。

4)総評

 国家試験合格率や6年ストレート合格率をみるとある程度のポジションを常にキープしている。 それに伴い少しずつ偏差値も上昇傾向だ。倍率からみると入学自体はそれほど難しくはないようだが、低学年での留年率の高さから考えると成績下位で入学した場合、早速留年となってしまう可能性があるので注意が必要だ。最近の6年生の下位層に対しては早々に見切っていく体制のようで、2学期早々に間接的に留年が決定する。

 

大阪歯科大学

偏差値:50.0 (前年度47.5)

学費:6年総合 3230万+教材費?(前年度と変化なし)

募集人員128名 定員160名 

特待生数:入学時の成績で1名が2415万円免除 25名が515万円免除

H29年度入学試験:受験者数603名 合格者数223名 倍率2.70 入学者数128名

H30年度入学試験:受験者数687名 合格者数225名 倍率3.05 入学者数128名

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1)国家試験合格率の推移

 過去には表の合格率が常に全国平均以下の時代があったが、107回以降は全国平均以上の表の合格率をキープしており、非常に優秀な大学に見える。しかしそれは数字を大幅に偽装した結果である。補正合格率は比較的優秀だが、出願前の操作を行っているためこの大学の補正合格率は信用できない。闇の合格率は50%程度である。

2)6年時での学生の処遇

 毎年20人ほどは出願前に切られ、さらに出願後にも20~30%程度は切られる。その多くは卒業保留で自動的に浪人となる。表の成績がかなり良かった110において闇の合格率が47%しかないのはそういう理由である。それでも6年ストレート合格率は50%ぐらい存在ほどあるので、上半分は優秀な成績であるが、下半分は残念な層と考える事が出来る。

3)入学進級の難易度

 偏差値は50を回復し、倍率も3倍を超えてきた。入学は私立の中でもある程度難しい方である。6年生以外の留年率はあまり高く無い。しかし6年生は卒業保留をくらって国試受験できず浪人になる学生もある程度いるので注意が必要だ。学費は私立の中でもトップクラスに高いので留年すると相当痛い。

4)総評

 表の合格率は5年連続で全国平均以上というのは見せかけの偽装であり、それを信じてはいけない。ただし、6年ストレート合格率50%程度はあり、それは関東だと日大ぐらいのレベルであるので上位層の学力レベルは悪くない。学費はかなり高いので留年は絶対に避けるべきである。幸運にも6年生まではあまり留年しない。6年生は国家試験受験までに4割程度は落とされるが、国試受験できる層に残れば国家試験合格率は高い。ある程度良い成績で入学できるようなら信頼性が高い大学だ。ただし、国家試験の数字を操作しまくっているのでそういう大学である、ということ前提で入学して頂きたい。

 

 

福岡歯科大学

偏差値:42.5 (前年度42.5)

学費:6年総合 2725万+教材費140万弱(前年度と変化なし) 

(募集人員93名 定員120名)

特待生数:変更あり

H29年度入学試験:受験者数257名 合格者数167名 倍率1.54 入学者数87名

H30年度入学試験:受験者数255名 合格者数151名 倍率1.69 入学者数97名

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1)国家試験合格率の推移

 106まではある程度健闘している中の上ぐらいの私立という認識だったが、107から加速度的に成績が低下し、一気に最底辺をうかがうところまで来てしまった。わずか4年の出来事である。111では114名の6年生で国家試験を受験できたのが50名。合格できたのは29名であり、闇の合格率は過去最低の25%まで低下している。ここまで急速に悪化したのには理由があると思われるが、それに対しての対応は行われているとは言い難くこの状況から当分抜け出すことはできないのではないだろうか?

2)6年時での学生の処遇

 以前は6年生までくればあまり留年もせず卒業できる、そして国試合格率も悪くない、というプチ昭和大学のような感じだったのだが、出願後に脱落する割合はここ3年で加速度的に増加。ついに111では50%以上の学生が出願後に切られる状況となった。闇の合格率的に、おそらく上位20名ぐらいしか学力が信頼できない。今後も大量に留年させる事でしか対応できないだろうが、それでも表の合格率を全国平均レベルに持って来られない程学力は崩壊している。

3)入学進級の難易度

 偏差値は42.5で1.5倍程度の倍率であり、去年は定員割れしたが、今年は定員を充足している。この国家試験の成績では来年も充足できるかどうかは難しいだろう。6年ストレート合格率は106の62.5%が111では25.3%。ここまで劇的な急降下ぶりは珍しいが、2700万以上の学費でストレート合格率25%はかなりのハイリスク大学と言えるだろう。

4年と6年が留年ポイントである。

4)総評

 東の奥羽、鶴見、西の福岡とまさに3横綱。ここまで急激な低下は何かカリキュラムを大幅に変えた事によるのではないだろうか?とにかく急激な凋落ぶりである。その原因の把握と対応が上手くできていないようで、111でも学力低下に歯止めがかからず大量に留年させても表の数字を作ることができない。この大学に今入るのは非常にリスクが高いと言わざるを得ない。国試浪人になった場合の合格率はかなり悪いので1浪ぐらいで勝負を決めないとやばい。

 

まとめ

 松本歯科は学費を上げた瞬間に定員を割ってしまった。これは学費が安いから入学していた層がある程度いたことを表している。学費を上げたことにより成績優秀な層が飛んでしまったのか?そうでもないのか?。成績優秀者が多少減っても成績をキープ出来るだけのカリキュラムがある自信なのか?その審判は6年後である。

 朝日大学は学費は安いが6年ストレート合格率は25%程度が多く、かなりハイリスクだといえる。卒業保留で裏から毎年大量に出されるのにも注意が必要だ。

 愛知学院や大阪歯科、といった古豪も6年生の数字の操作に余念がない。ある程度の合格率はキープしているが、その裏には消えていった6年生が大量に存在する事を理解するべきである。

 福岡歯科はすでに下から3位以内の地位をがっちり固めつつある。今の時点では全体の留年率は20%程度で私立の中では高いほうではないが、これから加速度的に上がってくるのはないだろうか・・・。すでに6年生だけ落とせばなんとかなる、というレベルを越えている。今のままだとT見と同じ運命をたどりそうな雰囲気しかない。

 

追記

1か月前に私が河合塾でダウンロードした偏差値表が更新されて偏差値が多少動いている模様。

大阪歯科 50→55

鶴見  35→37.5

等変更があるので各自確認して頂きたい。

なぜ大阪歯科はこんな偏差値上がったのやら・・・・

https://www.keinet.ne.jp/rank/19/ks10.pdf

 

 

参考資料

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