(続)とある最底辺歯科医の戯れ言集

日本語が不自由な歯科医師のろくでもないお話 

歯学部状況解析2020入学版(私立)(中部・西日本編)

 

 

 

残りは5校

 

関東に大学が集中しており実は中部・西日本に私立大学は少ない。

その分国公立大学が西日本には多くなる。

ここも勝ち組と負け組が明確してきているが、なんとも言えない微妙な立ち位置の大学もある。 

 

北日本偏はこちら 

関東編はこちら

 

使われている用語の説明

初めてならこの用語解説を読まないと内容がさっぱりわからない

 

また最新の学費に関しては以下のリンクを参照  

去年から変更された大学が少しある。

 

表の見方 

1 表合格率の赤字は全国平均以下、青字は全国平均以上

2 6年生の実数は1学期の人数。?が付いてないのは大学HP公表のデータ。?は独自収集で信頼度は下がる。

3 出願者数ー受験者数は出願後に留年または卒業保留になったであろう人数

4 浪人受験者数が前年の不合格者数合計より遙かに多い場合は前年卒業保留確定

5 補正合格率=合格者数/志願者数 表の合格率=合格者数/受験者数 闇の合格率=合格者数/6年生実数

6 補正合格率順位:私立大学(17校)内での順位

7 6年ストレート合格率は最短の6年で国家試験に合格した割合

なお、偏差値については2019/09/17現在の河合塾の偏差値を採用している 

偏差値については今後変動する可能性がある。 

松本歯科大学

偏差値:40.0 (前年度40.0)

学費:6年総合 2736万+教材費200万(前年度と変化なし) 

募集人員96名 定員120名 

特待生数:特待生枠が増大

H29年度入学試験:受験者数281名 合格者数177名 倍率1.59 入学者数96名

H30年度入学試験:受験者数211名 合格者数173名 倍率1.22 入学者数89

R1年度入学試験:受験者数160名 合格者数148名 倍率1.08 入学者数85名 

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松本歯科大学国家試験表

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松本歯科大学国家試験

1)国家試験合格率の推移

109から劇的な上昇を見せている。111でやや下降気味になったが再度112では粘っている。表の合格率はここ2年平均以下だが112の内容は悪くない。ストレート合格率109~112の4回で50%前後を3回マークしている。6年時の留年率も以前より遙かに下がってきており、6年進級時の学力レベルはかなり上がっていると考えられる。以前とは別物の大学と考えるべきである。

浪人の合格率はかなり悲惨なので、現役で突き抜けるべきである。

2)6年時での学生の処遇 

出願前の学生数調整は行われていない。全ては出願後の留年で調整される。出願後の留年率は以前は40%を超えたが、ここ2年は30%以下であり、かなり下がってきている。それで合格率を維持できている、と考えると実質上げではないだろうか。

 

3)入学進級の難易度  

偏差値は40と変わらず。学費大幅アップの影響は大きかったようで、受験者数をかなり減らしてしまい倍率は1.08倍。受験すると殆ど合格できてしまう。僅かだが定員割れしている。

留年休学者率は28.9%と平均より高め。特に1年で15%、2年生時点で30%ほど留年休学者が存在するので、早い学年で切られて次の人生選択を迫られる可能性がある。6年ストレート合格率は50%程度あるので、上半分には確実にいたいところ。

台湾韓国の学生がかなり多い。今年のデータがアップされていないので去年のデータだが、544人中188人が留学生で全体の34.5%となっている。

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松本留学生数2019

 

4)総評 

全国最底辺を突っ走った時代が長かったが故に10年以上前の記憶しかないような歯科医達からはそういうイメージがまだ抜けないようだ。学費を大幅に下げて学生を集めて109から大躍進したが、今年からの学費アップの影響はかなり大きく、2700万円で通う大学としての価値をまだ認められているとは言い難い状況である。しかし、それでも他の2700万円以上する大学と比較しても合格率は良い位置におり、この合格率を維持していく事が受験者数や層の向上に繋がると思われる。とりあえず台湾韓国からの留学生でもっていると言っても過言ではないだろう。

今の成績が維持できるなら推せるが・・・・今年入学の学生の質がどうなるか・・・そこら辺が心配。

 

朝日大学

偏差値:40.0 (前年度40.0)

学費:6年総合 1918万+教材費?(前年度と変化なし) 

募集人員128名 定員160名

特待生数:なし

H29年度入学試験:受験者数498名 合格者数248名 倍率2.01  入学者数128名

H30年度入学試験:受験者数416名 合格者数249名 倍率1.67  入学者数128名

R1年度入学試験:受験者数510名 合格者数249名 倍率2.05  入学者数129名

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朝日大学国家試験表

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朝日大学国家試験図



1)国家試験合格率の推移
 

表の合格率は5年連続で平均以下である。この大学の大きな特徴は卒業保留で学生を裏から出し続けている事であり、そのせいで浪人の数はどんどん増えている。6年ストレート合格率は20%台だったが、ここ2年は40%を回復しており改善が認められる。

浪人生が112では120名を超えたが合格率は悪くどんどん多浪化していると考えられる。113では115人+去年の卒業保留分なので140名は超えるのではないだろうか?

 

2)6年時での学生の処遇

出願前の操作はあまり行われていない。出願後に落ちた学生の上位層が卒業保留となり下位層は留年になると考えられる。留年+卒業保留の割合は40%を超えていたが、最近は30%位まで下がってきている。

 

3)入学進級の難易度  

偏差値は40であり、入試倍率は2倍前後であり、それほど入学は難しいわけではない。学費が私立では最も安いので人気がある。留年率は25.9%だが卒業保留が留年したとすれば30%近い感じになるので留年率はやや高めである。低学年ではあまり留年せず4年と6年で明確なハードルが存在する。6年ストレート合格率は40%程度だが、以前は20%台だったこともあり、上位20%ぐらいなら安心できるレベルだろう。

 

4)総評 

6年で卒業できれば私立では学費が最も安いが6年ストレート合格率は悪かったため、かなりハイリスクハイリターンな大学であった。しかし、ここ2年は合格率も少し持ち直してきている。低学年ではあまり留年しないので早い内に次の道という選択肢はあまりない。

卒業保留を長期間続けており、浪人の数が現役を上回るようになっている。成績が半分ぐらいだと卒業保留からの多浪はありえる。浪人の合格率はかなり悪いので、大学でも上位40%とそれ以外の学力差はかなりありそう。

学費を超重視で成績上位をキープできるならお勧め。

 

愛知学院大学

偏差値:40.0 (前年度45.0)

学費:6年総合 3354万円(前年度から大幅アップ) 

募集人員125名 定員160名

特待生数:入試上位で110万減 2年時以降上位10%が30万円減 

H29年度入学試験:受験者数575名 合格者数329名 倍率1.75 入学者数124名

H30年度入学試験:受験者数483名 合格者数316名 倍率1.53 入学者数121名

R1年度入学試験:受験者数664名 合格者数364名 倍率1.82 入学者数133名

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愛知学院大学国家試験表

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愛知学院大学国家試験図

1)国家試験合格率の推移 

以前は6年時に殆ど留年せずに卒業して国試受験していたため合格率はあまりよくなったが、最近は少し変わってきている。112では127名いた学生で国家試験を出願できたのは99名。明らかに出願前に学生数を操作している。さらに出願後にも少し留年させて望んだ国試の成績もあまりよくない。

順調に6年ストレート合格率は下がり続け、105では70%だったのに112では40%である。以前とかなり状況が変わってきていることに注意が必要である。

浪人の合格率は比較的良い方である。

 

2)6年時での学生の処遇 

112において急に30人ほど出願前にカットされており、6年生の方向性がおそらく変更されたと考える。今年のカリキュラムを確認したが11月までに卒業試験が終了しており、今年も11月に泣く人が多数でるだろう。

明らかに数字を故意に操作して合格率を吊り上げる方向に去年からシフトした。

 

3)入学進級の難易度  

今年は受験者数が大幅アップしているが、それでも偏差値は40前半であり入試倍率は2倍以下、それほど入学は難しいわけではない。

留年休学者率は31.7%とかなり高い方である。2,3,4,6年あたりにトラップがある。5年以外のどこの学年でも切られる可能性がある、といえそう。

 6年ストレート合格率は右肩下がりであり、今の状態は中盤の底で下位グループがみえている位置である。

 

4)総評 

以前は6年生を切らないだけで優秀であるという評価をしていたが、もうそういう大学とは言い難い。数字の操作をしなければ合格率が維持できない。

6年ストレート合格率は右肩下がりで、さらに下がると下位グループにコンニチハであり、ここら辺でなんとかしないとまずい状況である。

学費もそれほど安いわけではないので、今よりも成績を上げていかないと受験者数にも影響がある可能性は否定できない。

推せるか推せないかと言われるとあまり推せない、と言わざるを得なくなった。

追記:この状況で学費大幅アップが判明。ジリジリさがる合格率の中学費を上げて学生があつまるのか経過を見て行くしかない所だ。

 

大阪歯科大学

偏差値:52.5 (前年度47.5)

学費:6年総合 3230万+教材費?(前年度と変化なし)

募集人員128名 定員160名 

特待生数:入学時の成績で1名が2415万円免除 25名が515万円免除

H29年度入学試験:受験者数603名 合格者数223名 倍率2.70 入学者数128名

H30年度入学試験:受験者数687名 合格者数225名 倍率3.05 入学者数128名

R1年度入学試験:受験者数757名 合格者数188名 倍率4.03 入学者数128名

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大阪歯科大学国家試験表

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大阪歯科大学国家試験図

1)国家試験合格率の推移 

6年連続で表の合格率は平均を超えているが、それは出願前後に学生を切ることによって達成されており偽装である。150名前後6年生は存在しているが、国家試験を実際受験できるのはそれよりも相当少ない。

卒業できればある程度高い確率で合格できる。

6年時に学生数をかなり操作しているわりには6年ストレート合格率は3年連続で50%を超えておりかなり優秀である。上位半分と下位半分で実力差がかなりありそう。

浪人の合格率はあまり高いとは言えないが、低いとも言えないレベルである。

 

2)6年時での学生の処遇 

出願前と後両方で切られる。出願前に20~30名、出願後に関しては一時期はかなりの人数が切られていたが、最近は25%ぐらいまで下がっている。

切られた学生は一部卒業保留で裏から出されて浪人となる。

 

3)入学進級の難易度  

偏差値は52.5、倍率は加速度的に上昇して4倍を超え入学にはある程度の学力が必要である。卒業留年生の割合は13%程度であり、卒業保留の分を考慮しても卒業保留率はそれほど高くない。6年生まではあまり問題なく上がれるがそこでトラップが待っている。

6年ストレート合格率は50%以上をキープしており、私立としてはかなり高い部類に入る。

 

4)総評 

大学の偏差値や入試倍率はかなり上がってきている。学生の質や数の確保に苦戦する大学があるなかで成功している数少ない大学である。大阪に1校のみの私立という立地条件も影響しているだろう。

しかし、6年時には学生数を出願前にも後にも操作しているのは確実なので表の合格率を信じるのは危険である。6年生の半分しか国試には実際には合格していない。

学費はかなり高い部類であるが、6年で卒業できる可能性は高いがストレートで歯科医師となると上位半分にはいたいところ。

関西方面で学費を気にしないというなら推せる。

 

福岡歯科大学

偏差値:37.5 (前年度42.5)

学費:6年総合 2725万+教材費140万弱(前年度と変化なし) 

(募集人員93名 定員96名)

特待生数:変更あり

H29年度入学試験:受験者数257名 合格者数167名 倍率1.54 入学者数87

H30年度入学試験:受験者数255名 合格者数151名 倍率1.69 入学者数97名

R1年度入学試験:受験者数220名 合格者数181名 倍率1.22 入学者数85

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福岡歯科大学国家試験表

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福岡歯科大学国家試験図


1)国家試験合格率の推移
 

107ぐらいから成績は急降下しており、ついに全国最下位まで落ちた。表の合格率ですら劣悪である。

105で64.6%あった6年ストレート合格率は111で25.3%まで急落しており、どうしてこうなったの?としか言いようがないレベルである。

ついに111では卒業保留まで行ったが112ではおそらく行っていない。

浪人の合格率はかなり悪く多浪生が溜まっていると思われる。

 

2)6年時での学生の処遇 

一貫した操作は認められず場当たり的に見える。

111では103人出願して国試を受験できたのは50名、卒業保留で裏から30人ほど出しているのだが、一転112では115人出願で105名国試を受験している。おそらく6年生の人数を一旦リセットしたかったのではないかと考えられる。これで少しは6年生の多留生を追い出すことに成功しただろう。

そのため今年はある程度学生を留年させて表の合格率を取りに来る可能性がある。

 

3)入学進級の難易度  

偏差値は37.5、入試倍率も1.2倍と低下している。定員割れしており、入学することは容易である。特待生制度をコロコロ変えて試行錯誤しているが、上手くいってるとは言い難い。留年率は19.3%と低めであり、4,6年が関門である。1年生の留年休学率が急上昇しており、教養から学部へのハードルを厳しくした可能性がある。つまりこれからは留年率が上がってくると予想される。

6年ストレート合格率は112ではやや戻したが110,111では全国最低レベルであり6年で歯科医師になれない可能性は考慮するべきである。

 

4)総評 

10年前からは考えられなかったほどの凋落である。やっと最近になって手を打ち始めたというのがデータからも伺えるが正直遅すぎるという印象しかない。

去年も書いたが、東の奥羽、鶴見、西の福岡で3横綱という状況に変化はない。

1年生の留年休学率の急上昇を見ると今後入学する学生はかなり厳しいカリキュラムと留年率が待っている可能性がある。

学費は安いわけでもなく、この合格率では割高と言わざるを得ない。

入学は容易だが、かなり上位にいないと歯科医師になれない。

推せるか推せないかといえば確実に推せない。

 

まとめ

松本は学費アップの影響あり

松本は最強の外人部隊を整備?

朝日はハイリスクハイリターン

愛知は凋落傾向あり注意

大阪はなぜか人気沸騰

福岡は沼

 

次回は国公立を予定

 

 

 
 

 

参考資料

このデータのまとめは 

を参照のこと

 

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