目次
今までの流れ
3連続の続き物なので初見の方は1から読んでください。
その1は全体的な難易度について
その2は模試、予備校について
今回のその3は卒試と国試、そして大学について
これでこのシリーズは最後
Q6 卒試と国家試験の傾向について
ほぼ同じ傾向、まあ同じ傾向、と答えたのはわずか30%程度であり、
70%は卒試と国家試験は違う
と考えている事がこのアンケートから分かる。
特に40%弱の回答者が「全く別物」と答えている。
元々国試を意識した試験をしていない大学は特に気にもとめないだろうが、多くの私立大学では卒業試験は国試に準拠した試験、と思って大学側は出題しているじゃないだろうか?
大学側は国試に準拠した試験をしている、と思っていても学生の多くはそう思っていない。
これは去年のアンケートでも指摘されていたことだ。
ではどこら辺が違うと学生は考えているのだろうか?
Q7 国試と卒試の相違点
卒試と国試の相違点として多くの学生があげたのが
問題の難易度
問題の質、傾向
だった。
問題のタイプ等も指摘されている。コメント等から全てXxタイプの卒業試験を課している大学もあるようだ。
全てXxタイプの試験、ちゃんと識別指数が出るんだろうか?
心を鍛える、とかわけのわからない目的で開催してませんか?
また、分野による問題数の配分が全く国試と異なる卒業試験の大学も多いようだ。
卒試を国試に一致させる必要があるか?ないか?
これに関していえば、必ずしも一致させる必要は無いと思う。
卒業試験はあくまで卒業を決める物。
ただし、私立大学の6年生は卒業とその先にある国試合格のみにフォーカスが当てられ、そのためのカリキュラム、試験である事は明白だ。
多くの私立大学で国試1か月前にやる最後の卒試が、国試と全く別物と学生が思ってしまう試験だとすれば、タダでさえキャパシティに限界のある学生達を路頭に迷わせる形になっていないだろうか?
学生は別物と思っている物のために国試対策と別物の勉強を敢えてしたりしている可能性がある。
また出題形式だけ国試に準拠したとしても、問題の難易度や質傾向が違うと学生に見抜かれてしまっている。
111で大幅に傾向が変わり今後問題製作もかなり練っていかないといけなくなったと思う。それに対応出来る大学は今の所少なそうな結果に見える。
だって110でも同じ様な事指摘されるけど一向に改善されてな・・・え?改善する気がな・・・・な!?
とりあえず卒試をプレ国試ととらえている大学は今年から問題製作も勿論だが、問題が妥当かどうかの査読等、質の担保がかなり重要になりそうだ。
コメントから
やっているのになんか駄目っぽい
卒業試験にフルスーパーエックスはやめて欲しい。切に。
卒試験も国試の傾向に合わせてほしいと思った
大学での試験は内容を確認する上ではよかったが国試とはかなり色が違ったので困りました。国試対策と卒試対策、別々のものになっていて卒試の発表が1月中ば、しかもその結果により今まで一緒に頑張ってきた人たちの大半が落ちてしまい。正直国試よりも卒業試験の方がよっぽど緊張したし、落ちた人の中には模試上位者もいたので発表後はショックを受けてました。今でも卒業試験の結果には疑問を抱いています。
卒業試験に関しては例年の如く、国試とは傾向が外れた(分野による)問題がほとんどでした。先輩からも卒業試験と国家試験は全く別物だから!国試の勉強すると逆に取れなくなるとアドバイスを頂いたので、卒業までは実践すら開くことはあまりありませんでした。周りも実践やアンサーをやると卒業試験が逆にできなくなるのでほとんどしていませんでした。模試とも国試とも違う「何か」だよなあと思いつつも仕方ないので講義資料の復習で手一杯でした。隅から隅まで見ないと取れません。特に強調したいのは、新傾向を出題基準もろくに読まないで卒業試験に盛り込むのは本当に意味がないことなのでやめてほしかった。あれだけの回数の試験をするのは精神的にも疲れるし足を引っ張らないでほしいです。
大学の卒業試験に関しては、国家試験の傾向とはかなり異なる、難しくするベクトルが間違っている。意地でも過去の国試で一度も正答になっていない選択肢ばかり答えにしたり、オリジナル問題と思われるものは複数正答があるわ、ひどいのだと問題不成立のもありました。また、回数も多いので、本当は模試の復習などきちんとしたかったが目先の試験のほうが重要度が高いので本格的にできたのは卒業発表以降。
大学はポリクリで無駄なことさせるから邪魔。もちろん、ためになる実習もあるが。 私の大学には自習室がなく、ゼミ室を借りていたが、国試4〜5日前はなぜか医学部のオスキーでその教室を使われてて勉強する場所を奪われた(笑)
結構良い所もあったぜ!
大学の授業で先生が話していた事が何問か出ていてありがたかった。卒業試験にしか出ない事だと思ってあまり見直していなかったので、反省してます。
大学に対しては、大学が予測してたところがちらほら出ていたので有り難かったですが、その一方であんな授業じゃ全然点数取れないじゃないか!と思う授業もありました。
大学の直前講義や卒業試験も国家試験をがんばって予想したのかなと思いました。 出席して聞いてないとわからない問題とかもあったので真面目な人が得をしました。
我が校の卒業試験はいくつかの教科で全問記述式やXX形式といった国試からかけ離れた形式のものが多く、国試前はこんな勉強をやってて受かるのかと不安の毎日でした。卒試以外にも国試対策の講義はごく一部の教員がボランティアでやってくれるだけで、大学として国試に向けて何かしてくれるというのは出願手続きくらいでした。しかし実際国試を受けてみると、2年~4年の定期試験で勉強したことが頭の片隅に残っていて解けたという問題が多く、さほど苦労したわけではなかったという感じです。国試対策とはいったい何だろうという気がします。 大学は予備校のような対策講義を開く必要はないのではないかと思います。特に教授に関しては今回の出題委員でなくともいずれ問題作成者になる可能性があるため、問題を作る側としての視点を生かして重要な知識を日頃の講義に散りばめてくれたら良いと思います。
やらない事が逆によかった
卒試がないので、臨床実習終わってからの数少ない時間を国試へ注ぐことができた。
今後の要望等
大学はもっと教育に力を入れてほしいです。
私の出身校の卒業試験は、本番の試験よりも相当難しく設定されています。ですが、今回の場合、完全に本番の方が難しい。先生方も対策の練り直しが必要かもしれません。
大学は予備校ではないし、義務教育でもない。
当然な話である。
大学なのに中学校に来ているような学生が多すぎるのは事実。
結局勉強していない学生が悪い・・・はず。
しかし、大学教育に耐えられない(と思われる)学生を多く入学させている底辺私立でも同じ事がいえるだろうか?
底辺私立はすでに相当な競争時代。
国家試験の成績は入学者のレベルや数に直結する時代になったと思う。
受験者や親も馬鹿ではない。
母校だから子弟を入れる、なんて時代は終わった。
某大学では1年生は大幅に定員割れしているというのに、すでに退学者も多く出ていると聞く。
こういった負のスパイラルから脱出するために各大学国試の成績を上げる事に躍起になってはいるが、結果が出ているとは言い難い大学も多い事は確かだ。
底辺大学で良く聞くのが、「何年か後の合格率をT歯科大学並に」
どこも達成できていないし、そんな簡単な話じゃない。
大学によって色々な要因があるのだろう。
多くの学生が卒試と国試の質や傾向が違い過ぎる、と答えている。
それも要因の1つ、ではないのだろうか?
111の結果がどうなるかわからないが、今後さらに合格者が絞られていくだろう事はうすうす皆思っていることだろう。
そろそろ大学入学の入口はほぼスルーで、出口までが脱落有り脱出ゲームになってしまっているのをなんとかしないとやばいんじゃないですかねえ・・・。
今現時点での経営を考えればバンバン入れられるだけ入れればいいけど。
10年後はどうなっているだろうか?想像は全くつかない。
また、国立においても学生のみでの国試対策はすでに限界がきたような気がする。
毎年、今年は学生の質が悪い、と学生にばかり責任を押しつけているようでは残念だが向上は望めないのではないだろうか?それとも国試みたいな教育に割く時間も労力もないという事だろうか。
去年も同じ様な事を書いたら、大学の先生からコメントで怒られたっけなあ・・・。
自分は真面目にやってる、わかってると・・・。
一介の開業医に言われるとまあカチンときますよね。
中の状況も知らないくせに!って。
予め謝っておこう。すいません。
あ、大学に対して言い足りない感じの人いましたらコメント欄まで・・・お願いします。
AMAZONさん
この本は一般向けに書かれた歯周病の本である。
歯周病学会と臨床歯周病学会が協力して執筆出版している。
平易な文章でわかりやすく書かれており、患者さん用に待合室に置いてもよし。
歯周病と全身との関係等も記載されており、歯学部の低学年や衛生士が読んでもいいんじゃないかと思う。
うちの歯科医院は2冊置いてる。安いしね。
「日本人はこうして歯を失っていく 専門医が教える歯周病の怖さと正しい治し方」
関連資料
大体1年前に書いたやつ
今回の国試から大幅に傾向がかわったので5年生もチェック必須。
新しい出題基準